goo blog サービス終了のお知らせ 

blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

タダもらいではダメ

2011-11-24 20:37:59 | 日記
祝日明けの今日も、決算間際ならではのイレギュラーな仕事があった。
出荷数はごく少なかったが、該当商品の入荷そのものは大量にあったため、入荷担当としてそのチェックと整理整頓にずいぶん時間を食われた。
残念ながら外部入荷をマトモにこなせる人間が少ないことから、私を含めた2名か3名に異常に負荷がかかる日が毎月数日はある。
それでも今日は早くに仕事が収束して、久々に定時帰りとなった。

さて、昨日の記事にも書いたKU氏だが、午後の小休憩の時の表情がさえなかった。
ベテランの女性2名が担当している「返品庫」には早くもストーブが置かれていて、いよいよ寒くなってきたこの頃は私もそこで暖を取らせてもらっている。
その部屋に深々と腰掛けて、タメ息混じりに氏が「何かおもしろいことないかな~」とつぶやいた。
横で聞いていた感じでは冗談交じりのようなニュアンスがなかったのでリアクションに困ってしまった。
場が深刻になってもいけないので「街に出ればおもしろいことはいっぱいありますよ」とフォローのつもりで発言してみたが、「それは夜の話だろ?」という返事があっただけだった。

昨日、結果的に部署内の飲み会の取りまとめに「大失敗」したこともテンションが低かった理由としてはあると思うが、氏の様子からは一過性でない何かが重くのしかかっているように感じる。
あるいは幼少の時から「いい子」をやっていないと生きて来れなかった、というパターンかもしれない。
40代も中盤になった今もなお、使わなくてもいい気を使い、すすんで貧乏クジを引くような振る舞いを繰り返すのは、「いいひと」でなければ周囲に受け入れられないという気持ちがあるからだ。
きっと本人には「自分はこんなにマジメに生きているのに、なぜ周りは・・・」という思いがあるのかもしれないが、大人の世界ではマジメに生きるのは当たり前で、マジメに生きているだけで何かが得られると考えるのは「タダもらい」の根性に等しい。
大人の世界で何かを得るためには、マジメに生きるだけではダメで、その上で「動く」ことが必要だ。
そこに気がつかない限り、氏の人生は好転しない。
若い年代を氏と同じように生きて苦しいだけの毎日を送り、30代の半ばにしてようやくそこに気がついて以後は生きるのが楽になった私が言うのだから間違いはない。

おもしろいことがないかとタメ息をつくのではなく、おもしろいことは探しに行かなければならない。
その過程では失敗もあるだろうし、思わぬ損失もあるかもしれない。
しかし、それを恐れていて日々を悔いなく生きることなど不可能だ。
縁あって同じ環境にいる氏には、1日も早く「自ら切り開く」人生の楽しさを知ってほしいと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする