無意識日記
宇多田光 word:i_
 



BVの方が音に隙間ある分表現力に幅があり歌の切なさ増なのは聴いた通りだが、もう1ツ指摘しておきたいのは、編曲を他者に任せその結果を受け入れる形となった為、FoLをあたかも他人の書いた曲のように客観的に捉え直して歌えている点だ。周知の様に光は他人の曲-カバーソングを歌うと途轍もない表現力を発揮する。自分で書いた曲に比べ曲に対する愛情について素直になれるからなのだ(と思う)が、今回のFoLBVではソレと似たような心境になれたのではないか。いつもより一歩引いて自分の曲を眺められた分「こっちの方が好き」と素直に言えているのでは。


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誰かというと光本人なのだ。インタビューによると編曲の一部に携わってるのだとか。ならば気に入らぬパートは修正出来た筈。前回指摘したOVブリッジ部の低音声は今剛のアコギに受け継がれ、同じ箇所のWINGSのシンセ&リズムとよく似た弦はシンセでそのまま鳴っている。最初にこれらのパートを"替える・残す"と提案したのが誰だかわからないがGOサインを出したのは他ならぬ"プロデューサ"宇多田ヒカル(&ザネッチ)の筈。BVの方が好きと公言してる位だしOK出したのは当然の事なのだが、プロデューサとしての方向性がOVでの作曲者としての本来の編曲意図を打ち消す方に向っているのは興味深い。


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