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穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

スイートプリキュア♪ 第22話「ララー♪魂の調べ、その名はキュアビートニャ!!」

2011年07月17日 | スイートプリキュア♪感想
【今年の夏】

プリキュアストア開店に、スタンプラリー発表、8月になったらキラキラハーモニーで、明日は講談社様のこどもまつり。
北条さんが大変に頑張っておられる。
この暑い中、あの格好は暑くて鬱陶しい割に日焼けするとか、酷い有様でしょうけど、応援したい。

■スイートプリキュア♪ 第22話「ララー♪魂の調べ、その名はキュアビートニャ!!」

セイレーンさんがプリキュアに変身しました。
おめでたいです。友が救国の兵器として立ち上がった。
ハミィも狂喜し、早速迎え入れようとはしゃぎますが…

北条&南野さん:
 「ちょっと待って」

プリキュアさんがストップをかける。
だってあれ、敵なんだもん。
つい昨日まで敵だったのに、あっさり仲間なんてありえないでしょ。

桃園精神の欠片もないことを口にし、疑惑の念を練り上げます。
だってほら、いつもの作戦かもしれない。モジューレもなかったし。
疑心暗鬼が道を歩いています。プリキュアさんは、疑い深い。

一方、マイナーさんもメイジャーさんも、セイレーンさんのことを信じてなどいない。
本当にプリキュアだとしたら、ハートのト音記号がないのに変身するのは変だそうです。
よし、即座に美翔さんを捕縛してト音記号を調べましょう。おや?ない?偽プリキュア!?

だけど、困惑しているのは周囲だけじゃなかった。



セイレーンさん:
 「どうしてこうなった…」

当事者もまた、頭を抱える。
なぜこんな…。確かに悪いことをいっぱいした。でもだからって、プリキュアにするなんてあんまりだ。
もはや安息の日々は戻らない。マイナーランドの歌姫は、メイジャーの戦略兵器として過酷な人生を運命づけられた。

セイレーンさん:
 「ね、猫の姿に…」

現実逃避です。よし、まず猫に戻って落ちつこう。
しかしながら現実は甘くない。何故か変身能力は封じられていました。
姿を変え続けたセイレーンさん、真の姿で問題に向き合えと言うのか…。

…あれ?じゃあセイレーンさんの本体は「ヒト型」なんでしょうか。やった!もう、猫じゃない!
今この一瞬、この一点においてミルミルさんを上回りました。
いや下回ったのか?モフモフれない…。

南野さんに対する最大の説得材料・肉球すらも失ったセイレーンさん。
とぼとぼ彷徨った結果、調べの館にやってきました。そこで音吉さんから語られる。
音楽を楽しむのに資格はいらない。自分の鼓動を聞くんだ。ヒット ザ ビート。キープ ユア ビート。魂のビートを刻め!

館から出て見れば、どこからともなくハミィが飛んでくる。



謎生物に顔面に張りつかれるのはプリキュアの証。
ハミィ的にはもうすっかりプリキュア扱いです。
くどまゆ達も大喜び。周囲を旋回してるのが格好いい。

セイレーンさん:
 「何を話せって言うの…」
 「今まで私がどれだけ多くの人を悲しませてきたか、思い出話でもするっていうの!」

それすごく楽しそうですね。せっかくですので、イース様や霧生さんも招いてパジャマパーティしましょう。
和気藹々。百物語的に。
イース様が「私、街中をジュースまみれにしたのよ」と得意げに語ってほのぼのしてたのに、霧生さんがどん引きエピソードを語り出して「ぶっちゃけそれ洒落になってないです」「ああ、だから貴女方はプリキュアじゃないんですね…」と怯えたりとか。



くどまゆ:
 「はじめまして。僕はソリーそそ」
 「ラリーらら」

ラリーとソリーが動いた…!
そしてハミィ共々唄い出す。
ざわわ~ざわわわ~。



これがメイジャーの歌姫の実力か…。
いや今はそんなことはどうでもいいのです。
自然が奏でる音楽は、何か資格があってのことではない。
そこにあるだけで、自然は唄う。
音楽は、どこにだってある。北条さんのお腹にだって音楽がある。

北条さん達も加わって、なしくずしにプリキュアにされそうなそんなところに。
ちょうど良いタイミングでマイナーさんたちもやってくる。
わざわざ「リーダーは自分」と、セイレーンさんに居場所がないことを強調しながら。

北条さん達が応戦するけれど、相も変わらず貧弱です。
おかしいな、初期ステータスは高かった気がするのに、成長率が低いと言うか…。
ゲーム化された日には、罠ユニットとして名を馳せそう。

劣勢の状況で、またもやハミィが人質に。
マイナーさんは言う。この猫が大事なら、マイナーに戻って唄え!
セイレーンさんは答える。やだ!



セイレーンさん:
 「いいえ、唄わないわ」
 「友達を悲しませたくないから」

だから叫ぶ。
声を高らかに。
プリキュアである証を。



セイレーンさん:
 「絶対に許さない!!」

プリキュア起動ワード、発動。
彼女達が心をハーモニーさせるのは、怒った時だけ。
誰かおかしいと思わなかったのか、この兵器。



命名・キュアビートさん。変身時に身震いするラリーが可愛い。
そして殴る殴る。ビートビート。物騒な名前をつけたものです。
更にはすぐに発動。おいで、ソリー!



ギターを打楽器にし、振りまわしてはしゃぐ子猫さん。
楽しそうだ。
思わず「ね、はしゃいでるけど、いっぱい人を不幸にしたよね?ね?」と耳打ちしたくなるほどに。
本当に、楽しそうだ。
素晴らしい。

…発動時に「カチリ」とか、明らかに機械音というか、射撃音が響いた気がしますが、聞かなかったことにしよう。。指摘すると銃撃される。。

見事にマイナーさんを爆砕し、これで正式にプリキュア加入…とは行かない。
戦いに勝っても、戦禍の爪痕は消えないのです。
プリキュアさんが見て見ぬふりしていたことに、セイレーンさんはちゃんと向き合う。
あたしがいたことで、木が傷ついた。
セイレーンさん、再び逃亡。心を開いてくれるのは、まだまだ遠そうだ…。


(左画像)
スイートプリキュア♪ 愛のビート♪ラブギターロッド

(右画像)
スイートプリキュア♪ キュアドール! キュアビート

スイートプリキュア(音符記号)ボーカルアルバム(1)


セイレーンさんの洗脳は解けてたのか…。
あと必殺技発動時の、一瞬フリルがアップになって波打つ所に、自暴自棄具合を感じて震えます。
またこんないっぱいフリルつけて!しかも回転させるとか!ああもう、描けばいいんだろ描けば!

【今週の北】

北条さん:
 「セイレーンはお腹すいていない?」
セイレーンさん:
 「もうその名前で呼ばないで」

セ、「セイレーン」は本名じゃないのか…。
でもハミィは「セイレーン」と呼んでるじゃないですか。
謎が多すぎる。



北条さん:
 「あ…ごめん…」

しゅん…。
あ、北条さんに、またさりげなく心の傷が、増えた。

【今週の轟】

本日は2回公演。



ビートさんの玩具が売れたら、手柄の8割はこの子だと思う。
みんなではしゃいで騒いで楽しんでるのが、とても良いです。
意外と今までの玩具コンセプトで、こういうのはなかったんじゃ…?

【今年の映画】

北条さん:
 「世界から音楽が消えた?」
 「美しい音色を奪ったのは誰なの?」



アフロディテ様??

ぐっ。とうとうテレビ本編でもアフロディテ様に疑惑が…。
公式ページに書かれた一文「しかし実は……」のせいで、どれほどの人が苦しんだことか。
「スイート」さんに漂う不安と疑問の発端が、ついに明らかに…?



おまけに謎のプリキュアもどき。
どおりで今年の映画記念スタンプラリーの告知が遅かったわけです。
出してはいけない娘が、映画に出ていた。

【今週の北2】



ここ最近、いらない子すぎるんじゃないかな…?

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スイートプリキュア♪ 第21話「ドックン!奇跡のプリキュア誕生ニャ!」

2011年07月13日 | スイートプリキュア♪感想
【今年の夏】

今年も恒例の西武線スタンプラリーが開催されるそうです。
教えてくださった方、ありがとうございました。
なかなか告知がないので、北条さんたら何かをやらかしたかと心配していましたが…。

…またあの炎天下の苦行をしなきゃいけないのか。。

■スイートプリキュア♪ 第21話「ドックン!奇跡のプリキュア誕生ニャ!」

前回。
セイレーンさんの狡猾な罠により、回収した音譜の全てを奪われてしまいました。
世界滅亡の危機。それもこれもセイレーンさんのせいです。あの猫…!

