作家の口福(恩田陸ほか 朝日文庫)
朝日新聞の土曜日版の付録には「be」というのが二種類はさまっていて、赤い「be」には、食べ物をテーマにした「作家の口福」という作家の連載コラム(一人が4回程度を担当)がある。
赤い「be」は、付録の中でも付けたしって感じの位置づけで、「作家の口福」もあまり目立たない位置にあるので、見逃している人も多いのではないかと心配なのだが、執筆者は、今が旬といった感じの若手人気作家ばかり。
さすが朝日の威光は衰えず、みたいな印象がある。
私は、主にこのコラムを読むために、普段は読んでない朝日新聞を、土曜日の朝だけ近所のコンビニに買いに行っている。
本書は、その「作家の口福」を収録した文庫。恩田陸、古川日出男、村山由佳、井上荒野、森絵都、三浦しをん、江国香織、角田光代、道尾秀介といった一流どころを集めているし、エッセイ自体の内容も充実したものが多い。
朝日に連載ということの他に、やはり、食べ物をテーマにするとエッセイが書きやすい、といった面もあるのだろう。
本書でよかったのは
朱川湊人さんの「父の弁当」(父子家庭に育った著者、父に弁当を作ってくれと懇願するが・・・)、
江国さんの「スパイスと言葉」(とても素敵なインドレストラン)、
中村文則さんの「命の糧」(食うや食わずのフリーター時代、勤め先で叱責された後に自分に許したささやかな贅沢の味)。
本書には収録されていないが万城目さんの連載は4回ともとても面白かった。引き続き、連載が書籍化されることを強くお願いしたい。
朝日新聞の土曜日版の付録には「be」というのが二種類はさまっていて、赤い「be」には、食べ物をテーマにした「作家の口福」という作家の連載コラム(一人が4回程度を担当)がある。
赤い「be」は、付録の中でも付けたしって感じの位置づけで、「作家の口福」もあまり目立たない位置にあるので、見逃している人も多いのではないかと心配なのだが、執筆者は、今が旬といった感じの若手人気作家ばかり。
さすが朝日の威光は衰えず、みたいな印象がある。
私は、主にこのコラムを読むために、普段は読んでない朝日新聞を、土曜日の朝だけ近所のコンビニに買いに行っている。
本書は、その「作家の口福」を収録した文庫。恩田陸、古川日出男、村山由佳、井上荒野、森絵都、三浦しをん、江国香織、角田光代、道尾秀介といった一流どころを集めているし、エッセイ自体の内容も充実したものが多い。
朝日に連載ということの他に、やはり、食べ物をテーマにするとエッセイが書きやすい、といった面もあるのだろう。
本書でよかったのは
朱川湊人さんの「父の弁当」(父子家庭に育った著者、父に弁当を作ってくれと懇願するが・・・)、
江国さんの「スパイスと言葉」(とても素敵なインドレストラン)、
中村文則さんの「命の糧」(食うや食わずのフリーター時代、勤め先で叱責された後に自分に許したささやかな贅沢の味)。
本書には収録されていないが万城目さんの連載は4回ともとても面白かった。引き続き、連載が書籍化されることを強くお願いしたい。
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