8年目が始まりました。そして9年目を賭けた戦いも。
打ち切りの悲しさは誰よりも知っています。不人気の辛さは誰よりも身に染みています。
渡されたバトンが、重く悲しくのしかかる。
昔、東映アニメの偉い人はおっしゃった。
番組というものは、1年目で勢いをつけ、2年目で人気沸騰。でも3年目でコケると。
オールスターズおよび3D、1年継投が定番化した新体制になって3年目。
魔の3年目に果敢に挑む、スイートさんの心境はいかほどか。
リベンジプリキュアの戦いが始まる。
■スイートプリキュア♪ 第1話「ニャプニャプ~!スイートプリキュア誕生ニャ♪」
【戦乱の歴史】
今回は両者ともに「音楽」の化身。
メイジャーVSマイナーです。
人類には相争う理由が分からない。長調も短調も、組曲なのだから一緒に唄えば良いのではなかろうか。
その日、メイジャーランドでは音楽会が開かれていました。
1年分の幸せのメロディを唄いたいらしい。
そこにマイナーランドの方々がやってくる。極めて紳士的に。
メイジャーさん:
「何をするのかと思えば」
「楽譜を書き換えたって、それを唄う歌姫がいないと何の意味もないのよ」
どう聞いても悪役の台詞です。
それに引き換えマイナーさんは、歴代の敵さんと違い暴力を行使せず、お唄による侵略を始めました。
具体的には、音が下がった。ごつ。ごつつっ。
そして響き渡る歌姫の音色。らーららー(短調)
【更なる争い】
そこでメイジャーさんは対抗策をうちました。
具体的には、音符をばらまいた。えいやっ。
そういうちゃぶ台返し的なことをしやがって…。集める人たちの身にもなって欲しい。
マイナーランドの方々は、それでも腐りません。
実に紳士的な方々だ。
音符をばらまかれたのなら、足を使って集めればいい。
目の前のメイジャーさんたちを殴ったりすることもなく、追いかける覚悟を決めました。
今までの敵さんにはいなかったタイプだ。
だけどメイジャーさんはほくそ笑みます。
マイナーさん:
「マイナーランドの勝利だな…!」
メイジャーさん:
「それはどうかしら」
「音符を送った先には、私達と共に戦う戦士がいるのよ」
にやり。
密やかに静かに。
戦略兵器・プリキュアの迎撃スイッチがオンになる。
当人たちが全く知らぬところで。
【新兵器配備】
今年の新人さんはふたり。
北条響さんと南野奏さん。
会えば喧嘩ばかりの幼馴染さん。
そんな二人はプリキュアに選出されました。
理由は、胸にト音記号が眠っていたから。
敵さん曰く「ト音記号がないと楽譜は始まらない」。けだし名言。
【泥沼化】
音符の追跡に出た面々は、不幸にもプリキュアさんとあっさり遭遇してしまいました。
エレンことセイレーンさんと、トリオ・ザ・マイナー。
どう見ても敵に見えません。イース様に通じるお嬢さんにしか見えません。
北条さん:
(ハミィと喧嘩してるセイレーンに対して)
「何か私と奏みたい」
シリーズ初となる「敵側の謎生物」。
本質的な違いはないはずの「メイジャー」と「マイナー」。
実際、決定的な悪とは思えない言動をするマイナーな人々。
わざわざ「私達と同じ」とまで言及させてる。
更には公式サイトに書かれている不可解な記述。
…疑念が膨らみます。この人たち、本当に敵なんだろうか。
【新兵器起動】
ですが、新人さんにそんな疑念は届かない。
みしり。
堪忍袋の緒が引きちぎれる。絶対に!許せない!!
ごぃんごぃんごぃん!
