蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

千葉ロッテマリーンズ 2016年シーズンを振り返って

2017年03月20日 | 野球
千葉ロッテマリーンズ 2016年シーズンを振り返って

(去年の秋に書いていたのですが、アップするのを忘れてました。季節はずれですが自分の備忘としてあげておきます。以下、今年・今季というのは2016シーズン、来年・来季というのは2017シーズンです)

2010年以降、3位になった時はたいてい最後まで3位になれるかどうか微妙(2位か3位か微妙という年もありましたが)で、ハラハラドキドキだったのですが、今年のように2位とも4位とも大差がついてしまって、9月からずっと消化試合みたいな展開だと、数十年ぶり2年連続Aクラスと言われてもあまり有難みがないような気がしてしまいます。
でも、まあ、勝率5割未満が1日たりともなかったというのは、私のように多くを望まない?ファンとしては満足すべき結果というべきだったのでしょう。(以下、敬称略)

①投手
ここ数年、チームとしての一番の強みはブルペン陣だったと思うのですが、今年前半はリーグどころか12球団中最強といってもよい内容でした。というか、勝ちパターンが2セットできていて、むしろ負け試合に投げさせる投手がいないという贅沢な悩みが生まれるほどでした。
腫物にさわるような扱いだった内は特別としても、その他の投手についても登板間隔等のコンディション調整には十分に配慮されていたと思いますが、その割にシーズン後半に故障が相次いでしまったのは皮肉としか言いようがありません。それでも南+益田なら他チーム比較で全く遜色ない勝ちパターンだったので、たいしたものです。

一方で先発不足は相変わらずの課題。というか、いい投手を後ろに持っていきすぎなのかもしれません。
大嶺、唐川の不振が痛く、去年のエントリで(個人的に)大きく期待したチェンも残念な結果でした。
石川の大活躍+スタンリッジの小活躍(いや、中活躍くらいか?)がなければ、ローテを回すことすらできなかったでしょう。(蛇足ですが、もし石川が巨人に行って、この3年並の活躍をしてたら今頃全国的大スターですよね。しかし、現実には(ロッテファンを除けば)いまだに石川投手といえば、ヤクルトの方をまず思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。何とも不憫です)
あと、チェンを後ろにして、松永の転向もよさそうな気がするのですが。左の先発が皆無というのも問題だと思うので。

来年の期待は二木&宮崎でしょうか。二木はフォームから連想される岩隈のような投手になってくれないかな~不安なのは小谷コーチが去ってしまうことですが。


②捕手
普通の監督なら怪我でもしない限り今年は田村で固定だったと思いますが、さすが名捕手だった監督は厳しかったですね。
2割5分超えという昨年からは想像もできないほど打率を上げたのに、試合途中での交代もざらにあり、吉田、江村、さらには金沢まで引っ張り出して競わせるとは・・・まさに帝王学(あるいは獅子はわが子を・・・)というやつでしょうか。しかし、さすがに来年はレギュラー確定でしょう。まだ若いのでもしかしたらチームの黄金時代が来るかも???


③野手
シーズン前半は平沢(+今江抜け)効果がすごかったです。腐りかけていた細谷、高濱、大嶺といったあたりが刺激を受けて内野のポジション争いが(少なくとも夏くらいまでは)活性化しました。鈴木の打率苦情も効果の一つでしょう。鈴木についてはいろいろご批判の向きもありますが、ショートでベストナイン、打撃ベスト10入りは立派の一言。
これで清田が去年並み、ナバーロがオープン戦並みに打ってくれれば(SBのタレ具合からして)優勝だってあったと思います。タラレバにすぎませんが。

期待はずれといえば井上でしょうか。何かきっかけが欲しいところですね。高濱は故障なので仕方ありませんが、細谷はもう少し続けて使ってもらいたかったですね。少なくとも中村よりは打てそうな予感がありましたので(やはりドラ1というのは特別なのでしょうか。ドラ2はさっさとクビになる人が多いんですけどね)。

結局、シーズン途中は角中とデスパでしか点がとれない体質になってしまいました。
角中は2回目の首位打者。石川じゃないですけど、他球団だったらスーパースター扱いのはずなんだけどなあ。ジャパンに呼ばれさえしないというのはどうよ。


