蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

グラントリノ

2010年02月27日 | 映画の感想
グラントリノ

主人公(クリント・イーストウッド)は、長年フォードに工員として勤めて定年退職した。タイトルは、主人公所有のフォードの往年の名車の名前で、主人公の自慢の一つだ。
頑固で一途な性格で、息子たちに嫌われているが、妻が死去してからはますます疎遠になってしまう。朝鮮戦争への出征歴があり、戦争とはいえ人を殺したことがトラウマになっている。

主人公の隣家はアジア系の移民家族で、主人公は小馬鹿にしていたが、パーティに招かれたりしているうち、しっかり者の娘と頼りなげな弟と仲良くなる。姉弟が同民族の不良からいやがらせを受けているのを見た主人公は、弟に男らしく振舞えといい、そのために男らしいとは何なのかを教える(床屋のおやじとの会話が秀逸)。

しかし、不良たちの行動は次第にエスカレートし・・・という話。

主人公が最後にとる行動に説得力があり、ストーリー展開がしっかりしているところは、イーストウッド作品らしさがある。

世間的な評価は「ミリオンダラーベイビー」や「チェンジリング」よりむしろ高いくらいのようだが、キャストが地味なせいか、DVDを途切れ途切れみたせいか、前2者よりはちょっと落ちるかな・・・と感じた。

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