無意識日記
宇多田光 word:i_
 



今日に関しては、昨夜21時に発表され半日程で公開停止となったというMrs. GREEN APPLE の「コロンブス」MVについて触れないわけにはいかない。詳しい顛末は「コロンブス」で検索すれば沢山出てくるのでここでは省略するとして。

私ゃ運良く消される前に観れたんだけれど、どれだけ擁護しようにも尽く曲タイトルが総てを踏み潰していくのでこれはもうどうしようもないわよね…99.9%以上「ダメですこれは」と言い切るしかないヤツ。彼らの事を好きな読者さんもいらっしゃるかもしれないが、今回ばかりは鎮火するまで沈黙を守る以外にないだろう。謂れのない中傷とかには抗うべきだけれど、これ出すとこ出したら簡単に国際問題に発展するレベルのやつだからね。ドイツで卍の鏡文字を掲げて歩くようなもんだよ。

まぁそれはいいんだ。これについては他山の石としたい。彼らを愛するファンの皆様が必死に擁護してるのをみると気の毒になってくる。が、やっぱこういうのは自浄作用が要るなぁと強く思った。熱心なファンやリスナーが率先してアーティストの瑕疵を指摘していかなくてはね。私も改めて「アーティストや公式がなんかやらかしたら真っ先に止めに入ろう」と決意した。もっとも、宇多田ヒカルという人は国際感覚が豊かだしそもそも人格的に最も問題発言から遠い人なので、そんな出番が来そうにないとは思うのですけど。ん?何ですって?サッカー観戦に夢中になり過ぎた時なんかには注意してあげて欲しい?そうだね、そんなことあったねと過去の数少ない問題発言を確認しに行ったら日付けが10年前の今日でしたわ…なんなん6月13日って?

それとは別に、個人的に棚上げしていた問題に取り組まなくてはならなくなった。いやこれはヒカルは直接関係ないんだけどね、私「コロンブスの卵」って言葉をよく使うんですよ。今検索したらこのブログでも10回以上登場してる。そもそもの意味は「どんなシンプルでイージーなアイデアも、最初に考えつくのは難しい。」みたいなことだ。この考え方が私大好きでねぇ。座右の銘にしたいくらい。(実際の座右の銘は「腹が減ったら食うんだ」ですが。モンキー・D・ルフィですね) なので事あるごとにこの「コロンブスの卵」って言葉を使ってきたのよ。

でもね、ずっと気になってたんだわ。小さい頃から私は「新大陸発見」という言葉に反感を持っていて、何なら人類史上最高楽曲の一つドヴォルザークの交響曲第9番も唯一、“新世界より”というタイトルが気に入らないと言って憚らないんですよ私。これアメリカのことでないならまぁいいんだけどねぇ。そんな私なので常々コロンブスの名前を嬉々として使ってていいんかと自問自答してきたのでありました。

自分の小さい頃はまだ日本語圏での彼の評価は「冒険家」「新大陸発見者」としてポジティブなものも多かったけれど、こうやって時代が下って侵略者としての側面が認知されてきてる令和の現代、そろそろこの言葉は使わない方がいいよねと。だってこれがもし仮に「ヒトラーの卵」だったら言わないですよねって話ですわ。

今回のMrs. GREEN APPLE のMVは、そういった彼の侵略者としての側面を強調する風潮に今後拍車を掛けるかもしれない。なので今日あたしゃ今まで棚上げにしてきた「コロンブスの卵をどう言い換えるか」問題について結構考えたんだけど、これがまだ何も思いつかない…っ! ないんですよ、代替句。この短さでアイデアの大切さを解く常套句や慣用句が! なので今後かなり苦闘する事請け合いなのですが、元々探さなきゃいけないと自分に言い聞かせてきたテーマ・言葉なので、もう逃げてはいられませんわね。その点に関しては、Mrs. GREEN APPLE に感謝してる。でも、謝罪文も読んだけど、ごめん、どう転んでも擁護は無理ぃ。タイトルが「コロンブス」でなければ、好意的な解釈も出来てたかもしれないけどね。ドイツでヒトラー礼賛MVを作るとか、日本で原爆讃美歌を歌うとか、そのレベルの所業ですので…。ああ、まぁ今回は歌だけなら穏当だったけどね。あの映像とそこにデッカく被さる題字はもう無理。言い訳のしようがない。

こんなことがメジャーのレコード会社所属のアーティストでも起こるだなんてねぇ。ヒカルの古巣のEMIですよ、えぇ。そしてタイアップ相手はヒカルさんも現在お世話になってるコカ・コーラ! うわぁ。無縁じゃないぞこういうの。今後も気を引き締めて参りたいと、思います。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« キンハ関連は2... SFツアーグッ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。