ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ミスミソウ 残酷で美しい

2018年12月16日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 今日も朝っぱらからDVDを鑑賞しました。

 女子中学生による凄惨な復讐劇を描いた作品、「ミスミソウ」です。  

 

ミスミソウ [DVD]
山田杏奈,清水尋也,大谷凜香
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ミスミソウ [Blu-ray]
山田杏奈,清水尋也,大谷凜香
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 父親の転勤により、東京から雪国の小さな町に引っ越し、転校した美少女、野崎。

 彼女をよそ者と見なした地元のクラスメイトから、壮絶なイジメにあいます。

 同じ転校生の美少年、アイバとの付き合いを心の支えに、イジメに耐えますが、いじめっ子たちは、なんと野崎の留守中、野崎の自宅に放火。
 野崎の両親は焼死し、妹はかろうじて生き残りますが、全身に包帯をして、集中治療室から出られなくなってしまいます。

 心が崩壊してしまう美少女。
 復讐を決意し、実行に移していきます。


 グロイはずの野崎による復讐のシーンが、不謹慎ながら美しく感じます。

 死を連想させる真っ白な雪景色に、激しく飛び散る真っ赤な鮮血。

 白と赤のコントラストが、寒々しい雪景色の中、美しいのです。

 ただし、物語としては破綻していると思います。

 イジメで放火殺人はやりすぎというかあり得ないし、復讐で次々といじめっ子グループを殺害していくというのも、なんだか説得力がありません。


 物語の後半、良い奴だと思っていたアイバが、じつは家族や身近なあ人間に平気で暴力をふるう最低男だと分かったり、クラスの女王として君臨し、取り巻きにイジメをさせていたタエコが、元々は野崎と仲良しで、野崎がアイバと付き合い始めたため、自分だけを見てほしかったためのイジメであることが判明したりと、アクセントは面白いものですが、全体としての物語には大分無理があります。

 この映画に入り込めるがどうかは、グロイはずの残酷シーンを美しいと感じられるかどうかだと思います。


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