④編成・用兵
監督を筆頭に「補強がない」とお嘆きの向きも多いのですが、即戦力投手や外野手ばかり集めた時代を思えば、そこそこ編成は頭(と乏しい予算)を使ってがんばっているのではないでしょうか。
先発不足はスタンでそこそこ埋めて、大砲には(失敗でしたが)ナバーロを取って、あえて高校生ショートを指名して既存戦力を活性化して内野に大きな穴を作りませんでした。
それに成瀬、今江といったあたりの見切りの良さも評価されるべきかもしれません。

観客数は伸びたとはいえ今年も最下位。客数だけなら東京ドーム開催を増やせばよさそうですが、利益には結びつかないんでしょうか。それにしても親会社はどうなちゃうのかな~。DeNAの成功例を見たら純粋なビジネスとしてチャレンジしそうな会社もありそうな感じですけどね。どうですかスタート●デイさん。

⑤来季の展望
なんといっても二木に期待。チェンにもがんばってもらいたい。平沢はいうまでもなく。あと、加藤が大きく開花してくれないかと。
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千葉ロッテマリーンズ 2015年シーズンを振り返って

2015年11月14日 | 野球
千葉ロッテマリーンズ 2015年シーズンを振り返って

さほど強いとは言えず、カネに糸目をつけないような補強をしているともいえないチームのファンとしては、
「優勝なんて恐れ多い。なんとか5割をキープして3位くらいに滑り込んでくれれば」
くらいがせいいっぱいの望み(あと、大型連敗されると日常生活にも支障?がでるので避けてもらいたい)なので、今年の成績には満足です。
CSファイナルだって第一戦が取れていれば、あわやという局面があったはず、と思っています。(以下、選手名は敬称略)

①投手◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
成瀬が抜けて先発投手不足がさらに露わになってしまいました(いても同じだったかも、ですが)。
淡い期待を抱いていた藤岡、唐川も予想通り?早々に2軍落ちで古谷も出遅れ。一方、大嶺は予想外の活躍で、秋までローテーションを守ってくれたのは出来すぎでしょう。

しかし、何と言ってもAクラスに残れた原動力は全く期待できそうになかったイとチェンだと思います。ずっと3Aだった投手と戦力外選手を合わせて14勝できるとは全く予想できませんでした。チェンはもしかしたら来シーズン大化けかも・・・なんて夢想してしまいます。

涌井はスタイルを変えた、といえるのでしょうか? 来シーズンこそが正念場のように思えます。(もっとも往年のような勝率を残すようになったら、さっさと他のチームに行っちゃいそうですけど)

石川は中6日以上あけないとダメなことは明らかなので、そういう風に使ってもらいたいです。「疲れてきてるな~」と見えたら思い切って抹消して半月くらい休ませる、が理想でしょうが、ソフトバンクじゃあるまいし、そんな贅沢なことできませんわな。

救援陣は予想通りの安定感でした。大谷+西野だと心臓への負担がだいぶ減ったような気がします。しかし、来シーズンは御両人とも積年の疲労が表面化しそうな気も・・・
内がシーズン通して投げられるのなら西野を先発に回して負担を減らしたいところですが、それは無理な相談というものでしょうね。

香月もよく投げてくれました。年齢的・立場的に、試合での一球、一球にプロ野球選手生命がかかっているわけで、敗戦処理の出番でも粘り強く投げぬいた姿は感動的でした。

②捕手◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
CSでは後逸が目立ってしまった田村ですが、捕手としてみるとすでにリーグNO.1級では?と思えるくらい成長しました。監督にかつての名捕手を招んできた甲斐があったというものです。高校時代あれだけ打てたのだから才能はあるはず、もう少し打撃練習も増やしてもらいたいものです。
個人的には、応援している江村にがんばってほしかったのですが、だいぶ差がついてしまったようです。イースタンではそこそこ打っていたみたいですが。

③野手◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今年は「春井口」じゃなくて「春クルーズ」でした。あのまま打ち続けていたら今頃は引く手あまたなんですが。多分故障もけっこうあるんでしょうねえ。それだけでおカネが取れる守備で頑張りすぎるせいもあるかもしれません。

