飲めば都(北村薫 新潮社)
大手出版社の女性編集者を主人公として、先輩の編集者や挿絵を描く版画家(後に主人公と結婚)との交流を酒場でのエピソードを中心に描く。
「日常の謎解き」的な部分もあるにはあるけれど、タイトルから想像できるように、ダジャレや「クスッ」と笑えるような部分が多い。
特に私がウケたのは、主人公が「今日こそプロポーズされる」と思い込んでいた男性とのデートで別れを切り出された部分。
「<<キレる>>という言葉の意味が知りたかったら、わたしを見ろ――という気分になった」という文章が妙に笑えた。
著者は、お酒を飲むことが好きなのだろうか?
やたらとお酒とおつまみが出てくる連絡集を作るくらいだから、嫌いということはないのだろうけれど、本書では「お酒を飲んで楽しかった」という話より、「泥酔して失敗した」と後悔している話の方がかなり多かったので、実は、あまりお酒好きではなく、それゆえ「楽しくお酒を飲めるようになりたい」という、あこがれみたいなものを作品にした本だったような気がした。
大手出版社の女性編集者を主人公として、先輩の編集者や挿絵を描く版画家(後に主人公と結婚)との交流を酒場でのエピソードを中心に描く。
「日常の謎解き」的な部分もあるにはあるけれど、タイトルから想像できるように、ダジャレや「クスッ」と笑えるような部分が多い。
特に私がウケたのは、主人公が「今日こそプロポーズされる」と思い込んでいた男性とのデートで別れを切り出された部分。
「<<キレる>>という言葉の意味が知りたかったら、わたしを見ろ――という気分になった」という文章が妙に笑えた。
著者は、お酒を飲むことが好きなのだろうか?
やたらとお酒とおつまみが出てくる連絡集を作るくらいだから、嫌いということはないのだろうけれど、本書では「お酒を飲んで楽しかった」という話より、「泥酔して失敗した」と後悔している話の方がかなり多かったので、実は、あまりお酒好きではなく、それゆえ「楽しくお酒を飲めるようになりたい」という、あこがれみたいなものを作品にした本だったような気がした。
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