東銀座の駅を出て銀座一丁目方面へ歩いていく途中、競馬新聞を片手に足早に歩く人に何人も追い越された。今日は秋のG1レースの開催日のようで、メインレースが控えていることもあり、銀座の場外馬券売場「ウィンズ」周辺はかなりのにぎわいを見せている。まわりの喫茶店や居酒屋は中継をやっていて、こちらも盛況の様子。一杯やりながら盛り上がっている客もいて、楽しそうだが独特の雰囲気にちょっと入りづらいか。
G1レースはたまに馬券を買うこともあり、秋のシーズン中運がいいと1~2回は当たることもある。スポーツ紙を持っていたのでざっと予想してみたが、あまり自信がなく買うのは見送り。ウィンズを通り越していつも行くラーメン屋に行くと、日曜だからか閉まっている。同じ通りを先へ行くと中華の店を見かけたので、ほかに開いている店がなさそうなのでこの「鹿鳴春」で昼食にした。入口を入るといきなり「いらっしゃいませ」と給仕の男性に迎えられ、通された店内は白と黒を基調にした落ち着いた内装。客は銀座での買い物帰りらしくデパートやブティックの紙袋をもったおばさんや、遅い昼食と楽しむ熟年夫婦など、中華の店といってもラーメン屋や定食屋とは違ったちょっとハイソな雰囲気である。
品書きを見て納得、ここの料理はフカヒレがメインになっていて、フカヒレを使ったランチメニューがずらりと10数品並んでいる。もとは中華料理全般をやっていたが、5年ほど前からフカヒレ料理を専門にリニューアル。広東料理をベースにあっさりとした味付けが特徴で、看板メニューのフカヒレ姿煮ほか、コースや麺、ご飯ものと幅広いフカヒレ料理を取り揃えている。この時間はランチメニューが用意されていて、フカヒレの本場・宮城県気仙沼産の乾燥フカヒレを使ったフカヒレ丼をはじめ、日替わりのランチに焼そば、タンメンなど、どれも魅力的だ。迷った結果、上からフカヒレ入りの上湯スープをかけたフカヒレ五目チャーハンに決定。贅沢なスープチャーハンで値段はやや張るけれど、馬券を買ったら外れて損したかも知れないが買わなかったので浮いたお金?でちょっと贅沢してみることに。
待っている間、隣のテーブルの熟年夫婦に大きなフカヒレ姿煮の大皿が運ばれてきた。見たところ30センチぐらいはありそうで、品書きによると100グラムが小サイズで5250円とある。一体、あれは何グラムぐらいのだろう、などと考えているうちに、こちらの五目チャーハンも出されてきた。皿に張ったスープのまん中に、チャーハンがまるでぽっかり浮かんでいるように盛ってある。最初はチャーハンをひと口、そしてスープをひとすすり。別々に食べてもうまいが、これでは普通のチャーハンスープ付きと変わらない。そこでスープにつき崩して食べると味が一変、そのままだと非常にあっさりしていたスープの味がより際立ってくる。
そして何といってもこま切れのフカヒレが、コリコリとした食感が楽しめるほどたっぷり入っているのがうれしい限り。しっかり味がついたチャーハンと一緒にフカヒレを頂き、スープがよくしみたチャーハンを頂き、と、組み合わせによっていろいろな味を楽しみながらどんどん頂く。チャーハンというよりは、フカヒレスープの中華風雑炊といった感じである。
デザートのごまムースも平らげて、ちょっと贅沢な昼食に大変満足して店を後にした。その後、仕事先でたまたまついていたテレビの競馬中継を何の気なしに眺めていると、ざっと予想したうちのひとつが見事適中! 買っていればフカヒレの姿煮大サイズがいけそうなぐらいの配当に、くやんでも後の祭り…。(2005年10月2日食記)
G1レースはたまに馬券を買うこともあり、秋のシーズン中運がいいと1~2回は当たることもある。スポーツ紙を持っていたのでざっと予想してみたが、あまり自信がなく買うのは見送り。ウィンズを通り越していつも行くラーメン屋に行くと、日曜だからか閉まっている。同じ通りを先へ行くと中華の店を見かけたので、ほかに開いている店がなさそうなのでこの「鹿鳴春」で昼食にした。入口を入るといきなり「いらっしゃいませ」と給仕の男性に迎えられ、通された店内は白と黒を基調にした落ち着いた内装。客は銀座での買い物帰りらしくデパートやブティックの紙袋をもったおばさんや、遅い昼食と楽しむ熟年夫婦など、中華の店といってもラーメン屋や定食屋とは違ったちょっとハイソな雰囲気である。
品書きを見て納得、ここの料理はフカヒレがメインになっていて、フカヒレを使ったランチメニューがずらりと10数品並んでいる。もとは中華料理全般をやっていたが、5年ほど前からフカヒレ料理を専門にリニューアル。広東料理をベースにあっさりとした味付けが特徴で、看板メニューのフカヒレ姿煮ほか、コースや麺、ご飯ものと幅広いフカヒレ料理を取り揃えている。この時間はランチメニューが用意されていて、フカヒレの本場・宮城県気仙沼産の乾燥フカヒレを使ったフカヒレ丼をはじめ、日替わりのランチに焼そば、タンメンなど、どれも魅力的だ。迷った結果、上からフカヒレ入りの上湯スープをかけたフカヒレ五目チャーハンに決定。贅沢なスープチャーハンで値段はやや張るけれど、馬券を買ったら外れて損したかも知れないが買わなかったので浮いたお金?でちょっと贅沢してみることに。
待っている間、隣のテーブルの熟年夫婦に大きなフカヒレ姿煮の大皿が運ばれてきた。見たところ30センチぐらいはありそうで、品書きによると100グラムが小サイズで5250円とある。一体、あれは何グラムぐらいのだろう、などと考えているうちに、こちらの五目チャーハンも出されてきた。皿に張ったスープのまん中に、チャーハンがまるでぽっかり浮かんでいるように盛ってある。最初はチャーハンをひと口、そしてスープをひとすすり。別々に食べてもうまいが、これでは普通のチャーハンスープ付きと変わらない。そこでスープにつき崩して食べると味が一変、そのままだと非常にあっさりしていたスープの味がより際立ってくる。
そして何といってもこま切れのフカヒレが、コリコリとした食感が楽しめるほどたっぷり入っているのがうれしい限り。しっかり味がついたチャーハンと一緒にフカヒレを頂き、スープがよくしみたチャーハンを頂き、と、組み合わせによっていろいろな味を楽しみながらどんどん頂く。チャーハンというよりは、フカヒレスープの中華風雑炊といった感じである。
デザートのごまムースも平らげて、ちょっと贅沢な昼食に大変満足して店を後にした。その後、仕事先でたまたまついていたテレビの競馬中継を何の気なしに眺めていると、ざっと予想したうちのひとつが見事適中! 買っていればフカヒレの姿煮大サイズがいけそうなぐらいの配当に、くやんでも後の祭り…。(2005年10月2日食記)