無意識日記
宇多田光 word:i_
 



なんであたしがヒカルのコーチェラでのエモい部分について知りたかったといえば、そうよパイセン、あなたコーチェラで歌ってるとき泣いてらしたわよね? その理由を知りたかったんです。

あたしは一応、「全世界に生中継されてる場で無事に声が出てよかった」ってのが大きな理由のひとつだったんじゃないかとは思った。LSAS2022で直前に『My body isn't listening』な状態になって随分悪戦苦闘したその模様はLSASのメイキングに確り捉えられている。あれと同じ事がいつ起きるのかわからない不安の中で無事歌えたらそりゃ嬉しいだろうなと。そんな嬉し涙を想像していたのだけど、そこは勿論ヒカルの口から実際はどうだったのかを聞かないと話が何も決まらない訳で。聞けなくて、残念。

でもそうだよなぁ、そういやパイセン、昔もステージで泣いた理由話してなかったもんね。あたしが観たのは2004年2月10日の『ヒカルの5』最終日。知らない人の為にもお浚いしとくと、もうその日は2曲目くらいから目が滲んでて歌ってる間中ずっとそんな調子だったんだけど、遂にアンコール1曲目の『幸せになろう』の時に嗚咽で声が途切れて途中で歌えなくなっちゃって一旦曲止めて舞台袖に引っ込んで暫くしてから戻ってきてやり直した、なんていうことがあったのね。名言『鼻水出ちゃった(笑)』はこの時生まれた。完全に涙の方が主役やろがい!とは思ったけれど、ついぞなんでそこまで泣いたのかまともに理由について触れることはなく18年が経ち現在に至っています。

ヒカルはそういうの、全部ずっと黙ったまんまなのかな。それならそれで、いいけれど。知りたいのは、知りたいよ。

で、今回「愛と痛み」のくだりを読んで、もしかしてヒカルさん、泣いた理由って自分でもよくわかってないことが多かったりすんのかなとも思った次第で。寧ろ、わからないからこそ涙が落ちて「ここに感情があるよ!あるはずだよ!」って教えてくれてるんじゃないかなと。今まで人前で泣いた理由をあんまり話してこなかったのは(何かの時に話した事ある気がするんだがすぐに思い出せなくてな…)、話したくなかったとかより、話そうにも自分でもよくわかってなかったから、なのかなぁと。そうだったら、わかる。泣くのが先、よくあるもん。

で、そう、「愛と痛み」のくだりの方ですよ。今回最も私の中で物議を醸しそうなここのパートについては、じっくりと考えてみないといけないなと。でも、どういう切り口で行けばいいかまだ全然わからないから今回は「では続きはまた次回」って気軽に書けなくてな。また明日何書くか、そんとき考えるわね。書き始めたらまとまってくの、毎回観てて面白いぜ。

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いきなりスーさん称賛から入ったのは他でもない、ヒカルがあんなことやこんなことまで結構踏み込んで語ってくれているからだ。こういうのは聞き手次第よなぁということを最初に踏まえておきたかった。こっからはヒカルの発言にフォーカスしていくぞ。


冒頭はコーチェラ出演について。英語媒体では既に触れていて、日本語で語るとどうなるかなと期待していたが、なんだこれこちらの予想を上回る程に冷静というか冷めてるぞ。

・出た理由:人生経験の為
・ショーン熱い
・オートマ人気すげぇ
・視界悪い音も聞こえん
・趣旨が素晴らしい
・皆のステージもよかった
・Tは夜鍋突貫
・アジア括り初めて
・日本人代表してる気は全然無かったからアジアの輪にすっと入れた

こんな感じのことを語っている。事前にあたしが期待していたヒカル個人としての感慨とか、アジア系としてのアイデンティティの話とか、見事に全然なかった! 最早他人事に近い。最後のなんて取りようによっちゃ辛辣な文化文明論になりかねない位。まぁあれだね、88risingの意義と宇多田ヒカルというネームバリューの組み合わせからストーリーを紡ぎたかった英語圏の記者からすれば、発言を切り貼りしないとフィットしなかったってのはよくわかるぜ。同情してしまったわ。

とはいえ、ヒカルも別にそういうのが嫌なわけでもなんでもなく。ショーンに現場で『今回の趣旨も素晴らしいね』と話し掛けたというのだから、今回の出演も非常に肯定的に捉えてるし、今までの88risingの活動にも賛同しているのだろうから、今後も彼との絡みを予感させてくれてると言ってよさそうだ。また『T』のような素晴らしいエクストラ・パフォーマンスが聴けたり観れたりするとすればこちらも有り難い。ただ、曲は早めに用意してね☆ 徹夜明けのレコーディングとか、喉が心配だよ。あんたこないだセッション直前に声出なくなったとこでしょーに。ったく。


なお、フェスへの出演について「ソロアーティストとしてはツアーと一緒でないと採算が合わない」とキッパリ言ってくれていて清々しかったのだが、これ、実際のオファーがあったことあるのかな? あたしの感覚だとフェスへのヘッドライナー出演はまさに「親分総取り」の破格な金額だと思ってたんだが、違うんか。或いはヘッドライナーでのオファーを貰った事がないのか。まぁわからないが、これはプロモーターの皆さん、宇多田ヒカルのツアーに合わせてフェスに誘うのが正解ですよという意味とも取れる。一応、そこらへんはそう留意しておいても、いいかもしれないね。

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