スペインのショッキング・ホラー「ROOM-H6」を鑑賞しました。
ヨーロッパ映画らしい、暗くて雰囲気のある映画でした。
恋人を殺害した罪で14年の刑をくらい、無事出所したアントニオ。
叔母の遺産である廃業したホテルで生活を始めます。
看護婦で夜勤がちの妻を娶り、順風満帆に見えます。
しかし彼には、抑えられないサディスティックな欲望があったのです。
妻が夜勤なのをいいことに、次々と売春婦をホテルに招きいれては監禁し、犯し、最期は生きたままチェーンソーでばらばらにして、脳みそや肉を調理しては妻に食べさせます。
人肉とは知らない妻は、喜んで食すのです。
しかしその妻も、妻子持ちの医師と結婚前から不倫関係を続けています。
アントニオは監禁・レイプ・殺害を救いであると考え、罪深い者として売春婦を選んでいるようです。
それが証拠にかばんから聖母マリア像の絵が何枚も出てきた売春婦が深い信仰を持っていると知り、金を与えて返してしまいます。
魅力的な題材だとは思うのですが、ホラーとしての魅力も、悪の哲学を語る文芸映画としての魅力も中途半端で、もったいないように思います。
題材の良さだけで、私は観ちゃいましたけど。
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ROOM-H6 [DVD] |
フェルナンド・アカソ,マリア・ホセ・バウサ,アレッホ・ザウルス,ラクエル・アレナス | |
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