ハミィ:
 「大丈夫ニャ!ハミィはセイレーンを信じてるから、絶対大丈夫ニャ!」

この期に及んで、まだ言うか!?

あまりの有様に、北条さん達も怒りを通り越して言葉が出ません。
くっ…。仲間が、足を引っ張る…。
戦局を決定したのは、歌姫の性能差だった。

しかしながら。
怒りと絶望に打ち震える北条さんたちには目もくれず、ハミィはせっせと駆けて行く。
目指すは信じる友の元。何故彼女がマイナー染みたのかは分からない。だけど、信じる。



ハミィ:
 「もぎゅりもぐりもぎゃりもしゃり!」

ひたすらにカップケーキを貪り食う。

来るべき決戦に備え、友を思い、とにかく食う。
無言かつ表情を見せぬまま、ひたすらモグモグする様子に、語らぬ熱い覚悟を感じます。
プリキュアさんの謎生物は命懸けの勇敢な奴らばかりでしたが、ハミィもまたそうだった。

だけどマイナーさん達は用意周到です。
王手をかけながらも油断しない。
ありうる逆転の可能性『セイレーンが裏切る』を徹底警戒。



くどまゆの説得工作も空を切る。
それでもマイナーさんは気を抜かない。
どうせ奴らは謎の友情パワーで大逆転とか狙ってくるんだ。
だから先に相手を捕獲して、人質も兼ねた歌姫の予備にしよう。
嗚呼、北条さんがハミィを罵ってるその間に、どんどん先手を打たれていく…。



もはや万事休す。
虎の子の戦略兵器・プリキュアすらも封じられる中、それでもハミィは信じ続ける。
いや、そもそも条件も状況も関係ない。
親友が望むのなら、共に叶えよう。たとえそれで世界が不幸になったとしたら、一緒に泣こう。
理由は聞かない。責めもしない。だって、親友だから。



ハミィ:
 「もしもこの世界が、悲しみのズンドコに突き落とされても大丈夫ニャ」
 「きっとセイレーンは、ハミィと一緒に泣いてくれるニャ」
 「だから、全然大丈夫ニャ!」
 「天然ボケで、ごめんニャ…」



目に涙を浮かべながらも、ハミィは信じ続ける。脅威的なまでの信頼関係に、セイレーンさんも圧倒。
おかしい。奴は何も語りかけてはこない。でも胸に響くこれは何?
マイナーさんの耳栓作戦は、内面の疼きには無力だった。
しかしそれでもなお、マイナーさんは動じない。
揺れ動くセイレーンさんを見ても、淡々と事を進めます。



マイナーさん:
 「セイレーン」
 「お前を信じなくて、良かったよ」

なんだ…これは…。
プリキュア史上でもトップクラスに心が冷えるお言葉です。
初めから、全く何も信じていない。
だから裏切りなど最初から想定内。何一つ動じることなく、次の手を打つだけ。
うぅ。カワリーノさんですら、もうちょっと信じてなかったか…。



状況がまるで好転しない中、ようやく北条さん達がプリキュア起動。
だけど何もかもが後手後手すぎる。
見ている内に、ハミィがあっという間に追い詰められていく…。

セイレーンさん:
 「…もう、やめて」

猫娘の絶望が頂点に達した時。理屈は分からないけど、何かが起きた。



わぁ。プリキュアっぽい何かだ。

もはやヒトなのかネコなのかプリキュアなのかも分かりませんが、とにかく何かに変身してみた。
そしてこれまた鬱屈するほどにフリルだらけです。
そんなに、作画担当さんを過労に追い込みたいか…。



夢と希望の新プリキュア降臨のはずなのに、暗く冷たい雨は降り続ける。北条さん達も、愕然とするばかり。
昨年の容赦ない陽光ぶりとは違いすぎます。
こうして絶望とともに生まれたプリキュアは、名乗りすらせずに逃亡。
セイレーンさんの洗脳そのものは解けていないあたり、未だ先が見えません。
いっそこのままマイナーランドのプリキュアとして活躍していただいても、良いのかもしれない…。


(左画像)
スイートプリキュア♪ メロディコレクション (初回封入特典「DSオリジナル超レアデータカードダス」同梱)

(右画像)
スイートプリキュア♪ キュアドール! キュアビート

スイートプリキュア(音符記号)ボーカルアルバム(1)


歴代のプリキュアさん達は、御仲間が裏切った時にどうしたか。
美墨先輩や花咲さんは、応戦すら放棄して全てを受け入れた。
日向さんは懸命の説得を続けた。夢原さんは深層心理に突入して力任せに救済した。
何せ猫なだけに、ハミィだと「無条件に信じる」のがあまりに無防備にも見えるけど、そんなことないと思えてくる。
もしも同じ展開を、黒白先輩や花鳥で数ヶ月に渡って行ったら、とんでもないことになった気がする。

…「拳で語る」という選択肢をとった桃園さんだけ、何か浮いてますけれど。桃だからしょうがない。

【今週の轟】



楽しそうだ!
これは良いCM。欲しいです。
あとこの子を本編にも出しましょうよ。CMはセイレーンさんにお願いして。

しかもギターモードからロッドモードにチェンジですよ!
ロックだ。ギターは打撃武器。
こんな可愛い子が、ギター持って殴りかかって来るなんて!

【来週のプリキュアさん】

なぜかクレジットは「キュアビート」表記。
普通に「セイレーン」で問題ないと思うのですが…。
まさかここまで来て「実はセイレーンじゃない」とかやらかす伏線でしょうか。



ハミィ:
 「やっぱりセイレーンがキュアビートだったニャ!」

深まる疑念。意味が分かりません。
本編中では「キュアビート」の呼称が出ていないのに、いきなり何を言い出すか。
そして「やっぱり」ってどういうことだ。疑う余地があったとでも…。

…出演者の皆さまに渡された台本には、何か行き違いがあったのかしら。

【今年のプリキュアさん】

映画の告知が始まりました。



南野さん:
 「初めて明かされる真相とか!?」

ミューズさんの正体は、映画まで秘匿すると宣言されました。なんて悪い子…。

「プリキュア」さんの映画は、その年1年のシリーズテーマが色濃く反映されてます。
それを踏まえた上で、今年の映画は「音楽が消える」。
巷で言われている通り、シリーズの真の敵は「マイナー」ではなく、「無音」に関する何かの可能性が高そうです。

【今年のプリキュアさん2】



北条さん:
 「もしかして…アフロディテ様?」
 「は、はじめましてっ」

純粋です。礼儀正しく、お辞儀をぺこり。
光の女王をパシリに使ったり、猫に王女を生やしたり、王子=玉の輿!と色めき立ったり、アイスを食ったと王子を拷問にかける子たちとは違う。

【今週のくどまゆ】



屋根から落ちてきたハミィの位置エネルギーを使って、檻を破壊するくどまゆ達。凄まじい連携プレイ。
お互いに視認できない位置関係だと言うのに。
音か。音で察知したのか。さすがくどまゆ。それともこれが信頼のなせる技か。

…くどまゆさんが、ハミィを頼らずに独断で逃亡しようとして偶然助かった、という気もする。

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Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~

2011年07月10日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
■Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~



 日時:2011年07月10日(日) 開場 11時30分/開演 12時30分
 場所:吉祥寺 スターパインズカフェ
 出演:Cri☆siS
   Miki(土屋実紀)、Noriko(下屋則子)、Megumi(小島めぐみ)、Rumi(?)、Sayori(石塚さより)
 曲目:
  01. 君の知らない物語 (アニメ「化物語」ED)
  (MC)
  02. untruth
  03. 愛しいかけら (メロキュア)
  (MC)
  04. Little Grace
  (MC)
  05. 煌めく瞬間に捕われて (アニメ「SLAM DUNK」ED)
  06. 1st Priority (メロキュア)
  (MC)
  07. メロディー
  (MC)
  08. ダイアモンド クレバス(アニメ「マクロスF」ED)
  09. Agape (メロキュア)
  (MC)
  10. アナザーヘヴン
  (MC)
  11. 桜キッス (アニメ「桜蘭高校ホスト部」OP)
  (MC)
  12. 卒業 (ZONE)
  --. 世界でいちばん熱い夏(PRINCESS PRINCESS‏)
  --. 鼓動

