つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

テレビ初の時代劇スター

2024年05月04日 | 時代劇

中村竹弥さんと言うと
『編笠十兵衛』(高橋英樹版)の大石内蔵助等々
数多くの時代劇に出演されましたが
やはり代表作は『大江戸捜査網』の内藤御前と言う事になると思います。

そんな中村さんですが、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
テレビ時代劇が民間放送で始まった頃は
初期のテレビ時代劇に数多く主演されました。

これは海の物とも山の物とも分からないテレビに
映画会社のスターが出る筈もない
と言うテレビ草創期の事情が絡んできた話で
テレビとして、自前でスターを育てる必要に迫られた為
中村さんに白羽の矢が立った訳です。

草創期の中村さんは
それこそ映画でおなじみの旗本退屈男、遠山の金さん等々
多彩な役を演じられましたが、特に評判を呼んだのが
子母澤寛氏原作の『新撰組始末記』の近藤勇役だったようです。
なお『新撰組始末記』では
戸浦六宏さんが土方歳三を演じられたそうで
後年の悪役イメージから思うとかなり意外な印象があります。

当時は『新撰組始末記』の評判はかなり良かったとの事ですが
少し後に歴史に名を遺す名作の一つ
栗塚旭さんの『新撰組血風録』が生まれた事や
作品自体が殆ど現存していない(フィルム製作でなかった)為
現在は忘れ去られた名作の一つとなっているようです。


コメントを投稿