「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」とのたもうた芸人がいた。最後のはともかくラーメン党にとってはこの季節、つけ麺がありがたい存在なのでは。丼の熱々ラーメンをたぐりスープをすすると、ドッと汗をかいてしまうが、平皿から麺をたぐり椀のつゆにサッとくぐらせいただくつけ麺は、さっぱり味わえる優れもの。いわばラーメン界のクールビズ、真夏の風物詩麺といえる。
スタイルからして涼感あふれる先入観があるけれど、考えてみればつけ麺って別に、冷たい麺料理ではない。麺はゆで上げてから水でさらしているが、キンキンに冷えてはいない。スープもラーメンのを流用してタレを割っているので、ほどほどの温かさ。温度的にはメリハリのない「常温麺」ながら、妙にクールなイメージがあるのは、その見た目に猛暑のなすイリュージョン効果なのだろうか。
とはいえ、限られた条件下ながらの麺とスープのメリハリが、つけ麺の食味で大切なポイントだ。どっしりしたダシにたっぷりの魚粉で、カツオとイワシのダブルパンチの濃厚テイスト。ラー油に唐辛子をふんだんに使った、超攻撃的刺激の激辛テイスト。そんな分厚いスープに、ぶっとい麺をごってりからめズッといけば、温度差を超越したコントラストにふうっ、と感嘆しきり。これぞ、夏の「マイ・イケメン」である。
スタイルからして涼感あふれる先入観があるけれど、考えてみればつけ麺って別に、冷たい麺料理ではない。麺はゆで上げてから水でさらしているが、キンキンに冷えてはいない。スープもラーメンのを流用してタレを割っているので、ほどほどの温かさ。温度的にはメリハリのない「常温麺」ながら、妙にクールなイメージがあるのは、その見た目に猛暑のなすイリュージョン効果なのだろうか。
とはいえ、限られた条件下ながらの麺とスープのメリハリが、つけ麺の食味で大切なポイントだ。どっしりしたダシにたっぷりの魚粉で、カツオとイワシのダブルパンチの濃厚テイスト。ラー油に唐辛子をふんだんに使った、超攻撃的刺激の激辛テイスト。そんな分厚いスープに、ぶっとい麺をごってりからめズッといけば、温度差を超越したコントラストにふうっ、と感嘆しきり。これぞ、夏の「マイ・イケメン」である。