blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

切ない日曜日

2012-02-05 22:49:46 | 休日
昨日残念ながらこの世を去った近親者の通夜が県内某所であった。
事故が原因という急なことで、直接の遺族の動揺は隠しようがなかった。
喪主をつとめた長男のT君は私と同級生であるが、日頃はクールな彼も言葉に詰まる場面があった。
故人は私の親と同世代であり、親の死という出来事には彼が一足早く遭遇することになった。
明日の葬儀までの大役を無事つとめあげてほしいと思う。

故人は「私の父親の妹のダンナ様」にあたる。
直接のおじさんにはならないが、そんな関係だからまったく話をしなかったわけもない。
以前から互いの住まいも近く、親どうしも子供どうしも似たような年齢で、小さな時はそれなりに交流はあったように記憶している。
私も含めた子供の世代が成人した後は、住所は近くてもそれほど頻繁な付き合いはなく、お互いに文字通りの節目節目で顔を見る程度になっていた。
そんな、何となく「近くて遠い」ような状況にあっても、このような事態になれば話は別だ。
同じ血を引く一族の心はどこかではつながっているのだろう。

セレモニーはそれほどの長時間にもならずに終了し、遺族に一通り頭を下げて会場を後にした。
親の死というのは私にとってももはや他人事ではなく、いつ遭遇してもおかしくはない。
長生きしてほしいといくら思っても、必ずどこかでその日はやって来る。
まだまだ自分のことで精一杯という状態にあって、親孝行らしいこともなかなかできないのはもどかしい。
急に裕福になれるわけもなく、日々を誠実につとめあげ、できる範囲で少しずつ恩返しをしていく以外にない。

昨日にも増して穏やかな日曜は、タメ息ばかりの切ないものになった。
しかし、いつまでも感傷に浸っているヒマはない。
明日からの勤務に頭を切り替え、つらい節目も明るく乗り越えていきたいと思う。