無意識日記
宇多田光 word:i_
 



おおぉ、ヒカルツイート3連投。あなうれしやあなあなうれしや。


1投目。


@utadahikaru:そういえば昔友達に紹介されて2回だけ会ったロンドンのカウンセラーは定額で、高くてびっくりしたんだった😅(友達は当時働いてたレコード会社の保険でカバーされてた。)でも精神分析はちょっと特殊で、相場はあるけど個々の収入に応じてある程度変えるらしい。私は分析家に、自分で決めてと言われた。
posted at 2022/6/8/19:34:49


まずは昨日の続きの話題だね。『2回だけ会ったロンドンのカウンセラー』とはVOGUEインタビューで


『母親が亡くなるちょっと前、それまでほとんどこっちからは連絡できない状態で、向こうからもほとんどなかったんですが、急に連絡が増えた時期があって。そこで、カウンセリングを受けないと私もダメになっちゃいそうというか、持っていかれちゃうなって、友達にカウンセラーを紹介してもらったんです。でも、カウンセラーに会いに行った日に母が亡くなっちゃったんですね。その後も一回会ったんですが、この話をこの人とするのはなんか違うなと思って。』
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/in-my-mode


と話してた人のことだわね。合計2回会ってるし。お値段の面でも『なんか違うな』と思ったのかも知れません。高くて払えないとかじゃなくて(払えるに決まってますやん)、顧客に対する誠実さとか正直さみたいな点でもね。優秀だったら自信満々の価格設定でもいいと思うけど、そうでもなかったんだろうな。

そして『友達は当時働いてたレコード会社の保険でカバーされてた。』という記述から、そのカウンセラーを紹介してくれた友達がレコード会社勤務の方だと判明。案外、レコード会社勤務の“友達”って珍しい? 他社の人だと接触しづれぇなぁおぃ。まぁ元々EMIに居て後に移籍したとかならいいのかな。って、流れからしたらロンドンの話なんだからロンドンにあるレコード会社勤務の人なのかな。いやぁ、なんか興味あるなぁ。どこのどなたなんでしょね。いや、詮索はしませんがね。

お値段は御自身で決めて下さい…「言い値でいいね?ってことですよね?」って言っててくれたら神なんだが…あ、ロンドンだから英語か…残念。(何を言ってるんだお前は)


…2投目。


@utadahikaru:去年の配信ライブが6月9日からNetflixでも観れるようになります🤓あと音源も配信されます。 https://twitter.com/hikki_staff/status/1533645652147974144
posted at 2022/6/8/19:52:06


前日にニューマテリアルの告知…だと…? ホント最近しっかり告知してくれてるねぇ。ほんの少し前までうちらが持っていた「宇多田ヒカルといえば発売から何週間も経ってからのお報せ」のイメージを刷新しなきゃならなくなってきたわ! そうか、配信だからこのあと深夜零時からもう聴けるのか!? 楽しみだ!


3投目。英語だね。


@utadahikaru:Aww I just noticed they’re using “they/them” for me! I’m personally not so hung up on pronouns but it’s really cool for a Japanese label to be doing this😎
posted at 2022/6/8/19:54:47


これは@hikki_staffによる

「“Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios” Coming to Netflix on June 9! Their First Live Recordings to Be Made Available for Streaming and Download📱」

というツイートを受けてのもの。
翻訳はグーグル先生のしてくれてるとおり。

「あぁ、スタッフが私のために“they/them”を使ってくれてるの、たった今気づいた! 私としてはそんなに代名詞にこだわりはないんですが、日本のレーベルがこんな風に書いてくれてるのはまじクールじゃね?」

ということですね。日本のレーベルが…というのは、英語のインタビューでは発言している「ノンバイナリなどに関する議論は日本では深められていない」っていう認識が前提にあっての発言になりますわな。勿論、その前提を共有してる前提なので(わかりにくっ)、今回のツイートも英語なのでした。果たしてすぐ下の「ツイートを翻訳」を押してわかりやすいグーグル先生の日本語訳を読む日本語圏民の割合はどれくらいなのか、ヒカルの見立てが知りたいね。まぁそもそもツイート自体、タイムラインに流れてきて「なんだ英語かよ、わかんねーわ」と流す人が9割くらい居そうな気がしますが私は。


ということで、3連投を何度も噛み締めつつ、日付が変わってからの配信を楽しみに待ちまっしょっ!