弾奏が音を立てて装填されていく。これは怖い…。
響奏キュア:
「爪弾くは荒ぶる調べ・キュアメロディ!」
「爪弾くはたおやかな調べ・キュアリズム…!」
どっちも荒ぶってるとしか思えない堂々たる名乗りです。
自称「たおやか」が胡散臭すぎる。
花咲さんの「引っ込み思案」詐欺も大概でしたが、「たおやか」詐欺も目に余るものがある。
響奏キュア:
「届け!二人の組曲!」
「スイートプリキュア!!」
宣言・「二人の」組曲。
追加戦士枠をあからさまに否定しているのが大変に妖しいです。
「組曲」なのに。名前が「北」「南」で「東」「西」の存在を暗示してるのに。
何から何まで疑念を抱かせたまま、血塗られた戦いの幕が上がりました。
メイジャーVSマイナー。
疑問符を浮かべる人類なんて蚊帳の外のまま、楽器たちの戦争が始まる…。
「マイナーランドにもプリキュアがいる」に50桃園かけてみる。当たったら10花咲ください。
大穴は「七音分で、7人プリキュアがいる」。こっちが正解だったら、追徴金として30檸檬払おう。
[追記]
髪の毛の色がおかしい娘さんがいることには気づいていました。
ですが「この異次元学校ならこれが標準なんだろう」と終わるころには忘れてました。
ちゃんとEDテロップも確認しておくべきだった。こうなったら罠だと警戒しよう。
…あと「おひろめカーニバル」が開催されなかったことも踏まえ、流布するネタバレは無視することにする。
【今年の印象】
個人的には「5」に通じるイメージがとても強かった。
同じ道を歩んでいるわけではない北条さんと南野さん。
北条さんの「昔は良かった」と懐古する様子は、パルミエ王国の単純な復興を夢見てたココナツを彷彿する。
現状に問題を抱えている人たちが、過去を確立して未来に向き合うようになるお話だとしたら熱い。
相性ばっちりだけどバラバラ。そこに「マイナー」も含まれるのかどうかが焦点な気がする。
【今年のアイキャッチ】
格調高い…!そして下劣過ぎる…!
クラシカルなBGMの中、謎生物と北条さんの連携が邪悪の域です。
これは良いアイキャッチだ。
【今年の変身バンク】
サビ(?)で流れる音声らしき音が熱い。
ハートキャッチさんの「あしたのうた」は、関係各社の女性社員がコーラスに参加して話題になりました。
それと通じる何かがある。スイートさんのバックには、最初からコーラス隊がついている。
【今年の学校】
聖アリア中学校さんのレベルの高さが素晴らしい。
どこの国だここは。
この学校なら、サンクルミエールにも勝負を挑めると思う。何かで。
【今年のOP】
例年に比べると格調高いです。
さすがは「組曲」さん。
例年が頭のネジが飛びすぎだっただけですが。
個人的には「オクターブを飛び越えて」の歌詞が好き。
一瞬すんなりと受け入れたものの、すぐに謎感が。オクターブ飛び越えて、それが何だと言うのか。
全く分かりませんが、得体のしれない勢いは分かる。
【今年のED】
狂った線の多さとフリルの数々。
これを3D化しろとか残虐非道にも程があると思ってたのに、きっちりダンスにしてきました。
恐ろしい。東映デジタルセンターの人たちが恐ろしい。
ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪/ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!(DVD付)
【今年のくどまゆ】
祝・OP。そして祝・レギュラー出演。
展開する くどまゆの群れ。
一人7役。基本的に「ド」「レ」「ミ」とそれだけを喋るらしい。
うっかり音を外したらどうするんだ。演技力とは違う緊迫感がそこにある。
やばい、くどまゆのくどまゆっぷりが更に加速しました。
収録光景を想像するだけで、物凄い愉快な何かが。工藤真由さんを応援してて良かった!
