ツアー終了後の夜に寄った「恵の本」は、川崎大師の門前街に位置する、江戸期創業の老舗である。江戸前料理を標榜するだけに、キスやハゼ、コチといった天ぷらは、白身がほっこり淡く、夏の夕のアテには軽快でイキな食感。
もちろんアナゴも看板魚介で、特に甘じょっぱいツメで仕上げた煮アナゴは、土の香り控えめで瑞々しさにあふれる。粒山椒の華やかな香味が後味に広がり、「冬以外はいつもうまいよ」との板さんの言葉にも納得のローカル魚ぶりだ。
富乃宝山、佐藤といった焼酎も品揃え豊富で、飾り切りの包丁技が見事な板わさをつまみロックのグラスを傾ければ、丸氷が時折ピン、と軽く爆ぜる。明るいおかみさんの対応も楽しく、仕事帰りに川崎で乗り換えて、ぶらり飲みに来たいものだ。
もちろんアナゴも看板魚介で、特に甘じょっぱいツメで仕上げた煮アナゴは、土の香り控えめで瑞々しさにあふれる。粒山椒の華やかな香味が後味に広がり、「冬以外はいつもうまいよ」との板さんの言葉にも納得のローカル魚ぶりだ。
富乃宝山、佐藤といった焼酎も品揃え豊富で、飾り切りの包丁技が見事な板わさをつまみロックのグラスを傾ければ、丸氷が時折ピン、と軽く爆ぜる。明るいおかみさんの対応も楽しく、仕事帰りに川崎で乗り換えて、ぶらり飲みに来たいものだ。