【これまでの活動】
 2005年08月06日(土)「Voice in the Live」(恵比寿)
 2006年08月26日(土)「Voice in the Live ~2006 Summer~」(新宿)
 2007年08月17日(金)「夏魂 ~ナツコン~」(新宿)
 (公式ブログ

 2008年02月03日(日)「AKIBA-XX #10 ~Valentine's Girls Band Festival~」(秋葉原)
 2008年11月16日(日)「OTO-HABARA#1116 Case of autumn」(恵比寿)
 2008年12月29日(火)「コミックマーケット75」 2日目

 2009年04月18日(土)「Cri☆siSの今日は誕生日でCri☆siS!」(吉祥寺)
 2009年08月15日(土)「コミックマーケット76」2日目
 2009年11月01日(日)「Cri☆siS×ハピ☆ラバ ~東京☆ないと~」(吉祥寺)
 2009年12月09日(水)「“Magical☆Voice☆Party -silent&noisy night-” 1日目「Cri☆siS Night」」(六本木)
 2009年12月13日(日)「“Magical☆Voice☆Party -silent&noisy night-” 5日目」(六本木)
 2009年12月30日(水)「コミックマーケット77」2日目

 2010年06月05日(土)「StudioCube326 Live 2010」(田町)
 2010年08月14日(土)「コミックマーケット78」2日目
 2010年08月29日(土)「祝!レコ発&SAYORIバースデー!!Cri☆siSスペシャルトークイベント」(吉祥寺)
 2010年12月18日(土)「Cri☆siS Winter Live 2010 ~メリークライシス!~」(吉祥寺)

 2011年07月10日(日)「Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~」(吉祥寺)

(本記事は私の記憶・主観によるものであり、実際の演者の意図・言動とは大きく異なる場合があることをご了承ください)

4年半続いた「Cri☆siS」のファイナルライブ。

販売されたパンフレットに、「長い長い後夜祭が終わる」とありました。
これ以上に言い表した言葉は無いと思う。
「ぴちぴちピッチ」が終了した後の、長い長い夢の時間が、とうとう終わりを迎えた。

「crisisには『危機』の他に『重要な分岐点』の意味もある」そうです。
確か初めは意味を知らずにノリで合意しちゃったバンド名だったと記憶していますが、巡り巡ってそんな意味が…。

今日のライブは、元々の予定日は3月26日。
それが震災の影響で延期になって、この暑い時期になりました。
結果論で言えば、延期になったこと自体は良かった。
お別れをする心の準備が出来たし、夏に結成されたバンドなので夏に終わるのが綺麗。
曲目も偶然とはいえ、この時期に合わせたかのようです。

ところで、普段は全員の衣装が白または黒で統一されてたのに、今回に限って白2名(こじまめ・Rumiさん)+黒3名(Mikiさん・Norikoさん・Sayuriさん)だった。
曰く「集大成」および「着替えの時間短縮」のため、好きな方を選んだとのこと。合言葉は「上野動物園」。
こじまめ…白は膨張色だからと言ってたのに…最後の最後では、清純派を選ばれた。

【01. 君の知らない物語】

Cri☆siSさん的には新曲。
こんな良い曲が1度しか聞けないなんて、物凄い贅沢だなぁ…。
しかも狙ったのかどうか、夏に結成されたバンドの最終ライブの1番手として唄う曲としては、ずるいほどに胸に来た。

 『あの夏の日、煌めく星 今でも思い出せるよ』
 『笑った顔も 怒った顔も 大好きでした』
 『君の知らない私だけの秘密』

曲を知らなかったので、初めは「この日のために作ったんじゃなかろうか」と思うくらいにマッチしててビビりました。
元ネタは片思いソングだそうですけど…。

【02. untruth】

「ちょっと大人な曲」で、「人気が高い曲」。
オリジナルでは唯一Cri☆siSメンバー以外による作曲です。
Norikoさん・こじまめ的にはライバル。

…Mikiさん・Norikoさん・こじまめの、そんな掛け合いもこれが見納めか。

【03.愛しいかけら】

こじまめさんのコーラスがとても好き。
今日も大変に愛らしかった。
あと基本的にメンバーはバンド名で呼ばれてるのに、こじまめだけ「こじまめ」だった。ナチュラルに。さすがこじまめ。

【04. Little Grace】

初のオリジナル曲。
1番は失恋、2番は新しい出発を唄ったお歌。
そして1番のイメージキャラはこじまめで、2番はNorikoさん。

Mikiさん曰く、ちょうど両者とも失恋をしていたけれど、
「こじまめは(歌詞の)『指の間からこぼれていく』のようなことを言っていた」
「Norikoは、『手に入らないなら仕方がない。諦めて進もう』と言っていた」。

 『夢のつづき 今 まぶたに残る』
 『little grace in my heart 君と過ごした 優しい思い出の音』
 『君が恋しくて泣いた めぐりあえた奇跡が』
 『偶然ではなく さよならをこえていく』
 『叶わなかった約束 君が覚えていたら』
 『夢からさめたとき 君をそう 抱きしめる もう一度』

私的には「ぴっち」から続く「Cri☆siS」そのものを唄った曲のように受け取ってます。
別に「ぴっち」は無念の終了を迎えたわけではないので、「失恋」とか「叶わなかった約束」に喩えるのは変なのですけれど。
やっぱり初のオリジナルとか、その辺の影響でどうしてもそんな印象。そして、凄く好きな曲です。

【07. メロディー】

Mikiさんが言うには「この曲がオリジナルで一番好き」。
だからなのかどうかは分かりませんが、今日聞いた「メロディー」はとても心に響いた。
音楽的素養ゼロの私だけど、これは神がかってたとしか思えない。

 『願う 涙の数 越えていけると』
 『重ねた 手のひらから 溢れだすよ』
 『私の声 聴こえなくても』
 『今 愛を語るよ 君に届け 私のメロディー』

…これもファイナルライブで唄うのは反則だなぁ。。

なおNorikoさんも演奏終了後に「何故か涙が」と涙ぐんでおられた。
やっぱり今日の「メロディー」は、何かゾーン的なものに入ってた。

【09. アナザーヘブン】

Cri☆siSさんのオリジナル曲は、どういうわけか失恋・片想いソングばかり。
メンバーの体験談やら何やらを元にして作られてるそうです。

でも個人的には「失恋」→「大事なものが失われた」→「ぴっちやCri☆siS自身」と脳内変換されてしまう。

 『どこまでも もう一度 抱きしめていてくれ』
 『僕の中 真実は 今この時』
 『いつまでも あの歌を 聞かせていてくれ』
 『永遠に 続く夜 迎えるから』

今日は最初から最後まで、そんな感じだった。

【10. Agape】

オリジナルソングが出来るまでの、Cri☆siSの代表曲。
Mikiさんの歌唱力で唄われると、迫力がとんでもない。

 『Would you call me if you need my love?』
 『どこにいたって聴こえる』
 『君がくれる Agape 力の限り…』

そしてこの曲も、最後と思うと違った聞こえ方がした。
そういうニュアンスで作られた曲ではないことは承知してるけど。
本当にどこにいたって聴こえそうだ。

【11. 桜キッス】

mixiのCri☆siSコミュニティの方の発案により、事前にピンク色のサイリウムが配布されていました。
Mikiさん曰く「『桜キッス』をやらなかったらどうするつもりだったんだ」とのことですが、そこは信頼関係が勝った。
そういえば初期のVitLとの時も「ハートのかけら」と称してお金を集め、お花を贈ったりしました。懐かしい。

それと、こじまめさんの手拍子先導がスペシャルに可愛い。ぱぱんぱん。
思えば こじまめさんを見たくて、毎回ライブではずっとステージ向かって左に座ってた気がする。
で、反射的にステージ中央付近に体が向く(だってヴォーカルがそこにおられるから)。
おかげで、気がつけばNorikoさんを頻繁に見てた矛盾。そして好感度がメキメキと上がっていった。

【12. 卒業】

ガールズバンドの大先輩・ZONEさんの曲。
Mikiさんだけでなく、こじまめ・Norikoさんも唄われた。

【アンコール1:世界でいちばん熱い夏】

Cri☆siSはここから始まった!
「夏魂」のときにお披露目した最初の最初の曲です。
ここでそれを持ってくるか。素晴らしい。

【アンコール2:鼓動】

 『感じてるでしょ? 二人が出会えた奇跡』
 『重なる鼓動が destiny』
 『運命感じた奇跡の夜を』

曲のモチーフは「タオルを振りまわしたくて作った曲」。

Mikiさん:
 「でも上手くタオルを振れない」
 「きっと利き手でマイクを持ってるからだ」
 「だから今日は利き手でタオルを持つ。歌はしょぼくてもいいよね」

そんなわけで、観客一同立って振りまわす中、Cri☆siSさんの最後のお歌。
最後はある意味、お歌を放棄してるけど、そこがとても清々しかった。これぞアンコール。
タオルを振りながら、本当に長い夢の終わりを実感しました。

