無意識日記
宇多田光 word:i_
 



おぉ、梶さん沖田さんも3月1日付でSONY/EPICにお引越か。人事異動情報が無かった、という事はお二人の後任は無し、と。部長クラスが2人消えて後任不在ならつまりひとつのプロモーション体制・チームが消滅した、とみるのが妥当かな。

ちょっとそこらへんは微妙な所で、お二人が完全に"宇多田専属"のA&R/Directorだったのなら「チーム・ウタダ」が消えたという事で何の問題も無いのだが、実態はそうではなかっただろう。でないと6年間何してたんだとなる。

となると、ヒカル以外の担当アーティストに関しては、他のチームに引き継いで貰えたか、或いは契約を更新せず、次はEPICとの交渉に入る、などする腹積もりなのかもしれない。これは個別の案件で、立ち入る気もサラサラないんだが、動きが甚だしすぎるとEMI/VirginというレーベルごとSONYに移籍する感じになる。ちょっとそこまでは考えづらいか。ユニバーサルが怒る案件になってしまいそう。

兎に角これで、ヒカル照實梶沖田ラインは一蓮托生となった。三宅さんは既に自由人だけれど勿論ここに飛び込んでくる。何しろ『Fantome』の共同プロデューサーだからね。ヒカルの制作における最重要人物だ。そろそろ彼の情報も欲しい、かな。

おっとっと、この話題は止めるんだっけか。一応、新情報という事でひとつ。


これでここからのスケジュールが見えてくる、かな。極端な話皆所属が変わっただけで、仕事内容は全員継続だろう。ただ、本格的な全国・全世界ツアーはすぐにはなく、まずはSONY/EPICでのリリース実績を作って、という事になりそうだ。レコード会社は所属アーティストのツアーには主催・後援・協賛…まぁどれでもいいんだけど、かなりの割合で出資をする。であれば、ツアーに伴って自社の商品が売れて貰わないと意味が無い訳でして。ヒカルも、ツアー前までに"SONYとして売る商品"をある程度揃えておかねばなるまいて。

もし原盤権をヒカルと照實さんが今持っているなら(その場合Utada時代の音源はどうなっているか気になって仕方がないんだけれども)、バックカタログを再編纂してSONYからリリースしてもいいんだけど、「新しい音源が入っていない」という理由(あと発売日な)で『Utada The Best』を叩いた人だ、そりゃあ新曲・新作をリリースしてくるでしょうて。うーん、じゃあくまちゃんUSBはあれでよかったのかよと言いたくなりますが。ちな!みに2つ買いました。

3月1日付で皆移籍という事は、すーさんの仰る通り新年度一発目から本格始動という予定だろう。あと半月くらいは前の会社の引継作業が残っているかもしれない。そこらへんは、いつ誰がこのお引っ越しを最初に言ったかにかかっているので、何とも言えない。『人魚』(出版はちゃっかり日テレだったりする)エルミタージュ美術館展が始まる頃には何らかの情報が解禁されている可能性がある。引き続き注視していきましょうぞ。

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そうか、10年前の今日はMステで『Flavor Of Life - Ballad Version』の出だしをとちってたのか。あれから10年。早いもん…かどうかはわからんなぁ。この日記の10年分の分量をみると「あっという間」とかいうのは幅かられる。(笑)

10年前は既に『First Love』が"一昔前"だった訳で、その感覚でいくとFoLも"今は昔"の仲間入りを(とっくに?)果たしている。このクラスのヒット曲が10年に1曲あれば、望むと望まざるにかかわらず地位安泰という印象をもたれる。

その認識でいえば、そろそろFLやFoL並みの特大ヒットが出て来ないかなという期待が煽られ得る。昨年の『花束を君に』はかなりいいところまで行った。紅白にも出て歌った歌だし。ただ、もう一段階行けるだろ?とは皆思ってる気がする。気軽に無茶言いやがってな。

といっても、如何にヒカルとてこのクラスの特大ヒット曲は狙って出せるものではない。FoLだって最初はバラードを作るつもりがなかったのに、いざバラード・バージョンを制作したら「これを待っていた」という反応が続出したのだ。全くの想定外だったろう。


ただ、何か不思議に思うのは、10年前の"期待感"みたいなのが、なんだかやや希薄な感じがするのだ。昨年。『Fantome』があれだけ売れた事で皆「やっぱり宇多田は違う」と評価されたが、それは、ヒカルがどうのというより邦楽市場の看板を死守した、という感じだった。10年前はまだギリギリ、多種多様な邦楽アーティストの中でヒカルの特別さを確認する作業だった気がする。大ヒットを記録しても、市場での意味合いが随分違った。なんだかんだで、数字による評価に重きを置く風潮がより定着しているようにも思う。いいか悪いかはわからない。市場を救って欲しい、というのと、市場の中で個性を発揮して欲しい、というのは対局に近いかもしれない。

もっとも、出荷配信合計ミリオンのうちの殆どの人は「歌が気に入ったから」とか「何やら話題になっているから」という動機だったろうから、そういう区別に意味があるかどうかはわからない。

もうそういう、死守のサインは送れてしまった訳で、これからこそ一曲々々が評価されていくのかもしれない。昨年は、結局のところ、宇多田ヒカルが復活して市場を席巻する、という物語の方が重視されて、個々の楽曲の評価は後回しになっていた気がする。今、ヒカルがそこに居るのが日常になって(嗚呼、いなありがたや)、やっと皆が落ち着いて一曲々々を評価できる空気になってきたような。空気の準備が出来ても、本当に為されるかはわかりませんがね。

昨年で「ブランド力の証明」が為されたと判断するなら、今年はその実質に目が移る…それこそ絵空事だが、その状況でFLやFoLに匹敵する特大ヒット曲が生まれたら、凄い事になるだろな。

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