ブログのカテゴリーのひとつである、築地市場の食事どころめぐりは、築地がたまたま私の仕事場に近かったため、毎朝近くを通るのだからちょっと立ち寄ってみよう、という気軽な動機から始めました。だからいつも気の向くままに店へ飛び込む、という感じで、築地のガイド本とか雑誌の特集とかを見てウマイ店にいくぞ! という気負いは全くなし。当たりはずれも楽しみのうち、ぐらいの余裕はありますが、場外の飲食店を全軒制覇した(2004年8月の時点で)結果、7~8割の店は合格点でしょう。
テレビのグルメ番組や、雑誌の特集などのイメージから、「築地の店は市場の近くだから新鮮でうまく、値段も割安」という伝説めいた認識が広まってるようです。実際に毎朝食べ歩いていると、上記のように味も値段もレベルは店により様々。もともとは市場で働く人の為の食堂でもあるのだから、味よりもスピードやスタミナを重視する店もある(もちろんまずくはないが)し、大資本チェーン系の店など、ごく一部に質の悪い店もある。値段の面でも、寿司を頼めばどの店も特上で3000円ぐらい、海鮮丼や定食で1000円前後。ラーメンやカレーだって700~800円程度と、食事の相場は背後に控える銀座と似たようなものでは?。
何が言いたいかというと、築地だからといってすべての食事どころが格段にウマイ、どこも値段が特別安い訳ではない、ということ。うまくて安い店を探すには、それなりに情報を仕入れ、足を使い、鼻を利かせるってことは、ここ築地でも同じようですね。
多くの築地関連のグルメ本の中で、この本がひと味違うのは、単に店ガイドを羅列しているだけではなく、こうした築地の実状をしっかり記していることです。場外に寿司屋が増えた本当の理由、カモにされる観光客、マスコミに出た店の実態など、第1章「美食の街・築地の幻想」は見出しだけでついうなってしまう。そして「築地でうまいものを食べる十カ条」「築地へ来たらここで食え!」と続くので、しっかりと通して読めば築地食べ歩きの強い味方になること間違いなし、の1冊です。
著者の小関敦之さんは、テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」で見事、築地王に輝いた方。HP「築地市場を食べつくせ!」も主催しており、築地に関する幅広い情報では第一人者でしょう。余談ですがこの本、私の本よりちょっと早く同じ光文社より発売されており、打ち合わせのため光文社へ行き来していた頃に地下鉄車内で読んでいました。同じ「食」をテーマとする物書き同士、何かの縁でお会いする機会があれば…と思っておりますが。
◎『築地で食べる 場内・場外・”裏”築地』 小関敦之著 光文社新書刊 本体700円+税
テレビのグルメ番組や、雑誌の特集などのイメージから、「築地の店は市場の近くだから新鮮でうまく、値段も割安」という伝説めいた認識が広まってるようです。実際に毎朝食べ歩いていると、上記のように味も値段もレベルは店により様々。もともとは市場で働く人の為の食堂でもあるのだから、味よりもスピードやスタミナを重視する店もある(もちろんまずくはないが)し、大資本チェーン系の店など、ごく一部に質の悪い店もある。値段の面でも、寿司を頼めばどの店も特上で3000円ぐらい、海鮮丼や定食で1000円前後。ラーメンやカレーだって700~800円程度と、食事の相場は背後に控える銀座と似たようなものでは?。
何が言いたいかというと、築地だからといってすべての食事どころが格段にウマイ、どこも値段が特別安い訳ではない、ということ。うまくて安い店を探すには、それなりに情報を仕入れ、足を使い、鼻を利かせるってことは、ここ築地でも同じようですね。
多くの築地関連のグルメ本の中で、この本がひと味違うのは、単に店ガイドを羅列しているだけではなく、こうした築地の実状をしっかり記していることです。場外に寿司屋が増えた本当の理由、カモにされる観光客、マスコミに出た店の実態など、第1章「美食の街・築地の幻想」は見出しだけでついうなってしまう。そして「築地でうまいものを食べる十カ条」「築地へ来たらここで食え!」と続くので、しっかりと通して読めば築地食べ歩きの強い味方になること間違いなし、の1冊です。
著者の小関敦之さんは、テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」で見事、築地王に輝いた方。HP「築地市場を食べつくせ!」も主催しており、築地に関する幅広い情報では第一人者でしょう。余談ですがこの本、私の本よりちょっと早く同じ光文社より発売されており、打ち合わせのため光文社へ行き来していた頃に地下鉄車内で読んでいました。同じ「食」をテーマとする物書き同士、何かの縁でお会いする機会があれば…と思っておりますが。
◎『築地で食べる 場内・場外・”裏”築地』 小関敦之著 光文社新書刊 本体700円+税