デスパイネは、まあ、そこそこにやってくれたんじゃないかと。追い込まれると三振しかイメージできないのに、初球を簡単に見逃すことも多いような。それでも試合を決める一発も何度かありました。穴だらけとしても、彼がいないと「一発が怖い」という打者が皆無なので相手投手は楽すぎですよね。母国のスケジュールとの関係で年間ほぼフル稼働かつ日本の野球には常にぶっつけ本番だったので、もうちょっと日本での練習時間があれば違うような気もします。結局最後に残ったキューバの至宝になってしまったことですし、なんとかキャンプから参加してくれないかな~。

守備面ではファンからの批判が多い鈴木も(西岡なき後、目を覆いたくなるような人が続いたこともあり)、「普通のショートができてよかったね」とぐらいは言えるのではないかと思います。セカンドに落ち着ければ3割近く打てるかも。あと、「球界一大谷(翔)を打てる男」という特質を来季も発揮してもらいたいです。

3ベテランはやっぱりサンクチュアリなんですかね? 短気そうな伊東監督は、意外にも慎重かつ周到に彼らの引退へのレールを3年にわたって敷いてきたように見えますので、来年はいよいよ容赦なく・・・ということも考えられます。ただし、福浦は2000本が現実化してきたので球団が辞めさせてくれないかもしれせんが。

清田は、今季最大のサプライズでした。最後まで打率が落ちなかったことで来季もやれそうです。少々トウは立っていますが、トリプルスリーめざすつもりぐらいでお願いしたいです。
荻野、伊志嶺、角中、岡田、加藤・・・けっこうハナのある面々なのに。なんか今一つ満開とはいかないんですよね。
個人的にファンである各中には、もう一度首位打者を狙ってほしいんですが、2番が多かったせいか割り切りが足らなかった印象があります。5番タイプのような気がするのですが。

④編成・用兵◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
長年の課題である先発・4番に涌井・デスパイネを配し、結果を見れば(コスパ的に)大成功だったイ&チェンの補強、内(外)野のユーティリティとしてドラ1をフル活用、チーム唯一の長所である救援投手陣がへばってくると内が復活と、乏しい手持ちの中でかなりうまく回ったシーズンだったと思います。

9月にはスクイズやワンアウトからの送りバントなど、細かい戦法が目に付くようになりました。伊東監督は、こういうスモールベースボールや待球作戦は面白くない、と思っているのでしょう。トーナメント的展開になって、やむなく勝ちに拘る野球に切り替えたように見えました。案外勝てたので、来年は最初から貪欲に勝ちに行く細かい作戦もお願いしたいです。

昔からチーム体質で波に乗ると止まらないところがありますが、そういう意味では、交流戦で角中の満塁HRで勝った次の試合、8点差を追いついて藤浪をKOした試合を勝てなかったのが残念でした。あそこから波に乗れていれば2位にはなれたかもしれません。

観客数は今年も12球団最下位。企画面ではカンパイガールズとか、(低予算の中)涙ぐましいまでの努力をしていると思う(そして前年比では大幅増でした)のですが、やっぱり球場のロケーションの問題ですかねえ。いっそ何試合か大都市のドーム球場で主催試合してみてはどうでしょうか。
スター選手がいないのも一要因。平沢はそういう面での期待も担っているのでしょう

⑤来季の展望◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
清田、大嶺、チェン、内が来季もフル稼働してくれれば案外いけそうな気もします。ソフトバンクもそれなりに高齢化してきていますし、今年みたいに全員好調みたいなことはそうそうないと思います。
個人的に特に期待しているのはチェン。覚醒初年の吉川みたいになってくれないかなあ。打つ方では中村の成長と井上の爆発に期待したいです。
この皮算用に乗っかれば、井上―鈴木―平沢―中村の内野陣。おおけっこういいじゃない。(ザル化の懸念も十分ですが)
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残酷な神が支配する

2014年07月29日 | 野球
高校野球の石川県大会の決勝で、星稜高校が0-8の9回裏、9点を取ってサヨナラ勝ちをしたニュースは、日本のみならず、(星稜高校がゴジラ松井選手の母校ということもあり)アメリカのメディアでも取り上げられたそうです。