【お花】



緒方恵美さん、豊口めぐみさん、そしてファン一同から。

【お土産】



最後の物販。今日は開演前オンリー。
残っていたルミカライトを1セット、同じく残り2個になってたストラップを追加で1個購入、そしてパンフレット。

パンフレットのRumiさんの「Cri☆siSの活動で印象に残っていること、嬉しかったこと」の回答。
「緒方恵美さんとお話しできた」とあって、お茶目さんだと思った。
さすが超一般人。

1ページ目のライブ写真は、「恵比寿」と表記があるところを見ると2008年11月のライブの時のでしょうか。
たまたまかもしれませんが、「Voice in the Live」も同じ会場だった。何か嬉しい。

あといつもは「Cri☆siS」Tシャツを着て行ってたけど、今日だけは自己満足で「VitL」の時のを着た。
失礼にあたらなければ良かったけど…。

【MC】

「フリートークが苦手」なSayoriさん、センターでの出番がありました。

Sayoriさん:
 「こじまめは私のことを「Sayoriさん」と呼ぶのに、何故、それに続く会話はタメ口なのだろう?」
こじまめ:
 「『Sayoriさん』までで名前だから」

なんか芸歴的には一番下らしい。

最後ということで、メンバー一人一人から挨拶があった。
全部を抜粋すると長くなるので、Mikiさんからメンバーへの言葉を中心に。

Sayoriさんと「ぴっち」の際に初めてあったMikiさん、最初に「この子の声は活かされてない」と感じ、ボイストレーニングの先生を紹介したとか。
その結果、少年役として活動するように。

RumiさんとMikiさんはご学友。
いつか一緒に音楽関係のことをしたいと思い、実現。
なおRumiさんとしては、まさか客がこんなに来るとは思っておらず、受けてから動揺したそう。

こじまめさんはCri☆siSを初めて一番成長を感じたとか。

Mikiさん:
 「初めはこの子どうしようかと思ったけど」
 「その後、アドバイスをくれるまでになった」

こじまめは最早こじまめではない。Megumiだ。そんなことを言われてた。

Norikoさんは、「ぴっち」が始まって1年くらいは一緒に食事にも行かなかったとか。
なんでも業界の人と一緒に行くことに抵抗があったらしい。
そこから変わったのは、このメンバーがきっかけだったそう。

一番最初のきっかけを作ったのはNorikoさんの「ギターをやってみたい」の一言。
ど素人からスタートした「大人の遊び」は、こうして大団円を迎えました。
昨日、NorikoさんとSayoriさんは一緒に泊まったそうで、全く眠れず、これまでの思い出話をして夜を明かしたそうです。

当たり前ですけど、出演者の皆さまの方が、休止には思うところがあるわけで。
SayoriさんやNorikoさんは大泣きされてたし、皆さま涙ぐんでた。
そんな中、演奏は「一番良くできた」(Sayoriさん)。解散は惜しいけれど、とても良い終わり方だったと思う。

【アンコール後】

これで退場…というところで、前述のmixiコミュさんによって集められた寄せ書きが贈られました。
渡すと同時に流れる「Little Grace」の伴奏。
寄せ書きの中央に描かれたイラストは、「ぴっち」「Cri☆siS」ファンを公言している漫画家の高遠るいさんによるもの。

「ぴっち」を評する際に「これよりも名作は幾らでもある。でもこんなに楽しくて愛を感じたアニメはなかった」とよく言われます。
全く同じことを「Cri☆siS」さんにも思った。

【感想】

活動は休止するけれど、喧嘩別れではないところは嬉しい。
「『Cri☆siS』としての活動は終わっても、それぞれの仕事は続く、だから応援して欲しい」。
言われてみればそうだなと、妙に納得した。

私は重度の「ぴっち」患者なので、どうしても「ぴっち」からの延長で考えてしまう。
でもそもそも「Cri☆siS」さん自体、「ぴっち」とは直接には関係がない。

今回のライブで「ぴっちソングが唄われるのでは?」と予想&期待した人は多かったと思う。
関係者席にも結構な数の「ぴっち」な方々が来られてたそうですし。
でも結局は、結成から最後まで、一度も唄われることは無かった。

残念に思う気持ちもあるけど、それで良かったのだと思う。
おそらく、通すべき意地だったはず。
「ぴっち」に頼ってるわけじゃない。「Cri☆siS」としてやってるんだ。
実際、今では「ぴっち」を全く知らない人もファンとして見に来てくれてる。
私も最初のきっかけは「ぴっち」だったし、「ぴっち」の話題をしてくれると嬉しいけど、「Cri☆siS」としてもとても好きだった。

「ぴっち」→「Cri☆siS」と変化したように、また新しい変化が起きるだけだと思えば、急に気持ちが楽になった。
まぁ「普通のOLに戻る」宣言をされたRumiさんだけは、これが本当のお別れかもしれないけれど、そもそも「普通のOL」がこんな大活躍してること自体が脅威なわけで。
メンバー中4人が声優経験者で、残る1人が「OL」。凄いとしか言いようがない。

…私も熱心に仕事や趣味をしていれば、いつかそういう機会もあるんだろうか(バンドデビューしたいと言う意味ではなく)。
なんか「Cri☆siS」さんには、最後まで色々と刺激を受けました。
本当に、ありがとうと伝えたい。

ライブ中も不思議と涙はそれほど出なかった。
心の準備をする期間が貰えたし、とても良いライブだったから。
でも、記事冒頭のこれまでのライブ一覧を作り始めたら、猛烈に泣けた。
「君の知らない物語」とか、演奏された曲を聞きながら書いたら、脳内エンドロールが凄い勢いで。

そういえばチケットが現地販売オンリーで、そのためだけに吉祥寺まで行ったこともあった。
遅刻しそうで、駅まで全力疾走したりとか。結婚式とスケジュールがぶつかって、日本-フランス間を移動しながら参加したりとか。
仕事帰りに参加したら、会社のICレコーダーを持ったままで、「あれ?これまずい?」と焦ったりとか。
友人と一緒に見に行ったあの夏のこととか。このライブを通じて知り合った方も何人かいます。
宣伝するのが何よりの応援だと思って、微力ながらも告知したりとか。
直接の関係は無いけれど、「F&Cラジオ」や「えまめの素」とかも思い出してみた。もちろん「Cri☆siS」のラジオも。
引っ越したり職を変えたり、そのたびに励まされてた。

本当に感謝の言葉ばかりだ。

【蛇足】

Mikiさん:
 「Cri☆siSの初ライブに参加していた人、手を挙げて」

手を挙げました。「夏魂」やそれ以前から参加してる。
結構な人が手を挙げてたっぽい。

Mikiさん:
 「では、それから今日までライブに皆勤賞の人?」

手を挙げました。
厳密には、売り子参加の即売会1回と、一部メンバーだけがゲスト参加した「Magical☆Voice☆Party」の最終日には行ってないけど、「ライブ」じゃないので嘘じゃないはず。先日の土屋さんライブにも行った!
(冒頭のリストは自分の書いた感想記事から作ったので、抜けがあるかも)

皆勤賞の該当者は、私を含めて4人でした。
どなたか名前は存じませんが、長年の戦友です。
「顔は分かる」という人たちも、随分と増えた。

閉演後、階段のところでCri☆siSメンバーによるお見送りがありました。
皆勤賞の人にはメッセージを送るので申告してくれ、と言われていたのですが、言うよりも先に「皆勤賞の人ですね」と声をかけられた。
まぁさっきの今なので顔を覚えられてても当然といえば当然とはいえ、嬉しかった。

メンバー一同:
 「あんたも好きねぇ」(←皆勤賞者に送ることになっていた言葉)

まさしく本当に好きでした。ありがとうございました。
それしか言葉が出なかった。上手く返せなくて申し訳ない。
ていうか最後まで「Cri☆siS」らしいな!

