無意識日記
宇多田光 word:i_
 



移籍に関して、さらっと書いてあったがいちばん気になったのは「年内に新作を発表予定」、これである。どこまで本気なのだろうか。

新曲を発表、ならまだわかる。しかし、「新作」という風に書かれてしまうとどうしたってニュー・フル・アルバムなのかと色めき立ってしまう。罪作りな表現である。だってまだ『Fantome』から半年経っていないのだぜ…。

しかし、過去のHikaruはほぼインターバル一年で新作を出した事が二度ある。2ndアルバム『Distance』は2001年3月末の発売で、3rdアルバム『DEEP RIVER』は2002年6月の中旬だった。約15ヶ月弱であれだけの力作を作ったのだから、いやはや、言葉を失う。

もう一回の方は更に極端だ。5thアルバム『HEART STATION』の発売が2008年3月下旬、UTADAの2ndアルバム『This Is The One』が2009年3月の中旬だった。何と一年かかっていないのだ。更にこの時は『点』と『線』の編集まで携わっていたのだ。正気の沙汰ではなかった。狂気だった。我々は爆速で新譜が聴けて驚喜乱舞してはいたが。

後者の場合、2007年の時点でヒカルが『日本語のアルバムと英語のアルバムを同時に作っているようなもの』と言っていた位だから少々特殊な事例といえるが、兎にも角にもヒカルがその気になったらインターバル一年で一枚のアルバムを出し本を二冊出すくらいのパワーを発揮するのだ。今回、『Fantome』の大好評を追い風にもう一枚アルバムを作ったとしても驚くにはあたらない。SONYも本気で正気なのかもしれん。

しかし、仮に例えばちょうど一年後に新譜を出す(例えば、2017年9月末に、ね)とするなら、そろそろ新曲のアナウンスがあってもいい頃、となってしまう。昨年の『花束を君に』を想起。いいのか。いいのかそれで。何だか我々、6年も待ったからか、待たされない事に慣れられていない気がする。「え、もう」と言いながら新曲を迎えてしまう事態。なんだかそういうのもちゃんと受け止められるように心境の準備をしておかないといけないかもね。嗚呼、何て贅沢な時間なんでしょ。

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へぇ、@hikki_staff がアイコン変えたのか…ってこれ何て読むの?(きょとん) 最初っから「ERJ」にしておけば「EMI RECORDS JAPAN」から「EPIC RECORDS JAPAN」で、アイコン変更せずに済んでたんだけどなぁ、なんて今頃言っても後の祭りか。少なくともこのアイコンを作った時点ではお引越は考えてなかったんだろうね(そりゃそうだ)。

『30代はほどほど。』の再配信が始まって、相変わらず海外からはアクセスできずUBlogの中の人が憤慨してはったが、確かにGyao!との仕事ってなどう解釈したらいいかようわからん。全体的にぎこちない。そこらへんは梶さんも、VEVOの利用などが後手にまわった事からも、最初は余り意識していなかった模様で、その感覚の延長線上と思っておいた方がいいか。

国際展開だなんて、最初っから計画的とは限らない。今や主戦場が「世界」のBABYMETALだって結成当初は「アイドルユニット内ユニット」でしかなく、世界どころか全国展開だって夢みたいなもんだったろうに。やってるうちにこうなった。それ以上でもそれ以下でもない。

UTADAはその点最初っから大型契約だったから巨大プロジェクトかと思われたが、いやはや、A&Rの差がこうも出るかね。結局、我々のようなファンですら実際に仕事したA&Rが誰だったか認識しないまま今に至っているという事実が総てを(は大袈裟にしろ)物語っている。

梶さんも、『光 Ray Of Hope Mix』の"実験"を通してそこらへんの肌感覚を掴もうとしているところだろう。お子さんも小さく、単身赴任もどうかと思うので(?)国内で活躍されるとは思うものの、他国や本社のEPICのA&Rとの連携方法を模索する段階は避けて通って欲しくない。

と言っても、果たしてどんな方法があるのやら。Utada Hikaruの場合Epic Japanが"本社"として機能せねばならないが、そんなの可能なのかね。あんなデカい企業の体系なんて知ったこっちゃないし、実際確立されてもそれがこちらに知られる事もなさそうだから考えても仕方のない話だったりしますが。

でも、例えばアイマスなんかを見ていると(見てるんかい)、昨今のA&Rは顔を出せとは言わないまでも、ファンに名前を覚えて貰う位の露出があった方がいいのかもしれない。タブロイドにK氏だのO氏だのと書かれて「暗躍する連中」と思われるのは損だ。ああいう記事は、梶さんや沖田さんを知ってる人間からすれば笑い話でしかないが、知らない人間にとってはそうではない。皆から嫌われているジャスラックだってひとりひとりに会えばまじめに働く人たちばかりかもしれない、というかまず間違いなくそうだろう。

ヒカルのようにファンクラブを持たないミュージシャンの場合、確かに裏方が顔を出し過ぎるのもでしゃばりと謗られるリスクがあるのだけれど、そこにどんな人が関わっているか知るだけで安心感は桁違いだ。タブロイドの記事が出回るやいなやお二方のインタビューがカウンター気味に入ったのはとてもよかった。あれ位の攻めの姿勢で丁度いい。今や、お引越まで一緒になって、"team utada"という認識はこれまで以上に広まる筈だからね。

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