蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

短編ベストコレクション 現代の小説2013

2013年07月14日 | 競艇
短編ベストコレクション 現代の小説2013(徳間文庫)

作家のベスト作品が処女作というのは、けっこうあるパターンだと思うが、これは、どんな大作家でも、さすがに毎度趣向の異なる傑作を書くことは難しいので、多くの作品を読んでしまった読者からすると、パターン化、マンネリ化、そうでなくても飽きが来るのは避けられないところから、どうしても初期作品が良く見えてしまうためではないかと思う。

本書のようなアンソロジーは、やっぱり人気作家の作品が多くなりがちで、「面白い」と思えるハードルが高くなってしまう。
なので、角田光代さんや筒井康隆さん、三崎亜記さんの作品などは著者名を伏せられた状態で読んだら、「これはすごい」「斬新だ」と思えるのかもしれないが、「角田さんのものとしては、今一つか」などと(他の作品と比較して)感じてしまうのだった。

逆に、売れっ子でも私にとっては初読だった平山夢明さんの「チョ松と散歩」は、とても良いと思えた。もっとグロい感じの作品傾向だと思い込んでいたが、ハートウォーミングというか、読後感がとても良かった。

同じく初読の関口尚さんの「晴天のきらきら星」も楽しく読めた。私は相当重度?の音痴なのだが(あるいはその裏返しで)学生の合奏クラブもの?が大好きなのだが、本作品はちょっとマンガチックだけど、爽やかさがあって良かった。

とても期待して読んだ高村薫さんの「四人組、大いに学習する」は、「なんだこれ」って感じで大外れ。小説でもギャグを書く方がはるかに大変だと聞くので、新たな挑戦なのかもしれにけれど、私には面白いとか、笑える、という場面はなかった。
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サイパン邀撃戦(上)

2012年11月18日 | 競艇
サイパン邀撃戦(上)(谷甲州 中公Cノベル)

「マリアナ機動戦」の最後でサイパンの制空圏を奪われた日本軍が、サイパンへの上陸を目指すアメリカ艦隊を捕捉したことから、後部に飛行甲板を載せた上に主砲は陸奥のそれを換装したスーパーな(「覇者の戦塵」シリーズらしからぬ豪華?さの)重巡「大峰」および飛行魚雷(誘導ミサイル)の発射装置を装備した軽巡2隻を中心とした艦隊でこれを襲撃したが、相手は戦艦を中心とした強力打撃部隊だった・・・という話。

「あとがき」で著者が言っているように、「覇者の戦塵」シリーズとしては珍しく戦艦を含む艦隊の砲戦という派手なシーンが実現したのだが、実際には「大峰」の主砲はなかなか火を噴かず読んでいる方は少々イライラさせられる。この辺がこのシリーズならではの「リアリティ」(記述がリアルかどうかは知識不足でしかとはわからないのだが、なんとなくリアルな感じを醸し出している)なのだろう。

で、上巻はクライマックスのど真ん中で終わってしまった。下巻を早く書いていただきたいです。少なくとも1年空けるなんてことがないように。
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2011.5.29 尼崎 SG 笹川賞 優勝戦

2011年05月30日 | 競艇
2011.5.29 尼崎 SG 笹川賞 優勝戦

1. 池田 2.横西 3.太田 4.浜野谷 5.峰 6.吉田(俊)

今年はやけに尼崎にグレードの高いレースが多いような気がする。
横西は堂々の成績だが、機力はイマイチみたい。腕は体重と差引きするとしても、なんとも分が悪そう。
その横西に準優で道中抜かれたものの、峰が良さそうで、人気薄になりそうだったので、
1=5、3-5、あとなぜか2=6

結果 1-3 
横西は見せ場なく6着。話題性からいけば、ここで優勝すれば(夫と同時出場と言う話題とあいまって)競艇界としてはうれしかったと思うのだが。
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2011.5.19 丸亀 GⅠ 開設59周年記念 優勝戦

2011年05月29日 | 競艇
2011.5.19 丸亀 GⅠ 開設59周年記念 優勝戦

1.森高 2.重成 3.山口 4.中島 5.川崎 6.山崎

本戦と関係ないのだけど、山崎って横西と結婚してたんだね(最近スポーツ新聞やマクールとも縁遠くなっちゃったな)。

一流選手同士の結婚で、結婚後も奥さんが競技継続ってあまりないような。
鈴木(幸)の奥さん(当時競艇界の百恵ちゃんと(確か)呼ばれた人。古いな~もう知る人もいないんだろうな~)って結婚してすぐ辞めたよね。
二人ともフル参戦してたら、家で顔を合わせる機会がほとんどないと思うけど・・・

中島が買いたいのだけど、本節はモーターがイマイチかなあ、という感じだったので、中島のヒモ付けにした。

結果1-3

中島トップスタートで5コースから絞ったので、こりゃ一着か・・・失敗、と思ったら全く捲くれず。2周1マークの2番手争いでも外回った山口に軽々とぶっちぎられた。やはり機力不足だったか。
(敬称略)
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011.4.24 常滑 GⅠ 名人戦 優勝戦

2011年04月25日 | 競艇
2011.4.24 常滑 GⅠ 名人戦 優勝戦

1.今村 2.森脇 3.中村 4.岡 5.北川 6.新良

私が一番多く足を運んだ競艇場は徳山で、15年ほど前なので、1,2,6ついでに隣県の出身だった5は良く知っている選手。「オレもオールドファンのほうに入っちゃたなあ」と感慨。

ネームバリューだけみれば1の力が図抜けていて、しかも常滑のインだし、
名前だけで1-5、1-6

結果 1-5
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