なお皆勤賞の人としてはもう一人。
小暮英麻さんも、全参加されたそうです。
結成の場である「夏魂」にいたっては、むしろステージ側に立っておられたし。
そういえば、吉祥寺でやるときには、いつもステージ向かって左の奥におられたものな…。
最後の最後まで、作り手側の愛を実感しました。

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寺門仁美さん出演:starship☆girl~みか〇ちゃくら最終回~

2011年07月10日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
うっかりしてた。

starship☆girl~みか〇ちゃくら最終回~

 日時:7月10日(日)開場18時/開演18時15分
 会場:上野BRASH

「ぴちぴちピッチ」の水色人魚役でお馴染みの寺門さんも、本日7月10日にライブをなされます。
聞いたところだと、今日の演目は全て「ぴっち」ソングにされるとか。
しまった、パスしようと思ってたけど、どうしよう。

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Cri☆siSライブ 本日:マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

2011年07月10日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
本日11時半から、吉祥寺にて最後のライブが開催です。
思えば「ぴっち」放送当時は、全然イベントとかいかない子だった。そういう発想すらなかった。
そこから一歩外に出るきっかけになったのは、この方々のライブだったなぁ…。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(日)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第32話~第39話

「ぴっち」のテーマは「愛」。
男女間の恋愛といった狭い範囲ではなく、種や存在意義まで含んだ意味での「愛」。
そしてその裏返しとして、「孤独」がテーマになってる。

第1期のガイト様も、第2期のミケル様も、「この世にたった一人しかいない」ことを嘆いてあんなことになった。
滅びゆく古代種族の哀しさ。同胞はもういない。
だから手を差し伸べてくれた沙羅さんのために、ガイト様は身命を賭したし、ミケル様も天空で待つ同種族の元に旅立つラストが救いになってる。



みかるさんが絶望に落ちたのも、「海斗くんに振られたから」だけではないんですよね。
彼女はパンタラッサ一族の末裔。
だけどパンタラッサの力に耐えきれず、生まれた時から体は崩壊寸前。
それを救うため、親父さんはミケル細胞をみかるさんに埋め込んで、二人をハイブリッドにした。

ただそれが純粋な親子愛だったかというと微妙で、親父さんとしては古代人類パンタラッサ&ミケルさんを実験台にしてみたい欲もあった。
そのため、お兄さんのリヒトさんは親父さんの行動に大反対。
そういったことを見てきている みかるさんとしては、果たして彼らが自分に向けているものが、本当に「愛」なのか分からない。

そんな矢先に出会った海斗くん。
みかるさんは即座にベタ惚れになるけれど、「海斗くんもパンタラッサ一族だ」という事実が分かり、愕然。
自分が海斗くんを好きになったのは、ただ単に同じ一族だから、血が呼び合っただけだ。
誰かを好きだと思うこの気持ちすら、嘘なのか。
では「愛」はどこにある?自分はどこまでいっても孤独なのか?

第2期のラストは、表面的に見れば、みかるさんは失恋し死亡。転生しているとはいえ、ハッピーエンドとは言い難い。
あちこちで批判を見た気もします。るちあさんたちが幸せになってるだけで、みかるさんは不幸なままじゃないか。
でもちゃんとその辺りのことは、劇中で説明されています。というかシリーズ全体を通じてのテーマみたいなものだ。

波音さん:
 「幸せだけで生まれてくる人なんていない」
 「あなたはわたしたちのことを」
 「生まれながらにしてすべてをもってるっていったけど…」
 「わたしたちだって いっぱいなやんで苦しんでる」

ここで彼女達が人魚という設定が効いてくる。
どんなにヒトに恋しても、マーメイドの彼女達はいつかは別れないといけない。
るちあさんは結果論的にお相手がヒトではなくて色々セーフだったけど、それはそれで違う問題が山積み。



波音さんやリナ姐さんのヒト相手の恋愛が、将来的にどうなったかは、最後まで描写されないまま。
(「未来を垣間見る」というシーンがあるので、描くチャンスはあったのに、あえて描いてない)
一応人魚の血が混じってる浜崎さんはギリでセーフかもしれないけど、波音さんの方は絶望的です。

深海魚のBBSは、光すら刺さぬ海底から逃れたくて戦い始めた。
DLがガイト様を慕っているのは、孤独を救ってくれたから。
みつかい達が「ミケルは偽物」と知りながらも従っていたのは、同じ孤独な生物同士だから。
人魚さん達が異常性欲を発揮し、イイ男と見れば速攻で捕食しようとするのも、強烈な孤独感がバックにあるのだろうと思う。

でも孤独だからと言って、何をしてもいいわけではない。
辛いことは沢山あるし、想いが実らないこともある。
それでも、一人じゃない。そのことを示すために、人魚さん達は唄う。



…というのが、漫画の方も踏まえての「ぴっち」のテーマ。
「アニメの方しか見ていない」という人も多いみたいですけど、上に書いたいたようなことは丁寧に描かれてるのでお勧め。
(漫画の方を読まないと、みかる父が何をやってたのかとか、分かりにくいんじゃなかろうか。変な勘違いしてる人もいたし)
あとココがとても格好いい。
漫画版の人魚さんは、武器戦闘するんですよ。ゴリゴリと。

「孤独を救うのが歌」というのは、とても良いアンサーだと思う。
歌には人数の制限がない。光のない海の底でも、声の届く範囲ならば誰にでも分け隔てなく届く。
まぁその特性を、るちあさん達は「多数の敵を一度に屠る」エリア攻撃として活用されていましたが。

「ぴっち」のお歌に、やたらと「別れ」が含まれているのもそう考えると納得。
辛いことはある。でも孤独じゃない。だから前に進もう。
シリーズラストが「全員で合唱」なのも、ただのファンサービスでなく、とても意味があった。



皆さま:
 『…そう大人になるときが来ていた』
 『奇跡を巡る冒険 優しい母の願いを』
 『胸に抱きながら 誰もが旅をしてる』

 『星降る夜のファンタジア 溢れる涙と祈り』
 『誰にもわからない 未来を照らしてる』

 『七つの国のメロディア 誰もがいつかはここを』
 『旅立つ日が来ても、私は忘れない』  

これは舞台が「生物共通の母なる海」でないと説得力がない。唄うことにも必然性があった。
誰だ「ぴっち」はネタアニメだとか、カオスが売りだとか言ったのは。私か。
内容を理解できてなかったことが恥ずかしいです。

改めて「ぴっち」を再視聴して、凄さを理解しました。だから奇妙に愛され、根強い人気があるんだろうなぁ…。


(左画像)
マーメイドメロディー ボーカルコレクション マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア ボーカルコレクション ピュアボックス2

(右画像)
ぴちぴちピッチ(7) <完> (講談社コミックスなかよし (1078巻))


【蛇足】



リアルタイムで見ていた時、仕事が急に忙しくなり、あちこち出張にいったり休日出勤したりしてた。
当時は月の残業時間が300時間とか、そんなノリ。
そのため、土曜朝8時放送の「ぴっち」はリアルタイムで見れないことが多かった。

で、あるとき旅先で同僚と相部屋の中、たまたま点けていた深夜番組で「ぴっち」の曲が一瞬流れた。
多分、カウントダウン系の番組で、「ぴっち」の新曲が100位以内に入ってたんじゃないかな。
もちろん一瞬しか流れなかったのだけど、その途端、猛烈に元気が出てきた。

正確な理屈は別として、おそらく脳内が「ぴっちの曲=土曜朝8時」と認識したのだと思う。
その時に「歌の効果って凄いな」と思うと同時に、「この働き方はダメだ」と悟った。
「土曜朝8時に家に居て『ぴっち』が見たい」程度の望みすら通せないで、何が仕事か。
仕事をしたいから仕事をしているのではなく、やりたいことがあるから仕事をしてるはずです。
そう思い、当時はまだまだ新人でしたが、最終的に理事と直談判までして「定期的な休日」を取り付けた。

実際問題としては、録画していればいいのだから無理にリアルタイムで見ることに拘る必要はない。
でも、だからこそ要望を実現することに、私としては意味があった。拘りを捨てたら、生きてる意味がない。
以来、辛い時や苦しい時、人魚さん達の存在はずっと励みになった。

その後も、「ぴっち」声優陣による自主ライブ「Voice in the Live」等々に触れ、働くことや人生について、かなり影響を受けました。
イベント事に参加するようになったも、これが一つのきっかけだった。行きたいなら、行けばいいんだ。
「アニメ番組も、それを作っている人がいる」と強く認識したのも、このときからだったと思う。
もしも「ぴっち」を見ていなければ、このブログは無いし「プリキュア」に対しても今みたいな感想は持てなかったはず。

そういったわけで、私にとって「ぴっち」はとても特別な位置にあります。
その「ぴっち」が「別れ」や「旅立ち」、「戻るべき場所」を唄っているのは、何かの縁か。
「ぴっち」から派生した「Cri☆siS」さんも、次回ライブで最後と思うと、とても悲しい。
だけど、その「別れ」自体も「ぴっち」は教えてくれてる。
たとえ終わってしまっても、感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいです。