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っとと、前回の続きを書く前にヒカルのツイートが入ってきたな。


@utadahikaru:好評のようで嬉しいです。雑誌を手にしてくれたみんなありがとう!
posted at 2022/6/7/16:30:56

@utadahikaru:精神分析に関心を持ってくれた人たちの中に、「受けたいけど高そう」っていう意見をチラホラ見かけるんだけど、私の知る限りイギリスでは料金を自分で決めるよ。誰でも平等にメンタルヘルスケアを受けられるように。昔アメリカでカウンセリングを受けた時もそうだったけど、日本はどうなんだろう…?
posted at 2022/6/7/23:06:59

@utadahikaru:イギリスとかアメリカも精神分析家やカウンセラー、または内容・分野によって違うのかもしれないけど…
posted at 2022/6/7/23:09:42


まず夕方に雑誌購入者への気遣い。インタビュー全文公開(写真もキッチリ公開)するんだったら雑誌買う必要なかったじゃん…という気持ちを和らげてくれてますな。

そして夜には精神分析の話に自ら切り込んでいく。見出し向きな四字熟語だけど実際のインタビューの中身をみたら特に深刻な様子はなく、友達に自己洞察の手順を手伝って貰ってる程度の話で拍子抜け─だなんてゴシップ読みには思われてるのかもしれないが、そういう空気の中でヒカルが拾い上げるのは「(精神分析を)受けたい人」だというのは至極真っ当。興味を持ってくれた人には助けになるだろう自信があるのだろう。

一方で日本語圏では精神分析というとかなり心理的抵抗感が強い。昭和の頃は精神病院/精神病棟/精神科への偏見が根強かったが令和の今になってもその名残があるんだろうかな。じぇんじぇん異なる分野までいっしょくたにされてる気がする。

精神科や心療内科といったセクションへのアクセスの心理的抵抗感が強いのは、結局それが程度の差を考慮せず深刻な病気扱いになってしまい積極的な予防活動などが難しいというのもあるのだろうか。

だとすればこれは産婦人科が抱える問題とも近しいのかな。最近の報道でも出産に健康保険が適用されない事に驚いてる人を見掛けたが、何故健康保険が効かないかといえば「出産は病気や怪我ではないから」なのだと。あクマで健康保険は疾病に対して適用されるべきもの、という法の建て付けのようだ。

ここらへん、精神分析のような領域には痛し痒しだわね。保険適用して支払料金を下げアクセスしやすくするならそれは「病気の治療」という建前にしないといけなくて、そこで(何故か)深刻な風に世間から受け止められる。

一方で「これは病気の治療とかではなく、字の通り単なる精神や心理の分析に過ぎないんですよ」という感じで心理的な抵抗感を下げにかかれば、今度は健康保険が適用されず支払いが嵩み予算的にアクセスが難しくなる。どっちに転んでも痛し痒し。

(産)婦人科も似たような問題抱えてたなぁ。十代の女子は門をくぐるだけでも相当ハードルが高いとか。気軽に相談できればいいんだが。

心理的抵抗感というのは、それが世間体であれ個人的な価値観や偏見であれ、技術も設備も人材も足りていたとしても現実のアクセスを減らしてしまう厄介な要素だが、極論すればそこが緩和されたらそれ自体でかなりの精神的問題が解決されそうでもある。心の病に罹る、或いは精神に不調があらわれたときに、風邪を引いた程度の気軽な対応で…って昨今は感染症禍で風邪っ引きも結構なイベントになりかねないんだった。いやはや、ややこしい!

なんか話が逸れまくっているが、そういう状況の中で宇多田ヒカルのような人がこのように積極的に精神分析という単語を発していくのはそれだけで心の不安を抱えている人にとっては福音になるやもしれず、これは非常にいいことだと思う。願わくば、精神分析の分野が、疾病や治療から完全に離れて、単なる知的好奇心のみでアクセスしても構わない世間が構成されたらいいのにな、なんて風にも思ったり。実際、インスタライブで今から精神分析いってきますって言うヒカルは、友達とお茶飲んできます位の気軽な感じだったのだから、あのノリが浸透すればいいのよね。なんとかならんもんかなっ。

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