こんなにセンシティヴな男は他にいないかもしれない。
それこそ、その繊細さは宇多田ヒカルと伍するといっていい。このblog的に。
そして、これだけ純真で繊細極まりない男が
真剣に真剣に真剣に14年間取り組んだ結果、
物凄く何千万人に消費されるのに適した“商品”として通用する
音楽を生み出してしまってる姿が、凄く滑稽で凄く悲しくて、
凄く美しいと思える、、、のがまた滑稽で。
歌。抜群に素晴らしい。
技術云々とか野暮言う気を抹殺する真っ直ぐ突き刺さる声。
でも、それがまた“キャッチーでラジオ・フレンドリー”とかいう
形容にも相応しいのが、、、、孤独って、こういうのを言うんだろうか。
世界中の何千万人に向かって歌うアクセルは、
人を感動させればさせるほど、音楽を売れば売るほど、独りになっていく。
ここまで人の弱さを多面的に表現し尽くせる人間は、稀有で、奇跡だ。
なんでもいいが、先行シングルでタイトルトラックなアルバムの1曲目が
ダントツでアルバム中一番地味で無難で毒がなくて退屈、ってのは
いいんだか悪いんだか。一番敷居の低いところから入ってらっしゃいってことなのかな。
現在2周目突入中。
| Trackback ( 0 )
|