【蛇足2】

見返していて思ったこと。

当時、酒を飲みながら見てた。そこで今回もそうやって見てみた。
でもふと思い返してみたら、飲み食いしてるものが違う。
昔はコンビニで買ってきたつまみだったけど、今はしょぼいながらも自作してる。
飲んでる酒も、質が上。
なんか…ちゃんと成長してたんだな自分…と変なところでしみじみ思った。

第1期の主題歌を唄われた神戸さんは亡くなられてる。
他にも引退されたり病まれたりした方もいる。
当時では思いもしないブレイクをした方もいる。

劇中で「人魚さんの歌が、何故かカラオケに入荷されている近未来」というシーンがあります。
あの頃は、主題歌くらいしか配信されてなかったので、確かに「ありえない未来」だった。
ですがその後、何度にも渡るリクエスト投票の末、CD化していないものを除けばほぼ全て、カラオケで歌えるようになってます。

そういえば、最終回の後も「なかよしオールスターズ」に出演したりしてる。
先日は花森さんがイラストを描かれたりした。
今回のライブで「これでもう終わり」と思ったけど、忘れさえしなければ「終わり」じゃないのかもしれない。

久々に視聴して、以前には気がつかなかった色々な発見がありました。
やっぱり「ぴっち」は凄いな。
このアニメに出会えて幸運だった。

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Cri☆siSライブまであと1日:マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第15話~第31話

2011年07月09日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
いよいよ明日になってしまった

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(日)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第15話~第31話

「ぴちぴちピッチ」の最大の特徴といえば何か?

つい最近まで、「歌」だと思ってた。
お歌をぴちぴちボイスで唄う。それが「ぴっち」。
でも今回見返して、最大のポイントは「人魚」だと思ったりしてみた。

人魚さん。マーメイド。化け魚。
冷静に考えると、唯一無二の概念です。
天使やハルピュイアとは違う。乙姫や天女とも違う。異世界からやってきた魔法少女とも違うし、変身能力を手に入れた一般女学生とも違う。
不可思議生命体だけど、神秘性はそれほどない。
天使に対して「鳥め!」と言うのと、人魚さんに「魚め!」と言うのは若干ニュアンスが違うと思うのですよ。

そして「ぴっち」の舞台となるのは「海」。
身近にありながら日常とは違う空間です。
でも魔法世界とかとは違う。現実にそこにあり、身近にあるからこそ特殊に感じる場所。



るちあさんたちの言動は、ちょっと奇妙なところがあります。
というのも、この子ら「人間を守る」という発想が基本的にない(そこから変化するのがストーリー上の目玉の一つですが)。
彼女達は「海の平和」のために戦っているのであって、陸上にいるのはたまたまです。
また変身能力も元々の特性なので、あまり特別扱いしてない。
娯楽や金稼ぎのために平気で変身なさる。結構、変わった立ち位置だと思う。

劇中では頻繁に、津波や竜巻、溺れる人々の描写が出てきます。
わざわざ先日の震災を引き合いに出すまでもなく、海は非常に怖い。
だけど同時に母なる海であることも確かなわけで。

るちあさん: 
 「海は全てを覚えている」
 「海にかかわる全ての人のことを」
 「きっと優しく包み込んで、何かを教えてくれる」

「歌」を売りにしたアニメは、結構たくさんあります。
「きらりん☆レボリューション」とか「リルぷりっ」とか、最近だと「プリティリズム」もそうだと思う。
それらと「ぴっち」はやっぱり明確に違うと感じるのは、この辺の「人魚」「海」要素のせいじゃないかな。

週刊少年「マガジン」さんで「波打際のむろみさん」という漫画が連載されてます。
で、しばらく前に後継を狙ったと思われる「ゼウスの種」(ギリシア神話キャラによる同系のギャグ漫画)が集中連載されました。
おそらく「人魚」ギャグが受けたので、同じジャンルで「ギリシア神話」だと思うのですが、同じなようでかなり違うと思う。
人魚さんは特別なの!お魚がぴちぴちしてるんだから!

「ぴっち」が海外で割と評価を得たのも、「海」という共通認識が舞台だったからじゃないかと推測。
たとえば「学校」のシーンを主体にすると、日本人にとっては「日常」を描いているようでも、他国ではそうではなかったりする。
一方、海に対する想いは(内陸部とかでなければ)そんなに大きく違わないはず。



そう考えると、「ぴっち」第2期の序盤が「なんか『ぴっち』らしくない」と批判されたのも分かる気がする。
表面的な「暗いから」といった指摘は外れで、「海が舞台となった展開が減ったから」かなと。
実際には海の中での話自体は減ってないのですけど、「海斗くんがサーフィンしているのを応援に行く」とか「林間学校で海辺へ」とか、そういうのが極端に減ってます。

その反省をしたのかしなかったか部外者には分かりませんが、中盤から終盤にかけては再び海の話が増えてきます。
年長組が参戦しての夏休み編とか、新キャラのみかるさんや、波音さん・リナ姐さんのお相手の男の子との話も、海と絡み始める。
「現実」と「異世界」の境界線での物語だったんだな、「ぴっち」は。


(左画像)
MOTHER SYMPHONY

(右画像)
暗黒の翼


で、それはそれとして「歌」もやっぱり特徴的。



蘭花さん:
 「歌を忘れた者たちは、滅びる運命なのよ」

けだし名言。もっと評価されていいはずな、こじまめさんのお言葉。

そこまで真っ向勝負で前面に押し出してたのも、同系番組との差になったんだと思う。
最初は「何故唄う」とつっこんでいたのに、あまりに真剣にそれをやってるもんだから、段々順応させられていきます。
うん、唄わない方が、むしろおかしい…。

戦闘シーンに挿入歌を流せば、盛り上がるのは当たり前なわけで。
その理屈で言えば、毎回毎回、唄って戦ってるんだからとんでもないことになる。
しかも一つ一つのお唄が、ちゃんとテーマに沿ってる。

MOTHER SYMPHONY(以下リンク先はYouTube)

 『流星が今 輝きを増す 全ての命よ 心のルーツを目指せ』
 『愛を憎むものよ 海を汚すものよ』
 『気づいて 同じ愛から生まれたの』

空からの侵略者に対し、初めて「癒し」を唄った歌。
困ったことに、人魚さん達は2年目になってようやく「そうか、歌には癒しの力があるのか」と気づきます。
今の今まで、殺戮兵器として歌を唄いやがって…。

バンクシーンが空なのも印象的です。
何故、空と海で戦わなければいけないのか。
生物発祥の地である「海」からの訴えかけが熱い。

七つの海の物語 ~Pearls of Mermaid~

 『ここから始まり 奇跡を幾つも巡りまたここにいる』
 『大きな旅が終わるころ 心に輝く 大事な宝箱は』
 『7つの国の悲しみはやがて歌になり 7つの海を渡って愛になるだろう』
 『私を忘れないで Tales of Mermaid』

歴代曲のオマージュで構成されてるお唄。
この歌が登場したのは、「敵が複数の歌を同時に唄って攻めてくる」回。
「複数の歌を単に同時に唄ってるだけ」の敵に対抗する歌だから、他のお唄の力を上手く組み合わせてる曲なんだなと、今更ながらに気づいてみた。

ところでリンク先の動画。
「こんな檻、私達の歌の力でぶち壊してあげるわ!」とか物騒なことを言ってますが、まぁ毎回こんな感じです。
人魚さん達は、歌を何だと思ってるんだろう…。

闇のバロック

 『変わり果てた世界で 運命の脆さを知る』
 『あてのない悲しみが心を砕く前に』
 『光閉ざすバロック 美しきノイズとなれ』
 『黒い罠がささやく 未来を目指し 共に行こう』

海を裏切った深海魚の孤独と悲しみを唄ったお歌。
「光」を否定する歌詞なのに、その実、光を望んでいるのは彼女達自身なところが哀しいです。
良い挿入歌だ。BBSの動機は、お歌を聞かないと分からない。

暗黒の翼

波音さんの対になる敵幹部・レディバットさんのお歌。
そしてその戦闘の続きが↓の曲。波音さんの新曲が唸りをあげる。
唄ってるだけなのに、妙な一進一退感。

水色の旋律

その他、山のように挿入歌盛り沢山。
1話辺り5曲超えなんてざらです。
台詞ではなく、歌でお芝居をする。それが「ぴっち」。

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Cri☆siSライブまであと2日:東日本大震災チャリティ同人誌

