2大最高傑作話の補足

誤解回避の為に。UBが今の光の精一杯でなかった訳では無論ない。DRと同等かそれ以上に精根尽き果ててたと思う。違うのは未来の見え方の差だ。「これから先の事なんてわからないけどとにかく今の最高の私を」と勢力注いだDR、「今の私の限界はココ迄だけど、この先きっとまた私は成長する」とのUB、といった具合。思えば各作品後のライブに対するファンの反応もコレに似ていたのではないか。いつまた会えるかと未来に寂しさを残したヒカ5。最終日後漸く何かが始まったとすら思わせた輝かしい印象のウタユナ。1年半後と直後の差はあれど各最近作の色がマンマ出ていた気がする。

詞内容虚実問われた時の光の困惑

いいとも初出演時「いいじゃんねェ歌詞なんだから」と珍しく不服そうだった光を思い出す。歌手が恋を唄えばすわ実話かと喧しいのはよくあった事なのにやや大袈裟な反応とみた方も多いのではと思うが、この発言が歌手でなく作者の言葉だとみるとわかりやすい。映画のヒーローヒロイン同士なら現実でも恋愛関係かと気にもなる。が、監督や原作者の実恋愛と結び付けて語られる事は比較的少ない(そういう触込みなら別だが)。作(詞)家宇多田とすればいわば詞という"小説"の中でタバコを小道具として登場させたに過ぎないのに過剰反応されては困惑も当然だったのだ。