蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

関ケ原

2018年07月24日 | 映画の感想
関ケ原(映画)

司馬遼太郎の同名の小説を原作にした映画。

原作の主役は石田光成(岡田准一)で、家康(役所広司)は悪役(原作中では、やたらと家康が太っていたことが強調されるのだが、映画では腹だけが異常に出っ張っていた。どうせなら顔も特殊メイクしてほしかった)。

美術や大道具?がとても良くできていて、NHK大河的なそれと違って「きっとこうだったんだろうなあ」と思わせる説得力があった。
いくさの描写も戦場の広さや兵士の密集具合がうまく表現されていて(何が本当にリアルなのか、私自身はわかっていなのだけど)リアリティを感じさせてくれた。

キャストでは、島左近役の平岳大がよかった。彼が主役の映画にしても面白かったと思う。
滝藤賢一も、秀吉のイメージにぴったり合っていた。

光成のロジック(義)に殉じようとした生き方、光成と家康の策謀合戦、光成と吉継の友情、太閤家内の対立、伊賀者(初芽:有村架純)との恋、島左近の武者ぶり、秀秋の逡巡、などなど盛り込み過ぎで、散漫な感じがした。

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