2011年07月08日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
もう間もなくなので、ずっと宣伝。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(土)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

■pray for Japan 東日本大震災チャリティ同人誌

「ぴっち」も参加しているチャリティ同人誌、先日届いたまま、まだ記事にしていなかったので。



本同人は、少女漫画誌「なかよし」の漫画家さん他、多くの方が集まって作られました。
描かれているのは錚々たる面子です。
状況が状況なだけに、手放しで喜ぶのは筋違いで不謹慎ですが、「凄い」と感じたのも本音。

寄せられた漫画の中に、「募金箱を持って立ってるくらいなら、バイトして送れ」という一コマがあります。
発言しているのは「あえてクールなキャラを演じなければいけないホスト」なので、必ずしも作家さんの本音ではないと思う。
でも、やっぱり正論だとも思う。特に実際に「バイト」(執筆)をしてお金を回収しているのだから、説得力が違う。

震災の後、幾つかチャリティイベントにも行きましたが、以前とは考え方が変わりました。
今までは「チャリティ=募金」のようなイメージを持ってた。
でもちょっと違う。それよりも「募金をしたいが金が足りん。売れるものを売って金を集める」が正確だと思う。

募金箱を持ってる方は、その人自身は何も提供していないので、ただの仲介役でしかない。
一方チャリティ企画の方は、物を売ってる。
性質としては「頑張っていつもよりも残業して、その金で募金する」に近い。

善意の行動とか、そういう綺麗事ではなくて、「お前らの遊び金をよこせ。募金するから」的アグレッシブな発想。
なんかこの書き方だと批判してるみたいだけど、そうではなくて、非常に格好いいと思う。
他人の善意に寄りかかるよりも、よっぽど「綺麗」です。

実際、こうして執筆されてる方々の中には、自身や親しい人が被災した方もいるわけで。
先日行ったチャリティライブでも、親が行方不明のままという出演者がおられた。
どこかの誰かのための募金なんて悠長な話ではなく、今、自分達に金が必要だから、自分たちに出来る商品を用意した。さぁ買え!という話だと思う。
非常に前向きで、賛同したい。
だから「善意の行動に協力した」なんて甘い幻想は見ず、「素敵な商品を用意してくれてありがとう。また買う」という姿勢でいたいと思ってみる。



そういったわけで、数年ぶりに「ぴちぴちピッチ」の新作イラストを見ることが出来ました。
しかも花森さんの力量が上がっておられるので、今まで以上に素敵なるちあさんです。
ファンとして、とても嬉しい。
こうして見ることができたことも、こういう場で作者の花森ぴんくさんが「ぴっち」を選択してくれたことも。

ちなみに「ぴっち」の横のページには、「ミリオンガールズ」の桃雪琴梨さんが寄稿されてる。
好きな作家さん達があちこちにおられて、これまた嬉しい。
私もこういう戦いができるようになりたいです。本当に。


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Cri☆siSライブまであと4日:マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第1話~第14話

2011年07月06日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
アニメ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から派生したガールズバンド「Cri☆siS」のファイナルライブまであと数日。
これが本当に最後になるかもしれない「ぴっち」関連イベントです。
気合入れて参加しよう。

 Cri☆siS Final Live ~また会う日まで~
 日時:2011年07月10日(日)11時30分~
 場所:吉祥寺スターパインズカフェ
 出演:Miki(シスターシェシェ)、Noriko(ミミ)、Megumi(蘭花)、Sayori(イズール)、Rumi(謎のOL)

というわけで、「ぴっち」を再視聴中。

■マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア 第1話~第14話

第1期はライブが延期になる前に観終わっていたので、第2期から。



1年目で深海魚との内乱に勝利した人魚さん達。
だけど平穏はあっという間に破られる。
次なる敵は空の覇者・鳥。絶望は空から降って来る。

鳥は強いです。奴らにとっては、お魚さんなんて餌に過ぎない。
そのため「ぴっち」の第2期は、一種異様な空気で進みます。
1期のラスボスを屠った必殺ソングが、全く通用しないまま何回も破られ続ける…。
同業他番組の「プリキュア」さんで例えるなら、2年目になった途端に5エクスプロージョンが片手で弾かれ始めるようなものです。
それも何ヶ月にも渡って。

人間関係も一斉に破綻。両想いになったはずの海斗くんは、記憶喪失になった挙句に別の女と出来てしまいました。
水色人魚の想い人も遠くに去り、代わりにどこの馬の骨とも分からぬ新・男キャラが出てきて人魚さんと仲良くしだす。
故郷の人魚たちからまで「地上で何をやっているのか」「一日も早い帰国を」と哀願される有様。
これまた「プリキュア」さんで例えるなら、2年目になった途端に夢原さんとココが破局して、ナッツハウスに「出店はいいから復興を手伝ってくれ」と手紙が舞い込み続けるようなものです。
それも何ヶ月にも渡って。

おかげで「第2期は暗すぎる」「『ぴっち』がおかしくなった」との感想も多数。
確かに、暗く見える。
ですが、2つ大事なポイントがある。



まずモチーフがアンデルセンの「人魚姫」であることを思い出そう。

 (1) 人魚姫が王子を助ける
 (2) 人魚姫、魔法の力で人間になる
 (3) 王子と再開
 (4) しかし王子は記憶を失っていた
 (5) そのため、自分を助けてくれたことになっている、別の国のお姫様と婚約
 (6) 人魚姫、「王子を殺して海に戻るか、それとも泡になるか」を選択

この基本ストーリーの内、第1期は(3)まで。
長かったあの1年は序盤に過ぎません。
第1話が夜明けのシーンで始まり、第1期最終話が夕日のシーンなのも「長い1日」を象徴しているかのようです。

それに続く2年目なので、(4)王子の記憶喪失という悲しい結果で始まるのは当然。というか、本来はここからが本編です。
(5)の「別の国のお姫様」に相当するのが、ゲストヒロインのみかるさん。
みかるさんは、色んな意味で「別の国のお姫様」。
鳥の関係者なので「敵」だし、同時に海斗くんと同じパンタラッサ一族でもあるので「王子と同種族」という条件も満たしてる。
そして(6)、るちあさんが最後にとる選択肢は…と続く。

元々純粋なハッピーエンドではない「人魚姫」が下敷きになっているのだから、この辺は仕方がない。
こうして改めて視聴すると、むしろ明るくしようと頑張っている描写が見受けられます。
「暗くなった」と感じるのは、妙なネタアニメを期待していたせいでは?という気すらします。

(「ぴっち」はある意味で、うがった大人視聴者キラーなところがあります。
一見、「歌で戦うイロモノアニメ」なので、「半端に失敗したネタアニメ」と見られがち。
まぁ実際にイロモノであることは否定しませんが、海外展開で奮戦していることからも分かる通り、意外と真っ当に評価が高い)



もう一つは、新キャラクターの必然性。
波音さんのお相手・渚君と、姐さんのお相手・浜崎さんは、あからさまに二匹の性別反転キャラで、鏡写しになっています。
年上相手に無茶な恋をして、空回りの大暴走しながらも頑張る水色組。
実家の縛りで自由に行動することが出来ず寡黙になりがち。才能があるので基本的に何でもできるが、それ故にどれもこれも中途半端な緑組。
両者ともに問題児であったことは確かなので、自分自身の成長のために、確かにこの展開は必要だったと思う。

ちょっと面白いのが、波音さんの反転である渚君は男性視聴者からの受けも良かったのに、姐さんの反転の浜崎さんは同性からは絶不評。
一方、波音さん自身はおそらく同性に嫌われるタイプで、姐さん自身は同性に好かれるタイプ。
性格は同じなのに、性別によって同性からの評価が全くの逆です。不思議だ。

…と、そのようなわけで、改めて視聴して、思っていた以上に丁寧な展開でちょっと感動しました。

例えば水色人魚の波音さん。
第1期で1年もかけて行われた恋愛(しかも彼女のキャラクターとして最もコアな部分)を、一度白紙にして別の男に走らせるという尋常ならざる難しい展開。
これを新曲「水色の旋律」の取得を丁寧に描くことで(都合3回もメイン回を使ってる)クリアして見せてます。
「水色の旋律」は1番で別れ、2番で新しい恋を唄った名曲。もう唄ってるだけで、展開の全てを言い表してる。
初登場まで散々に焦らした後、彼女と対になる敵キャラ・レディバット(「相手の都合を無視して愛を押し付ける」キャラ)との初戦で発動する展開は感動ものです。

やっぱり「ぴっち」は凄いなと、しみじみ思ってみた。


(左画像)
マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア ボーカルコレクション ピュアボックス1

(右画像)
マーメイド メロディー ぴちぴちピッチピュア DVD-BOX Vol.1


【蛇足】

ちゃぶ台返し的な雰囲気は、なんとなく「第2若草物語」に似てる気がする。
1巻で盛り上げたメグ姉さんの恋愛は何だったんだとか、エイミーーーーー!?な展開とか。
そして私は「第2若草」が一番好きです。エイミーさん、マジ肉食系。「姉3人は失敗した。私くらいは金持ちを捕まえる」とマーチ家の存亡を賭けて決意する彼女が格好良すぎる。

【蛇足2】

「KODOU」VS「闇のバロック」が熱い。
「KIZUNA」VS「黒の協奏曲」も良かったですが、それとはまた違った熱さ。
挨拶代わりに「LoM」を叩きこんだ後、二段変身アイテムが駆動音を発し、フルチェンジ⇒「KODOU」の流れとか震える。歌っているだけだというのに、何故。

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プリキュアガーデン「おしえてプリキュア」:大食いといえば?

