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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

再び 「我は去る也」を読む

2016-01-08 09:07:42 | 野口整体
 野口整体の創始者・野口晴哉氏は、遺稿「我は去る也」で次のように言っている。
 「…五千年か一万年経し頃 又帰る也 又伝える也」
 なんて明るい言葉なんだろう!人類がまだ五千年か一万年、存続することを意味しているのだから。
 それまでの間、野口氏は何をしているのか。
 「我は休む也」。しかし同時にこうも言っている。
 「我が伝えしこと 授けしことを会得せば 次を伝える也」
 再び冒頭を読むと、「誰にも会うこと無し」と言いながら次のように言う。
 「我に会うと欲すれば 我に授けられる力あることを示し 我諾せば来る可し 諾さざれば来るに及ばず」
 「裡の声をきき 裡の動き 読める人にのみ 授け度き也」
 条件付きで、来ることもあり得ると。厳しい条件だからクリアできる人はそうはいないだろう。技術以前に野口氏と同じ方向を向いているのか。そして腕を切り落とさないまでも慧可が達磨に教えを乞うた時の様な覚悟があるのか。野口氏と向かい合って立ち、キチンと自分の生き方を述べることができるのか。
 
 野口氏はどのような形で現れるのか。恐らくそれははっきりとしたものではなく、気が付かないように現れて、協力してくれるのだろう。