試合経過をサンケイスポーツから引用すると
***
星稜はエース・岩下が3回6失点と乱調で、打線も八回まで2安打と沈黙。0-8の九回、代打攻勢などで2点を返して反撃開始。小松大谷は山下から木村へ投手交代も、無死二、三塁から6番・梁瀬の左前2点適時打、7番・岩下の2ランで6-8.さらに一死一、三塁と攻め、遊ゴロの間に1点を挙げ、二死一、二塁から村上の中前適時打でついに同点。最後は5番・佐竹が左翼手の頭上を越える勝ち越し打を放ち、9-8でサヨナラ勝した。
***

私は、このニュースに対して「奇跡の快挙」と感じるよりは、「時にスポーツは残酷だなあ」と、負けたチームの方に同情してしまいました。
星稜高校の関係の方には大変申し訳ないのですが「常連校なんだから、そこまでしなくても」とも、チラッと思いましたが、高校野球なんで、選手にとっては常連校とか強豪校とか関係なく、「今年、今大会がすべて」なんですよね。

ここで思い出したのが約1年前、宮城県予選決勝でサヨナラ負けを喫した投手のこと。次の新聞記事がとても強く印象に残っています。(以下、朝日新聞2013.8.1から引用)

***
試合前の取材に応じていた西武の渡辺監督が突然、切り出した。「仙台育英、押し出しだってね」。全国高校野球選手権宮城大会の決勝の話だ。柴田の岩佐政也投手(3年)が押し出し四球でサヨナラ負けし初の甲子園切符を逃した。監督の脳裏に、苦い記憶がよみがえった。
1983年夏、群馬大会決勝。優勝候補の前橋工のエースだった。太田工戦、1-1で迎えた11回裏。2死満塁から四球を与え、高校野球が終わった。
「めったに無いよね。いまだに夏になると、言われるよ」
当時を「俺は3日間、本当に放心状態だった」と振り返る。そして続けた。
「でもね、俺は4日目から車の免許、取りにいったよ。夏休み中に取れた」
そう言って豪快に笑った。言葉の裏には、「切り替えて、前に向いてほしい」という思いがある。
30年前に負けた右腕はプロで3度の最多勝に輝き、指揮官でも日本一になった。「明日、立ち直ったら、俺より大物になるよ」。同じ経験を持つ先輩からの、力強いエールだ。(小俣勇貴)
***

胸にグサリと突き刺さったナイフのような記憶を、笑い飛ばせるようになる一つの手段は、その後、痛恨の記録をあざ笑うような栄光の実績をあげることなのでしょうが、渡辺監督のように本当にそれを実現できるのは稀有な例でしょう。

しかし、小松大谷のエースは左投げで140キロを超すような実力の持ち主とのこと。
「ナベQもこう言ってるぜ。元気だせよ」といってあげたい気持ちです。

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代打、オレ

2014年06月03日 | 野球
代打、オレ(2014年6月1日 西武―中日2回戦)

我が家の豚児は、西武(ライオンズ)ファン。
ライオンズのファンクラブのサービスは12球団一とも言われていますが、シーズン中も(観戦誘致の)DMを何度か送ってきます。
最近来たのは、交流戦中に西武ドームに来ると選手ごとに作ったクリアファイルをプレゼント、というもの。

「選手のクリアファイルなんていっぱい持ってるし、欲しくもなかろう」と(ロッテファンの私は思うのですが、部活の練習とかで交流戦中に西武ドームにいけそうにない彼は
「オレの代わりに取りに行ってくれ」と。

あまりに暑くてマリンには行く気がしないこともあって、一昨日(6月1日)西武ドームの中日戦に行きました。

クリアファイルをもらおうと列に並んでいたら、前の人が2枚もらっていたので、一人2枚なのかと思って、「どの選手にしますか?」と訊かれて「中村と浅村」と言ったら「引換券1枚につき一つです」と言われて赤っ恥。前の人は引換券2枚持っていたんでしょうね。

西武ドーム入場時の手荷物検査は、以前はおざなりだったのに、やけに念入りになっていました。
まあ、ビン・缶の持込禁止は(危険防止の観点で)わからんでもないですけど、「クーラーバック禁止」は商売至上としか思えませんなあ。

交流戦で思うのは、セリーグの球団ってビジター(しかもホーム地域から遠隔地)でもファンが多いなあ、ということ。巨人・阪神は当然として、広島も相当なビジター客を連れて来てくれるし、一昨日の中日戦だって外野(応援)席の人口密度は西武側とそう変わらない感じでした。(応援の仕方はちょっとレトロなムードでしたが)
こればもっとビビットにわかるのが(通常のリーグ戦の)神宮球場で、たいていビジター側のファンの数の方が多そうなんですよね。

