無意識日記
宇多田光 word:i_
 



前回も誤字が多いな〜。読み直して訂正すりゃいいのだがそれを始めると際限なく"編集"したくなってしまう。それが昔の短い(総て0.5bytesの)日記だった訳で、もしかしたらいつかそのスタイルに戻すかもわからない。明日の事なんて知らない。

CDショップ大賞とったのか。おめでとう。今の若い子にとってCDは我々がLPに対して抱くのと似た感情を抱いているのだろうか。ちょっと違うかな? そもそも「音源に金を払う」こと自体が奇妙なのかもしれない。今はお金を払うとしても定額観放題聴き放題じゃないとねぇ。

実際、新しいコンテンツも古いコンテンツも、無料のものですら総てチェックしきれないのが現状だ。一体この情報過多の時代にどうやって各々情報を取捨選択しているのだろう。

ひとつは、「この人を応援する!」と決めてしまう事だ。わかりやすい。幾ら情報が溢れているといっても流石に1人の人間のアウトプット量は限られている。なんとかついていけるだろう。

ひとつは、ひたすらその時流行っているものをチェックし続ける事だ。TwitterのトレンドやらRT&FAV数やら、各種ランキングやポータルサイトの記事量など、その時々にバズっているコンテンツを食い散らかす。これはこれで方針がしっかりしていて過ごしやすい。

この、「人を決める」にも「流行を追う」にもアジャストしきれない人間は、結構ツラい。誰か特定の人に決め打ちするほど情熱的でもないし、かといって流行りを追い掛けるバイタリティもないしなぁ、なんか、それなりに楽しい事を出来るだけ少ない労力でチェックする方法はないものか、という気分の人、結構居るんじゃないかな。

ここで私が「そういう人たちはこうすればいいよ」と具体的な提案が出来ればカッコいいのだが、残念ながら今日も私はカッコ悪いのであった。あ、いや、勿論「宇多田ヒカル聴いてればいいよ!」という助言は最初にあるのだけど、それここの読者にいちばん必要ないヤツだからね。今更過ぎてもうね。

本当だったら3年前に『KUMA POWER HOUR』特集をもっとガッツリやるべきだったんだな。取り上げたミュージシャンたちを掘り下げるっていう企画。ただ、やったとしても読者の反応は薄かったろうね。どちらかというと、ヒカルの好きな音楽より、その時読んでた漫画とかを取り上げた方が食いつきがいいくらいで。

でも例えば。『荒野の狼』のタイトルのもとになったヘルマン・ヘッセの「荒野のおおかみ」なんかは、こっちががっつりその長編小説を読んだのだから結構大々的に特集が組める、筈だった、のに、実際に読み終わってみるとあんまり歌と関係無い内容でしかも中身は今日本に生きてる人たちには非常に厳しいものでな。いやさちゃんと傑作と言われる所以は全部読み切れば伝わるだろうと思うがそれにしたって冗長過ぎて。とてもうちの読者にすすめられるようなものではなかった。この日記を読んでくれている時点で極めて忍耐強い本読みさんの皆さんだとわかっているのに、である。

という感じで、話を広げられるコンテンツを掴み損ねたりしながらここまで来ている気がする。そうこうしているうちに新曲もリリースされるだろうし、もっとこう、こちらも、「毎日宇多田ヒカルを楽しめる切り口」をコンスタントに提供しないとなぁと思い直した次第でしたとさ。いやはや、わかりきった事でもたまにこうやって書かないと軌道修正できないんですよ、えぇ…。

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金曜深夜のラジオ出演は楽しかったね。インタビューではない対談、しかも雑談形式の音声がオンエアに乗るって今までの活動の中でもかなり希少なので、その物珍しさもあったかもしれないが、相変わらず「世間での知名度や論者の評価なぞどこ吹く風」という豪放磊落なスタンスでゲラゲラ笑っていた。ただ、その笑い方が年相応になってきてるのは未だに「どうつっこんだものやら」な心境ではありますが。何言ってもおんなじように笑い飛ばされるだけなので気を遣うだけ損なんだけどね〜。

子育てを楽しめているようで何より。選曲が彼というの場合、ディスクジョッキーとしてのクレジットは貰えるのだろうかとか余計な事を考える。いろんな流れの中から切り離された母と息子の空間に響いてるのがサンダーキャットとサンファという"今が旬な(だけどもしっかり経歴を積み重ねてきている)"アーティストたちのトラック、という所に、なんていうの、ヒカルのキャラクターが裏から回り込んできてるみたいな事を感じている。

本来、そういう所から切り離された場所で、こどもの歌は歌われている、という思い込み&共通認識もある。文部省唱歌として指定されてる類がその最たるものなのだが、ひとつひとつの歌はバラバラの時代に作られていて、比較的新しいものもあり、何をもってして。童謡"というものが決まっていくのかは判然としない。

そういった"童謡"も、ヒカルは聴かせていると言っている。ただ闇雲に自身の趣味に走っている訳ではない。それでも息子がサンダーキャットやサンファを選んできたのだから一緒になって楽しめばいい。ただ、こどもの場合「お母さんが楽しそうなだから自分も楽しくなってきた」という歌も好むものなので、それについてはまた別個に捉えておこう。いずれにせよヒカルが楽しそうで喜ばしいぜ。

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