蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

スカイ・イクリプス

2009年02月08日 | 本の感想
スカイ・イクリプス(森博嗣 中央公論新社)

スカイクロラシリーズの短編集。シリーズの主人公であるカンナミとクサナギの引退後のエピソード(直接的な表現になっていないし、シリーズの読者としてはあまり熱心な方ではないので、もしかしたら違うかも・・・)を中心にした8編。

カンナミとクサナギとはあまり関係がない、「ジャイロスコープ」(整備士のササクラのエピソード。作者の嗜好(工作)が反映している)と「ハート・ドレイン」(戦争遂行会社の本社のエピソード)がよかった。

シリーズは、クサナギが属する基地を主な舞台としてきたが、「ハート・ドレイン」を呼んで、戦争遂行会社の本社周りの話なんかをミステリタッチで描いた長編なんかも読んでみたいと思った。しかしシリーズは本書が最後らしいので、かなわない望みだが。
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