蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ライフ オブ パイ

2013年09月09日 | 映画の感想
ライフ オブ パイ

主人公の家族は、インドで動物園を経営していたが、カナダに移住することになり、カナダで動物を売却しようと動物園で飼育していた動物といっしょに貨物船で出発する。
貨物船は嵐のため?に難破し、主人公は救命ボートとともに海に投げ出されてしまう。
主人公しかいないと思われたボートの中には、シマウマとハイエナとオランウータンとベンガルトラまで乗っていた。動物同士は狭いボートの中で互いに争うが、もちろんトラだけが生き残る。
主人公はボート内のライフジャケットやオールなどで筏を作り、トラとの漂流を切り抜けようとする・・・という話。

動物はほぼ全編CGのようだが、違和感が全くなく、「これは映画館でみないといけない映画だったな・・・」と後悔するほど、(テレビモニタでみても)映像は魅惑的で美しかった。

***
主人公が3つ(4つだったか?)の宗教を信じているとか、
頑固なベジタリアンであるとか、
ボートの中がいつもとてもキレイ(トラが食べたはずの動物の残骸とかフンとかがない)だとか、
主人公のヒゲが全くのびない、だとか、
そもそもは、小さなボートでトラと何百日も暮らすという設定そのものからして、
「これは、寓話であって、解釈は見た人各人で」ということなのだろうと思っていたら・・・

映画の最後にちゃんとクリアカットなタネ明かしまであって、ちょっと拍子抜けした。

まあ、そういう理屈はどうでもよくて、ひたすら映像を楽しむ作品なんだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする