百万のマルコ(柳 広司 東京創元社)
マルコというのは、マルコポーロを名乗る老人のこと。ヴェネツイアの牢に人質として繋がれた囚人たちの一人。
囚人たちはヒマを持て余し、マルコが東方諸国(元とその周辺国)で体験したという不思議な話を聞き、ありえなさそうな話のからくりを推理する、というパターンの短編を集めている。
謎解きが、ミステリというよりは、(一休さんの話のような)トンチに近い。だから謎が解けると「ああ、なるほど」というより、「なんか納得できない」「フェアじゃない」「しょーもない」という感想を持つことが多かった。
小説雑誌の中にあって箸休めみたいに読むのには適しているかもしれないけれど、一冊の本にまとめられると、同じようなパターンが続くので、退屈してしまう。
設定自体は魅力的なので、史実をからめながら、シリアス調の長編にしてみたら、おもしろそうだと思ったのだが。
もしかしたら、「東方見聞録」に書かれた話にひねりを加えたものなのかもしれないが、原典を読んだことがないので、何ともいえない。
マルコというのは、マルコポーロを名乗る老人のこと。ヴェネツイアの牢に人質として繋がれた囚人たちの一人。
囚人たちはヒマを持て余し、マルコが東方諸国(元とその周辺国)で体験したという不思議な話を聞き、ありえなさそうな話のからくりを推理する、というパターンの短編を集めている。
謎解きが、ミステリというよりは、(一休さんの話のような)トンチに近い。だから謎が解けると「ああ、なるほど」というより、「なんか納得できない」「フェアじゃない」「しょーもない」という感想を持つことが多かった。
小説雑誌の中にあって箸休めみたいに読むのには適しているかもしれないけれど、一冊の本にまとめられると、同じようなパターンが続くので、退屈してしまう。
設定自体は魅力的なので、史実をからめながら、シリアス調の長編にしてみたら、おもしろそうだと思ったのだが。
もしかしたら、「東方見聞録」に書かれた話にひねりを加えたものなのかもしれないが、原典を読んだことがないので、何ともいえない。
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