ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

PLACEBO@野毛

2014年05月03日 | 町で見つけた食メモ
しゃれおつな横浜・野毛クルージングの最後を締めたのは、一軒目のNIKEに近いところのバー「PLACEBO」。ゴシック・アンティークを標榜する内装は、重厚な雰囲気のカウンターにアンダーで穏やかな照明と、シックでアダルトなたたずまい。雑居ビルの二階にあり、酔客行き交う野毛の喧騒とは、一線を画した別世界を作り出している。

まだ若いマスターは元ミュージシャンで、アロマセラピストの資格も持つ。この日のカクテルは、ウォッカベースがオススメとのこと。銅のカップがよく冷えたモスコミュールは、ウィルキンソンのドライな辛さが効き、ほどよく覚醒。都合三軒目(メンバーにより二軒目だったり五軒目だったり)のはしごの締めには、キリッとありがたい一杯である。

Bodegon Nogue@野毛

2014年05月03日 | 町で見つけた食メモ
横浜・野毛のしゃれおつなクルージングの二軒目は、平戸桜木道路野毛三丁目交差点にある「Bodegon Nogue」。キャッシュオンデリバリーの正統派スペインバルで、手頃なサイズの手作りタパスでデキャンターのワインを傾ける。はしご酒にはピッタリの、カジュアルなスタイルが嬉しい。

店名のBodegonとは、スペイン語で酒場の意味。ベーコンポテトやタコのアヒージョを、バケットをつまみながらワインのアテにすれば、気分はマドリッドの街角? 熱い太陽の国の酒場は、Winsとか横浜にぎわい座が近い野毛テイストのど真ん中に、しっかり溶け込んでいるようだ。

町で見つけたオモシロごはん…横浜・野毛 『NIKE』の、伊豆七島の魚料理

2014年05月03日 | ◆町で見つけたオモシロごはん

横浜の野毛といえば「大衆居酒屋街」のイメージだが、昨夜はちょっとしゃれたお店のクルージングとなった。1軒目の「NIKE」(ニケ)は伊豆七島料理の店で、島焼酎と産直の野菜や魚を使った家庭料理が売りである。

島焼酎の品揃えはかなりのもので、小笠原の「地酒」島ラムに青ヶ島の青酎など、定番の珍品に出会える。島からあまり出されない希少な品も揃い、八丈島からは蔵元の奥さんの名を付けたという「ジョナリー」が、シェリー樽熟成でまろやかに甘く舌を包み込むよう。つくりの魚も島流で、唐辛子でいただくホウボウは柔らか甘く、柚子胡椒と食べるクロダイは皮目の磯の香が爽やかだ。

店のお姉さんは以前ダイビングショップで働いており、神津島などに住んだことがあるという。伊豆七島は芋焼酎が主流で、食用のと酒用のは芋のつくりや味が異なるなど、雑学ネタの豊富さもさすが。酔うほどに島談義に花が咲き、野毛に居ながらにして離島気分に浸れる一軒である。