暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

友人の裏

2010-08-24 | -2010
ポールが横へすべるように
金網が透き通り横縞をえがくように
やがて、を知る前に消えていくもの
見えるだけのほとんどが知る頃には忘れるが
過ぎ去るものは不動だとは限らない

(見えざる手と目前に見えるものとの対比)
私はあなたをおそれていた
まぶたの裏ではまだあなたが、
朽ちた影法師がちらちらと光をよこしながら、
歪んだ残像のままこちらを見ている
あなたは私をおそれていただろうか
私はそんなことで
そんなにも細やかなことで
あなたへのおそれを騙している

コメントを投稿