達人、かく語りき(沢木耕太郎 岩波書店)
インタヴュー集。4巻シリーズの初巻で、吉本隆明、吉行淳之介、淀川長治、磯崎新、高峰秀子、田辺聖子、瀬戸内寂聴、井上陽水、羽生善治との対談を収録。
巻末の書き下ろしエッセイ「「あう」ということ」がよかった。
インタヴューの名手といわれる著者だが、若い頃、山本七平と対談して、山本の語りに圧倒されて、それ以降、対談の仕事は断ることが多かったという。
しかし、(本書に収録された)吉本隆明については、自身が熱心な読者だったために引き受けたそうだ。そして吉本が著者の作品を多く読み、対談にあたっては原稿用紙50枚におよぶメモを作ってきたことに感激し、対談の魅力に目覚めた、ということだった。
本巻に登場する対談相手の多くが故人であり、対談時期は著者が若い頃であったケースも多い。
そんな若造?のインタヴューであるにもかかわらず、当時の巨匠クラスの人達が(世辞やベンチャラではなく)著者との対談できることを喜んでいる雰囲気が感じられた。
沢木さんって80~90年代においては、ホントに斯界のスーパースターだったんだなあ、と思った。
インタヴュー集。4巻シリーズの初巻で、吉本隆明、吉行淳之介、淀川長治、磯崎新、高峰秀子、田辺聖子、瀬戸内寂聴、井上陽水、羽生善治との対談を収録。
巻末の書き下ろしエッセイ「「あう」ということ」がよかった。
インタヴューの名手といわれる著者だが、若い頃、山本七平と対談して、山本の語りに圧倒されて、それ以降、対談の仕事は断ることが多かったという。
しかし、(本書に収録された)吉本隆明については、自身が熱心な読者だったために引き受けたそうだ。そして吉本が著者の作品を多く読み、対談にあたっては原稿用紙50枚におよぶメモを作ってきたことに感激し、対談の魅力に目覚めた、ということだった。
本巻に登場する対談相手の多くが故人であり、対談時期は著者が若い頃であったケースも多い。
そんな若造?のインタヴューであるにもかかわらず、当時の巨匠クラスの人達が(世辞やベンチャラではなく)著者との対談できることを喜んでいる雰囲気が感じられた。
沢木さんって80~90年代においては、ホントに斯界のスーパースターだったんだなあ、と思った。