2011年07月04日 | プリキュアカレンダー・おしえてプリキュア
プリキュアガーデンにて開催中の「おしえてプリキュア」の結果が発表されました。
何故、人は人に順位をつけたがるのか。
多くの疑念と因縁を含みながら、本企画も第7回。
今回のテーマは「大食いといえば?」。

大方の予想通り、レモネ&夢原さんで上位独占。
「GoGo」組の欠食児童ぶりを改めて証明して見せました。
冷静に考えると「これは上位になったからって勝ったことになるんだろうか?」と疑問は湧きますが、何事もトップになるのは大事です。

他シリーズの追随を許さぬ激しい一騎打ちの結果、勝者となったのはレモネ。
新人アイドルの意地を見せました。
「そこで意地を見せたからって勝ったことになるんだろうか?」と疑問は湧きますが、以下同文。

そして超体育会系の「GoGo」組にあって、夢原さんより上の順位になってしまったことに、むしろ不安を覚えます。
晩御飯抜きの刑とかにされてないかしら…。
夢原さんの「みんなが楽しみにしてたケーキをこっそり食う」は、屈指の名シーンだと言うのに、この敗北は残念です。

(ところで先日の非公式プリキュア人気投票に対し、大塚監督が「ルミナスはピンクで黄色のツインテールで小さな女児に人気なのに」とコメントされていました。
制作者様は、「ピンク」と「黄色のツインテール」は有力コンテンツだと明確に意識しておられるらしい。
「GoGo」で何故、夢原さんとレモネがプッシュされたのか、よく分かります。
人気シリーズの後の「フレッシュ」で、桃園さんが両方を装備していたことにも納得です。
もちろん、何で「SplashStar」が敗北したのかも。だから美翔さんは、今からでもツインテールにすべきなんだって!)

次回の投票は「先生になってほしいのは?」。
久々の「MH」「SS」「GoGo」「F」「HC」から一人ずつのエントリーです。
今回までの1位獲得数は、「GoGo」2回、「F」2回、「HC」3回。
正直言って、今回も「MH」「SS」が1位になれる気はしませんが…。
そろそろ美墨先輩が仕事を投げ出しかねないので、竹野内先生には頑張って欲しい。

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スイートプリキュア♪ 第20話「アアアア~♪セイレーン、最後の作戦ニャ!」

2011年07月03日 | スイートプリキュア♪感想
【今週のくどまゆ】



どれみふぁそらしりー♪

そんなくどまゆさん、8月にファンイベントを開催されます。

第3回まゆラボ祭 1日限りの☆くどまゆ学園♪

「今回のイベントは大人限定」とか、よく分からない但し書きが書かれてます。
以前は「子供も参加できるイベントなところが誇りだ」とおっしゃられていたのですが…。
くどまゆさんに、何があった。

■スイートプリキュア♪ 第20話「アアアア~♪セイレーン、最後の作戦ニャ!」

セイレーンさんが亡命してきました。
たび重なる失敗の責を負わされ…。行くあてもなく、とぼとぼと歩くところをハミィが発見。
なんとかせねば。ハミィはもちろん、すぐに受け入れました。セイレーンさんの罠に決まってるのに。



疑いの目を向けるくどまゆ達。



更なる疑いの目を向けるくどまゆ達。



どこまでも疑いの目を向けるくどまゆ達。

疑惑が深まっていく。くどまゆの警戒心もマックス。
待て。ハミィ、待て。
しかし怯えるくどまゆの心配は、セイレーンに心酔するあの猫には届かない。



ハミィ:
 「明日は一緒にセイレーンのところに行くニャ」

ひいっ!
逃げようとするところを取り押さえられてる、くどまゆさん可愛い。

セイレーンさんの作戦は着実に進み、ハミィはくどまゆを抱えてあの猫の元へ。
完璧な策です。くどまゆを取り押さえてしまえば、北条さん達も力を発揮できない。音譜も一気に集まる。
これは、詰んだ。

…と思いきや、ドリーとレリーが全音譜を抱えて逃亡。
優秀すぎる謎生物だ。。
まぁ勘違いしそうになりますが、従来のミポメポやシプコフにあたるポジションは、ハミィではなくくどまゆですし。

疑念が解けぬまま、済し崩しに本日の戦闘。
セイレーンさんが持ち出していた全音譜が、やってきたマイナーさんによりネガトーン化しました。
だけどこの期に及んでもセイレーンさんは尻尾を出さない。見え見えなのに、尻尾を出さない。

投入された音譜の数で、パワーが発揮される。今回のネガトーンは強力です。
とはいえ、よくよく考えてみれば、プリキュアさんもドリーとレリーに音譜が全収納されてるんだから、MAX状態です。
これこの通り、荒ぶっておられる。



ごつん。ごきん。メロディさんは、どうして拳に拳で殴り返すんだろう…。

激戦に対し、セイレーンさんも動きだす。
ようやく正体を明かすかと思いきや、謎音波でマイナーさんの音譜を仲違させ、支援してくれました。
友情や仲間を否定する信条なのに、音譜大量投入で協力プレイとか、確かに発想が間違ってた。今までやらなかったわけだ…。

マイナーさんが全音譜を使ってくれたおかげで、倒して得られる音譜の数も桁違い。
くどまゆさんが狂喜乱舞し、緊張の糸が途切れたその瞬間。
セイレーンさんが、とうとう牙をむいた。



捕獲されたくどまゆさん。可愛い。やばい。

ここまで徹底した作戦を、最後まで遂行できた敵幹部はなかなかいません。
これがセイレーンさんの実力。
「謎生物を全て奪われる」という、かつての美翔さん並のピンチに、果たして北条さんはどう立ち向かうのか。

…まぁ北条さんだと、普通に素手でも殴りかかりそうですが。


(左画像)
スイートプリキュア♪ キュアメロディストラップ

(右画像)
映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花【Blu-ray】 特装版

スイートプリキュア(音符記号)ボーカルアルバム(1)


【今週の頭脳戦】

がさごそがさごそ。おや、何かしら。



ハミィ:
 「みゃーお」
マイナーさん:
 「なんだ、ただの猫か」

事実、猫なのですけれど…。何このやりとり。

【今週の頭脳戦2】

バスドラさんたちは、セイレーンが本気で裏切ったと思ってた。
北条さんたちは、セイレーンの罠だと思ってた。
敵も味方も、誰もセイレーンさんを信じていない。辛いな、これ…。

そんな中で、愚直に信じ続ける猫一匹・ハミィ。奴には問題もあるけれど、この友情パワーだけは本物。

【今週の北】



なんか可愛い。何故。

【来週の4人目】



ついに降臨、4人目プリキュア。
音符を奪われたメロディさんたちはクビですか。一度失敗したら、即座に新兵器と交代ですか。
メイジャーランドの冷血な人事異動に、乞うご期待。

【今週の池田さん】

昨日、池田彩さんの路上ライブに行ってきました。
今回は土曜日でしたが、おおむね毎週水曜日の夕方にも、新宿駅西口付近で(※)ライブをされています。
11月にはワンマンライブも予定中。
そこでチケットを売り切れなかったら、ソロ活動を諦める覚悟だそうで。
奮闘される池田さんを拝みに行こう。

直近では7月6日(水)にライブに参加されます。詳しくは池田さんブログ

(※追記)
 先日は西口でしたが、何せ路上なので日によって場所移動してるそうです。行かれる方はうろうろしてみよう。池田さんを探せ!

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