ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

引きこもり

2011年04月19日 | 精神障害

 昨日、今日と二日間、外耳炎のため、ほぼ引きこもっていました。
 昨日は病院に行ったのと、帰りにレンタルDVD店に行っただけ。
 今日はレンタルDVD店に行っただけ。
 食事はあり合わせのものや出前で済ませました。
 二日、それも部屋から一歩も出られないというわけでもない引きこもりが、ずいぶんしんどく感じました。
 耳鳴りの不快感もさることながら、安静にしていなければいけない、というのがプレッシャーでした。
 頭はぼうっとしてくるし、体はだるくなってくるし、やっぱり多少は体も頭も使わないと、みるみるうちに衰えていくんですね。

 うつがきつかった時はそんなことを考える余裕もありませんでしたが。

 逆に躁のときはじっとしていられなくて、深夜3時に散歩に出かけたり、まとまりのない下らぬ小説を書き散らしたり、お姉さんがいる店に繰り出して派手に散財したりしましたっけ。

 心情的にはうつのほうがしんどいんですが、後になって振り返ると躁のほうが狂気じみた行動をしていたことに気付きます。
 しかも躁転した最初のときは、元気になった、としか思わなくて、病的な状態だと認識できませんでした。
 狂気を帯びた者は自分の狂気に気付かない、と言いますから、躁のときの私は、真正の狂気に犯されていたのですね。

 何年も、人によっては何十年も部屋から一歩も出られない、という引きこもりの人がいると聞きます。

 本人は辛いでしょうね。

 家族からも白い目で見られ、自分で自分を責め、ぶつけどころのない怒りを自らの内に溜め込み、寂寞とした精神の漂流を続ける。
 その日々に希望の光を見出すには、病院に行くでも、コンビニに行くでも、まずはおのれが行動を起こす他はなく、しかも彼らにとってはそのことこそが最も怖ろしいに違いなく、出かける自分を想像しては恐怖に震えることでしょう。

 今、引きこもりの高齢化が問題になってきています。
 60歳にちかい引きこもりもいます。
 精神的な病でありながらそれに気付いていないケースも多く、何はともあれ、1秒でもいいから、怖かったら酒をあおってでもいいから、家の外に出ることから始めてはいかがでしょうか。

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池上 正樹
宝島社

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