大映テレビ製作で一世を風靡したドラマ『赤い』シリーズ
『赤い疑惑』『赤い運命』『赤い激流』等々の名作が作られ
最近、BSで何作か再放送されていました。
その中でも私が特に熱心に見ていたのが『赤い衝撃』です。
山口百恵さんと三浦友和さんの黄金コンビで送る一作ですが
実は、結構前に地方局の再放送で後半の山場の辺りを見て
見出したら非常に面白いと思っていた作品で
通して見たいなと思っていたので、先だっての再放送では楽しませていただきました。
『赤い衝撃』の大筋は
新田秀夫(三浦さん)のミスで下半身不随になった大山友子(百恵さん)
だが、敵同士とも言って良い関係だった筈の二人は惹かれ合ってしまい
様々な困難を乗り越え、結ばれると言う感じですが
この作品で一番存在感があってある種、陰の主役と言っても良いのが
中条静夫さん演じる友子の父(実父ではない)の大山豪助です。
豪助は、ワンマンで厳しい人物ではありますが
単に横柄なだけでなく
対立する人間でも認める所は認める筋が通った所もあるし
友子や草笛光子さん演じる妻の鈴代への愛情を見せたり
厳しい雰囲気を見せていても、中条さんの持ち前の雰囲気で
憎めないどころか、かなり魅力ある人物に描かれていたと思いますし
(本当は実の息子である)秀夫と何度か殴り合いをしたり
スーツ姿でプールに豪快にダイブする等
体を張っていた所も魅力だったと思います。