ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

銭湯…天神湯@新馬場

2015年07月08日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
品川宿さんぽは雨模様もあり、かなりムシムシした中の町歩きとなった。汗もかき雨にも濡れを一掃するなら、締めはひとっ風呂だ。

ピンときたのは新馬場の天神湯。銭湯価格ながら小綺麗なビルで、番台ならぬフロントには滝のオブジェがあり、湯上りのラウンジにはソファが。デザイナーズな内装もしゃれていて、スパ銭どころかエステサロンのような趣である。

風呂は強弱のジャクジーに熱湯湯、さらに黒湯の半露天もあり、ボディソープにリンスインシャンプー完備なのもありがたい。じっくり小一時間浸れば心身ともにほぐれ、街道さんぽの運動量もありいいリフレッシュの1日になった。

いつものまとめセリフだけど、旅はごく身近にもあるものだ。

カフェムジカ@青物横丁

2015年07月08日 | 町で見つけた食メモ
品川宿てくてくさんぽ、やはり雨が降ってきたので中断して、青物横丁駅前の「カフェムジカ」に逃げ込んだ。「喫茶店」という言葉が似つかわしい落ち着いた店内は、名の通り控えめに流れる音楽、温かみのある灯、それをしっとりとどめるウッディな内装と、心も体も深々と沈み入れる空間である。

ランチのアマトリチャーナは、トマトが満載で目の覚める清冽な酸味。酸味穏やかで香ばしいコスタリカを食後にいただきつつ、歩いてきたばかりの原稿が進む。

品川宿てくてくさんぽ2

2015年07月08日 | てくてくさんぽ・取材紀行
品川宿で訪れたかったのが、北品川駅に近い釣り宿が集まる一画。かつては品川浦と呼ばれ、江戸湾に面した漁師町だった名残をとどめており、高層マンションに囲まれながらも面影がしっかり残っている。

江戸が近いこともあり、界隈はかなり漁業が盛んだったようで、献上品の海苔づくりほかサバやハゼなどの釣り、潮干狩りも行われていたという。鯨塚というのもあり、18世紀終わりに天王洲に乗り上げたクジラの供養とあった。児童公園の遊具にも、クジラがあしらわれているとは。

旧街道からちょっと下れば、広がる風光明媚な豊穣の浜。その方向を見下ろして、想いを馳せてみたりして。

品川宿てくてくさんぽ1

2015年07月08日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ずっと雨で行けなかった取材を決行、青物横丁〜北品川を幾度も往復した。大ターミナルの品川から徒歩圏とは思えないほど、旧街道の風情が残っていて、沿道に寺の多いこと。江戸六地蔵のひとつ、品川地蔵に参拝して、海雲寺の平蔵地蔵、妙国寺の朱塗りの山門と、どの寺にも見どころがあって飽きない。

品川宿はかつては目黒川を境に、北宿と南宿に分かれていた。調べたら結構な花街だったらしく、寺町の坊さんやお武家様も御用達だったそう。宿場のはずれには素性がバレぬよう、衣装貸し屋もあったというのが、笑えるというか。

駅名あるあるで、京急の北品川駅はJR品川駅の南にあるのに何故? というのは、北宿の最寄りだったのが名の所以だからである。その手のネタでもうひとつ面白いのが、目黒川の北岸にある荏原神社が、何故か南宿の鎮守なこと。目黒川が付け替えられたためで、かつては山手通り側に流れていたため、ちゃんとその南に位置していたのだとか。

歩いてしまえば、短い駅間でわずかふた駅。仕事で使う京急線の、手頃な途中下車の旅にいい、街道さんぽである。