ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

儚い

2024年06月15日 | その他

 昨夕、義母が入院している病院から同居人が呼び出されました。
 この3日ばかりの間に義母の体調は著しく悪化し、もはや口から食事を摂ることは無理であろうこと、認知機能はまだそれほど衰えていないが、普通に会話することは無理であること、車椅子に座ることは体を支えられないために困難であろうこと、今後の治療は義母の年齢や状態から考えて、積極的には行わず、痛みや不快感を緩和するだけにしたいこと、等の説明があったとのことです。
 週末は主治医がお休みのため、金曜日のうちに説明しておきたかったとのことでした。
 最悪今日、明日にも危ないということです。

 義母は東京大空襲を生き残りますが、幼い妹と母親ははかなくなってしまいました。
 戦後は父親と祖母から可愛がられて育ち、少々わがままな性格になってしまいました。
 商業高校としては日本一と言われる芝商業高校を卒業して日債銀に勤め、結構楽しいOL生活をおくったようです。
 その後義父とお見合い結婚し、二人の娘に恵まれますが、妹の方はわずか18歳で病死。
 義父は5年前に他界しており、家族を喪うことの多い人でした。

 今日、最近近所に出来た特別養護老人ホームに見学に行きました。
 できて数か月ですが、もう20人待ちだそうです。
 義母が退院できるかどうかは分かりませんが、退院出来た後のことを考えてのことでしたが、20人待ちでは無理でしょうね。
 その間に亡くなってしまいます。
 そもそも退院できる可能性のほうが低いと思います。

 タイミングが悪いというか、今夜は結婚26周年を祝って少々値の張る懐石を食す予定になっております。
 予約がなかなか取れない店なので、ずいぶん前に予約しました。
 いつその時が来るかは分からないわけですが、予定どおりお祝いをしたいと思っています。
 万が一小宴の途中に連絡が来たら、タクシーで病院に駆けつけるしかありますまい。

 宴会をやったり旅行に行ったり趣味を楽しんだり、恋をしたり友人が出来たり、人生の楽しみすべてが儚いことのように思えてしまいます。

 私の親世代はいわゆる後期高齢者で、順番に亡くなっていくのでしょう。
 その後は私たち世代の番。
 私にも必ずその時が来ます。
 その時どういう心境になるのかは見当もつきませんが、心穏やかでありたいと思っています。

 


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