ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

恵の本@川崎大師

2015年07月26日 | 旅で出会った食メモ
ツアー終了後の夜に寄った「恵の本」は、川崎大師の門前街に位置する、江戸期創業の老舗である。江戸前料理を標榜するだけに、キスやハゼ、コチといった天ぷらは、白身がほっこり淡く、夏の夕のアテには軽快でイキな食感。

もちろんアナゴも看板魚介で、特に甘じょっぱいツメで仕上げた煮アナゴは、土の香り控えめで瑞々しさにあふれる。粒山椒の華やかな香味が後味に広がり、「冬以外はいつもうまいよ」との板さんの言葉にも納得のローカル魚ぶりだ。

富乃宝山、佐藤といった焼酎も品揃え豊富で、飾り切りの包丁技が見事な板わさをつまみロックのグラスを傾ければ、丸氷が時折ピン、と軽く爆ぜる。明るいおかみさんの対応も楽しく、仕事帰りに川崎で乗り換えて、ぶらり飲みに来たいものだ。

大田区御朱印てくてくさんぽ11

2015年07月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
自分の家の宗派は真言宗と思い込んでいたのだが、数年前に曹洞宗と発覚。般若心経はそらで唱えられるし、大日如来のご加護に詳しいし、それはそれでいいのだが。

初詣の定番が川崎大師だったから、そう錯覚したのかも知れない。大田区御朱印ツアーのラストは、川崎大師平間寺で締め。夏の夕風に名物の風鈴が鳴り、猛暑もそろそろ締めの穏やかさとなってきたか。

大田区御朱印てくてくさんぽ10

2015年07月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
大田区御朱印ツアー、最後は多摩川を渡り川崎へ。川崎大師駅そばにある若宮八幡神社にやってきた。境内末社の金山神社、祀られてるのはどんつく様で、子育てのご利益があるらしい。それ系マンガ家さんの大願成就絵馬も下がり、これまた書き込み緻密なイラストについ見入り…いやいやいや。

公序良俗上の理由から、絵柄は処理の上で。

大田区御朱印てくてくさんぽ9

2015年07月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
大田区御朱印ツアーも後半戦、京急雑色駅が最寄りの六郷神社にやってきた。京都の石清水八幡を分霊した由緒ある社で、源頼義や頼朝が戦勝祈願した由縁もある。東海道に隣接し多摩川にも面していることから、多摩川の守護神としても位置付けられている。

社は頼朝の臣下だった梶原景時による造営で、入口にかかる石橋・神橋は景時の寄進。切妻造の神門に流造の本殿とも、侘びた落ち着きがある中にも荘厳さが漂う。広い境内には、源氏の白旗が掲げられたというイチョウなど樹木も豊富。木陰にそよぐ風が、午後の暑さの中でありがたい。

本殿前の狛犬はなかなか凛々しい目線をくれるが、一角に鎮座する区内最古といわれる狛犬は、ユーモラスでとぼけた感じ。ポカンとした阿形の表情は、手塚治虫漫画のひょうたんつぎを思い出すような。

御朱印は堂々たる字面で、壮麗な境内に似つかわしいありがたみがある。

大田区御朱印てくてくさんぽ8

2015年07月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
大田区御朱印ツアー、番外編で多摩川河口の羽田の漁港を歩いた。海老取川との分岐そば、多摩川と東京湾の接点である五十間鼻には、関東大震災や水難者を供養した塔婆を祀る祠が浮かぶ。そこから川沿いを行けば、かつての防潮堤防だった赤レンガの壁、今は釣り宿が中心の船溜り、羽田七福神で美人の弁天様がおわす玉川弁財天など、漁師町風情にあふれている。