ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

明道町の駄菓子で一献

2015年07月31日 | 旅で出会った食メモ
名古屋初日の昨夜の宿飲みは、こんな組み合わせ。昼に訪れた駄菓子問屋街に触発され、うまい棒とビッグカツを合わせてみた。駄菓子って、割と酒のアテになるものだ。

さらなる猛暑の2日目、名古屋郊外を歩いて桑名へ。話題のイケメンさんに会いにいこう。

旅で出会ったローカルごはん…名古屋・広小路 『キッチンマツヤ』の、ベーコン三種盛りとまぼろしの極みとんテキ

2015年07月31日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

名古屋めしは概ね、見た目が茶色い。肉・味噌・揚げ物・麺が主たるコンテンツだからだが、これらがクロスオーバーすると例外なく美味い。視覚的には地味目ながら、口にすればその濃密な香りと味わいに、メリハリのある食感に魅了される。名古屋めしに常習性があるのは、そんなギャップからくるインパクトのおかげなのかも知れない。

各ジャンルの専門店のみならず、地元の普段使いの店でも同様の「色彩傾向」が見られるようで、広小路にある洋食店「キッチンマツヤ」のショーケースも、ブラウンなサンプルが大勢を占めている。創業は昭和37年、店頭さに掲げられた「広小路に生まれた名古屋の味」の文言にあるように、名古屋めしに限らず地元客向けの普段使いの品揃えが、人気を博している老舗である。

店内はホールのように広々しており、二階のカウンターに通されたら、せっかくなので名古屋めしではない茶色の料理を頼んでみたい。オードブルに自家製とあるベーコン三種盛りは、見るからにビールと合いそう。メインは味噌カツやエビフライにも目がいくが、あえて衣のない茶色系で店自慢のトンテキもオーダー。栄養が肉寄りになりそうなので、あらかじめ大根サラダをひと鉢平らげ、準備は万端である。

その名も「ベーコンオールスターズ」は、鉄皿でジュクジュクいいながら運ばれてきた。表面に脂を浮かべているのもあって、食欲をそそる。トラディショナルベーコンは、デンマーク産の豚バラが素材。サクサクかみごたえ軽やかで、反った身に脂が甘くまぶされる。いつも食べてるのの延長のような、親しみ深い味である。アームベーコンは皇帝豚のウデ肉とあり、強めの塩が濃厚な旨味を引き立て、これぞ加工肉の醍醐味だ。厚切りベーコンばザシザシとかみごたえを楽しみ、燻製香と脂が赤身の旨味を下支えする重層感。いずれもいい肉をいい加工しているのが伝わり、一枚ごとに嬉しくなる。

トンテキとは名の通り豚肉のステーキで、こちらも分厚いのがジュージュー響きながら登場した。「まぼろしの極みとんテキ」との大層な名の所以は、素材の皇帝豚にある。滋賀県で肥育している自社ブランドで、なんとバームクーヘンやパンを飼料に与えているのだとか。照り焼き風の甘ったるいソースと、ニンニクスライスをからめのせ、ひと切れかじると赤身と脂身のバランスがいいこと。シャグッとかみしめるほどに両者がほぐれからんでゆく。味噌カツとはひと味違った、街の洋食らしいハイカラな旨さがいい。

正調名古屋めしではないけれど、名古屋らしい料理を食べたような、不思議な思いがする2品。そんな料理を味わったおかげで、地元に根付いた料理屋には名古屋めしの精神が、より深く浸透しているのが感じられた。でも、締めに味噌串カツと天むすに赤だしいっちゃうのは、そうはいっても定番を求めてしまう、他所者の落とし所ということで。


名古屋猛暑てくてくさんぽ6

2015年07月31日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ホテルまでの帰りに通った四間道は、大都市名古屋にいながらタイムスリップしたような一角。かつて城下町に大火があったことから、防災のために道幅を四間(7メートル)とったことからその名がつき、東側は堀川の水運を利用した商家の土蔵街、西側は町家が軒を連なる、独特の景観が造り出されたという。

土蔵や町家はガラス工房、和食やフレンチレストラン、ギャラリーに利用されてるものもあり、懐かしいながら今風の雰囲気も漂う。しかしながら白壁や石組みの土蔵に、花や飾りがあしらわれた格子の民家を眺め歩くと、名古屋が城下町だったことを再認識せずにはいられない。

通りの外れの浅間神社の木陰で、ベンチに腰掛け軽く涼み、猛暑てくさんぽはコンプリート。晩ご飯、蒸し暑いから「茶色系」でないサッパリな名古屋の味覚、何かないだろうか。

名古屋猛暑てくてくさんぽ5

2015年07月31日 | てくてくさんぽ・取材紀行
丸の内からの散策の目的地・円頓寺商店街は、鉄骨にトタンのポンコツなアーケードが何とも味のある、昭和というか戦前をも思わせるレトロな商店街である。名古屋城にほど近く、信長が移ってきた頃から商人が集まり栄えた歴史を持つという。いわば名古屋の下町、浅草界隈の商店街に似た空気が感じられる。

アーケードは名古屋駅から名古屋城方面へ東西にのびていて、店舗は地元向けの生活用品店が中心。この日は七夕祭りをやっていて、露店が多数出て賑わっていた。七夕の飾り物のほかワンピースに妖怪ウォッチといったアニメキャラ、ゴジラにディズニーの映画系、イルカの群れや人物などのオリジナルなど、商店街で創作したオブジェも屋根からぶら下がり、なかなか派手さがある。

中央にはその名のもととなった日蓮宗円頓寺、やや先には金刀比羅宮の小さな社が路地奥に建ち、小さな社域は七夕の願いの短冊であふれていた。名古屋弁みくじというのが気になり引いたところ、こんな感じの小吉。商売運がすごくイイみたいに聞こえるか?

名古屋猛暑てくてくさんぽ4

2015年07月31日 | てくてくさんぽ・取材紀行
名古屋猛暑てくさんぽ・明道町菓子問屋街の番外編で、文房具問屋が一軒あった。小売もしますの看板に惹かれ、中を覗くと筆記用具に帳面に定規類などがあるわあるわ。ジャポニカ学習帳も、人気の花表紙のがカラフルだ。塾帰りらしい小学生の女の子グループが、ワイワイ選んでいて賑やかだ。子供の頃、小遣いもらって文具買うのは、楽しかったものだ、

衝動買いは懐かしの竹定規に、仕事柄よく使う3色ボールペン。uniのロゴがまた懐かしく、もしやと探したらハイユニが。製図の授業で使った5Hの硬いやつで、「答案二枚返し」してたのではないので念のため?