蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

2019年08月12日 | 映画の感想
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

カンザスのスーパーマーケットで自爆テロが起こり、中東系のテロリストとメキシコの麻薬カルテルとの連携を疑ったCIAは、マット(ジョシュ・ブローリン)にカルテルの殲滅を命じる。マットは、カルテルの組織間に紛争を起こさせようと、組織のボスの娘を学校から誘拐して対抗組織の仕業に見せかけようとするが・・・という話。

うーん、全体として面白いし、あまりいもえげつなく、かつ、超ハイテクなCIAの内情も興味深い(でも現実にここまでのレベルでハイテクだとは思えない)のだが、傑作の誉れ高い前作と比べると、なんというか、普通のエンタテイメント、って感じなんですよねえ。

前作では、マットやアレハンドロ(デル・トロ)の謎めいた雰囲気や、主人公の女性捜査官がいくらがんばっても彼らの掌の上で転がされているだけだった、という、(主人公に同化している)観ている側を裏切るようなクールな展開がよかったんだけど、本作はそういうひねりがなくて、直線的な筋書きいなっちゃっているような気がした。

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