ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

青木伊平氏の自殺

2012年04月26日 | 思想・学問

 4月26日というと、私には忘れられない日です。

 1989年のこの日、竹下登元総理が退陣表明し、秘書の青木伊平氏が自殺したのです。
 享年59歳。

 竹下登の金庫番と言われ、若い議員などは青木氏に睨みつけられただけで震え上がると言われたほどの大物秘書でした。
 リクルート事件で政界に激震が走るなかでの、突然の自殺でした。
 リクルート事件の件もすべてを知っていたとみられ、今でも暗殺説が絶えません。
 暗殺とまではいかなくても、親分を守るため、因果を含められての自殺だったのではないかと推測します。

  このニュースにふれて、田中角栄の元秘書で、やはり大物秘書と言われた早坂茂三氏が、「かわいそうだなぁ」と繰り返しながら、号泣する姿がテレビで何度も放送されました。

 その時、早坂氏は政治評論家という肩書でしたが、秘書がトカゲのしっぽのように切り捨てられる姿をたくさん見てきたんでしょうねぇ。

 よく籠に乗る人担ぐ人、などと言って、政治家と秘書の関係を表したりします。
 この現代社会において、親分を守るために自殺するという心性を持った人なんて、そうそういないと思います。
 封建社会じゃないんですから。
 親分の社会的地位より自分の命や幸せが大切なことは論を待たないと思いますがねぇ。
 不思議な心性です。

 四半世紀も昔、大学生だった私は青木氏の自殺に衝撃をうけましたねぇ。
 こういう生き方だけはしたくない、と思いましたっけ。

 他人のことなど考えず、自分と、自分にまつわる人々の幸福だけを考えて生きなきゃ損だと思いました。
 それが利己的だというなら、その非難を甘んじて受けるつもりです。
 いったい世の中に利己的でない人間なんて、どれだけいるというのでしょうね。

 そしてこういう自殺をするのは、決まって男だという冷厳な事実。

 女性の場合ハチの一刺しで有名になった榎本三恵子氏などのように、元旦那の榎本被告と田中角栄被告を有罪に引きずり落とす発言をしたりして、あくまで自分を守ろうとする人が多いようにに思います。

 私はこういう種類の女性が持つ自己犠牲を厭う心性を学びたいと思っています。

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