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筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ジャパンカップ考

2011-11-27 22:41:41 | 日記
私のPCの壁紙は今「第12回ジャパンカップ」になっている。
前走の天皇賞・秋でハイペースに巻き込まれる形で7着に沈み、ジャパンカップ(以下JC)では5番人気に甘んじながら見事に勝利したトウカイテイオー(日本)と2着ナチュラリズム(オーストラリア)の2頭が叩き合っている場面である。
バブル経済は終焉を迎えたものの今よりは社会に元気があった時代、私自身は初めて足を運んだ東京競馬場の15万観衆が日本のエースの勝利に揺れたのがもう19年も前とは時間の経つのは速いものだ。

1992年はJCが「国際GⅠ」として認められた初年度であり、それまでにも増して豪華なメンバーが揃っていた。
1番人気はその年の英国オークス優勝など7戦6勝の成績でやってきた3歳牝馬ユーザーフレンドリー(イギリス)。
その他、欧州・オセアニアのタイトルホースがズラリと並び、今日で31回を重ねたJCの歴史の中でも伝説級の回として今も鮮明に記憶しているが、当のユーザーフレンドリーは道中やや行きたがる素振りを見せ、騎手の粗い乗り方も災いして6着に敗れてしまった。

今日行われた第31回競走の招待馬の看板は、やはり3歳牝馬ながら芝路線の最高峰であるフランスの凱旋門賞を圧勝してきたデインドリーム(ドイツ)であった。
今年も4頭しか来なかった外国勢ながら同馬の来日だけで十分に話題性はあった。
53kgの負担重量もいかにも有利に映り最終的には1番人気を背負ったが、スタートで後手を踏み終始外を回らされる形で6着に敗退した。
日本勢にも当然意地はあり、外国のお嬢さんに思うように競馬をされてはとインコースには簡単にもぐらせなかった。
いかに能力のある馬でもアウェーの地で戦うことに相当の不利があることは、日本から外国に遠征した多くのトップホースがなかなか勝たせてもらえないことを見れば分かる。

近年のJCは、来日する外国勢の頭数そのものが少ないことがまず一つあり、航空便のからみでオセアニア勢が来なくなり、またかつてはあった地方競馬の代表枠もなくなりで、出走馬の多彩さという意味での魅力は薄れている。
もちろん、ホームの利があるとはいえ日本馬のレベルが急速に上がったことも大きな理由だろう。
長距離遠征のリスクを冒してもなかなか日本で勝つのが難しいとなれば、大物がズラリと揃う年というのは今後も望みづらい。
2週間後に後発ながら香港国際競走があるというのもJCにとっては厄介だ。
1日にGⅠレースをいくつもやってしまうお祭りのような日が中央競馬にもあればいいが、その試みは地方競馬がすでにJBC競走という形で10年以上の実績を作っているし「やってやれないことはない」と思う。
来年のカレンダーは中京競馬場の新装オープンと、3・11で甚大な被害を受けた福島競馬場の本場開催の再開が大きなトピックで、特段の大きな変更はないようだ。

かつては毎年のようにライブ観戦に行ったJCも曲がり角と言われて久しい。
レベルは毎年高いし、ワケの分からないことが起こる国際レースらしいところも私は好きだ。
ただの「唯一の東京2400mの混合GⅠ」であってはもったいない。
私が中央競馬のカレンダーに関われるなら、まずはJCダートを東京に戻したいとは思うのだが・・・。

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