一昨日の試合の(個人的)ハイライトは、7回表一死一塁で、谷繁監督が「代打、オレ」で登場した時。
なんと送りバントでしかも失敗という結果だったのですが、場内は結構盛り上がりました。
「代打、オレ」で送りバントに失敗すると、バツが悪いのではないかと思いますが、その後(体調が悪くて普通に打てなくても登録ワクを無駄遣いしないという?)監督の意気に感じたのか、中日が逆転。
西武はあいかわらず中継ぎが・・・
やっと勢いに乗ってきたところなんだから、無理しても勝ちパターンの投手を出せばいいのに(と台所事情を全く知らない他球団のファンは思いました)、けっこう藤原投手を引っ張りました。

逆転してから岩瀬投手がウォーミングアップを始めたので、登板を期待したのですが、点差が開いて引っ込んでしまいました。
西武ドームは客席とブルペンが網一枚だけなので、岩瀬投手が出てくると、早速写真を撮りに来る人がいっぱいいました(係員に追い払われるのですが)。
ブルペンがあることろにも客席を増設すれば、単価の高い席がけっこうな数できそうではありますが、ブルペンを見せるというのもファンサービスの一環ということでしょうか。

西武ドームではイニング間も、ちょっとしたイベントをたくさん開催していて(特に5回終了後だったかに外野でファンに大玉ころがしの競争をさせたのはすごいと思いました)
駅から球場までの間もお祭りムードが感じられる設定になっており、ファンクラブの勧誘?も積極的で、確かにサービスの充実が(他球団との比較論ですが)感じられました。

ただ、スコアボードの大画面で(打席終了直後の)リプレイをやらないのは、いつも残念だなあ、と思うのです。(今年は決定的な場面のリプレイはやるようです)
何かポリシーとかシバリとかがあるのでしょうか?

あ、あとマスコットはもうちょっと考えた方がいいかも。ドアラに完敗という感じだったので。。。(ま、今、ドアラに勝てるマスコットはいないか)

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マンガのような

2014年05月18日 | 野球
マンガのような

日本ハムの栗山監督が、プロ野球の人気振興策として「マンガのような選手」を育成することが必要、という主旨のことを発言していたことがあったと思います。
「マンガのような選手」とは、常識を超えた、現実離れした素晴らしいプレーをする選手、という意味のようです。

私の記憶がおよぶ範囲で「マンガのような選手」といえば、長嶋、王、江夏、といったところでしょうか。
最近だと、腕を骨折していても出場し続けて片手でヒットを打った金本選手とか、シーズン1回も負けなかった田中投手とかもマンガちっくでした。
しかし、マンガ家でさえ、「さすがにそれはないよな~」と考えてしまうのが、プロ野球なのに“エースで四番”ではないでしょうか。私が見たマンガでは、それをマンガ内で実現していたのは「アストロ球団」くらいかと・・・(「アストロ球団」が野球マンガかどうかは微妙ですが)

ところが、今、栗山監督の下で“エースで四番”が現実のものになりかけています。
打っては4割近いアベレージ、先発で4勝して完封までしちゃう大谷選手は、交流戦では「四番、ピッチャー、大谷」と先発コールされる可能性が十分ありそうです。そもそも今年はパリーグ主催試合でDHを使わないルールにしたのは、これを狙ってのことなのかも??

栗山監督は、キャッチャー(近藤選手)をシーズン途中にサードにコンバートとか、かなり無茶というのか、違う意味でマンガちっくなことをする人なのですが、この辺はやっぱりTV(評論)の世界に長くいたので、技術論・常識論よりマーケティング意識が先にきちゃうのでしょうか。
まあ、そういう人でないとここに至るまで「二刀流」をさせたりしないですよね。普通なら、客寄せ的に1年くらいはやらせても、二年目からはどっちか見込みがある方に専念させそうなものです。

実際、大谷選手も今のペースで二刀流を続けたら、選手寿命が短くなってしまいそう。
でも、今年だけでいいから、“エースで四番”どころか“最多勝で首位打者”を見てみたいなあ。そんなことになったら「オレはあの年の大谷を見た」と死ぬまで自慢できそう(誰に?)。
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