蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

嵐のピクニック

2015年11月08日 | 本の感想
嵐のピクニック(本谷有希子 講談社)

短編というより(最近聞かなくなった分類ですが)ショートショート13編を集めた本。

超現実的というかSF的というか、かなり奔放かつ不条理な設定なので、人によってはついていけないと感じてしまうようなきもします。というより、私自身、読んでいてとても面白いと思うものとそうでないものとの差が激しくありました。

(凡例)◎とても面白い ○まあ面白い △イマイチ ×うーん

◎アウトサイド  △私は名前で呼んでる  ○パプリカ次郎  ×人間袋とじ
◎哀しみのウエイトトレーニー  ◎マゴッチギャオの夜、いつも通り
〇亡霊病  ◎タイフーン  ×Q&A  △彼女たち
×How to burden the girl △ダウンズ&アップス △いかにして・・・

特に「マゴッチギャオの夜、いつも通り」が良かったです。
いろいろな寓意がありそうなんですが、そういう解釈的なことは考えずに素直に何度も読んでみたいと思いました。

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