【今年の戦い】
北条さん:
「もうあの頃には戻れないのかな…?」
誰もいない古ぼけた場所で、一人ぼそりと呟いてみる。
メイジャーVSマイナー
ハミィVSセイレーン
荒ぶるVSたおやか
みんな対立してるけど、みんな昔は仲良しさんに見える。
どうしてこうなった。どうして長調と短調で戦わないといけないのか。
古ぼけた場所で、子供の頃の思い出のレコードを取り戻すため、クラシカルな曲に乗せて変身する北条さんたち。
怖いくらいに「未来」が絡んできていません。
「過去」を取り戻すための戦いにしか、今のところ見えていない。
「プリキュア」さんでこういうことをやる以上、例年の経験からするとテーマと絡んでると予想。
出演者が「ナージャ」さん・「セーラームーン」さんというのもメタ的に響いてくる。
見えそうで見えないですが、博打で連想すると「プリキュア」外との連携を考えてるとか。
ナージャVSプリキュア。セーラームーンVSプリキュア。
どうしてこうなった。どうして同僚同士で戦わないといけないのか。
北条さん:
「もうあの頃には戻れないのかな…?」
その答えが、1年後には分かるのかもしれない。
打ち切りの悲しさは誰よりも知っています。不人気の辛さは誰よりも身に染みています。
渡されたバトンが、重く悲しくのしかかる。
昔、東映アニメの偉い人はおっしゃった。
番組というものは、1年目で勢いをつけ、2年目で人気沸騰。でも3年目でコケると。
オールスターズおよび3D、1年継投が定番化した新体制になって3年目。
魔の3年目に果敢に挑む、スイートさんの心境はいかほどか。
リベンジプリキュアの戦いが始まる。
■スイートプリキュア♪ 第1話「ニャプニャプ~!スイートプリキュア誕生ニャ♪」
【戦乱の歴史】
今回は両者ともに「音楽」の化身。
メイジャーVSマイナーです。
人類には相争う理由が分からない。長調も短調も、組曲なのだから一緒に唄えば良いのではなかろうか。
その日、メイジャーランドでは音楽会が開かれていました。
1年分の幸せのメロディを唄いたいらしい。
そこにマイナーランドの方々がやってくる。極めて紳士的に。
メイジャーさん:
「何をするのかと思えば」
「楽譜を書き換えたって、それを唄う歌姫がいないと何の意味もないのよ」
どう聞いても悪役の台詞です。
それに引き換えマイナーさんは、歴代の敵さんと違い暴力を行使せず、お唄による侵略を始めました。
具体的には、音が下がった。ごつ。ごつつっ。
そして響き渡る歌姫の音色。らーららー(短調)
【更なる争い】
そこでメイジャーさんは対抗策をうちました。
具体的には、音符をばらまいた。えいやっ。
そういうちゃぶ台返し的なことをしやがって…。集める人たちの身にもなって欲しい。
マイナーランドの方々は、それでも腐りません。
実に紳士的な方々だ。
音符をばらまかれたのなら、足を使って集めればいい。
目の前のメイジャーさんたちを殴ったりすることもなく、追いかける覚悟を決めました。
今までの敵さんにはいなかったタイプだ。
だけどメイジャーさんはほくそ笑みます。
マイナーさん:
「マイナーランドの勝利だな…!」
メイジャーさん:
「それはどうかしら」
「音符を送った先には、私達と共に戦う戦士がいるのよ」
にやり。
密やかに静かに。
戦略兵器・プリキュアの迎撃スイッチがオンになる。
当人たちが全く知らぬところで。
【新兵器配備】
今年の新人さんはふたり。
北条響さんと南野奏さん。
会えば喧嘩ばかりの幼馴染さん。
そんな二人はプリキュアに選出されました。
理由は、胸にト音記号が眠っていたから。
敵さん曰く「ト音記号がないと楽譜は始まらない」。けだし名言。
【泥沼化】
音符の追跡に出た面々は、不幸にもプリキュアさんとあっさり遭遇してしまいました。
エレンことセイレーンさんと、トリオ・ザ・マイナー。
どう見ても敵に見えません。イース様に通じるお嬢さんにしか見えません。
北条さん:
(ハミィと喧嘩してるセイレーンに対して)
「何か私と奏みたい」
シリーズ初となる「敵側の謎生物」。
本質的な違いはないはずの「メイジャー」と「マイナー」。
実際、決定的な悪とは思えない言動をするマイナーな人々。
わざわざ「私達と同じ」とまで言及させてる。
更には公式サイトに書かれている不可解な記述。
…疑念が膨らみます。この人たち、本当に敵なんだろうか。
【新兵器起動】
ですが、新人さんにそんな疑念は届かない。
みしり。
堪忍袋の緒が引きちぎれる。絶対に!許せない!!
ごぃんごぃんごぃん!
弾奏が音を立てて装填されていく。これは怖い…。
響奏キュア:
「爪弾くは荒ぶる調べ・キュアメロディ!」
「爪弾くはたおやかな調べ・キュアリズム…!」
どっちも荒ぶってるとしか思えない堂々たる名乗りです。
自称「たおやか」が胡散臭すぎる。
花咲さんの「引っ込み思案」詐欺も大概でしたが、「たおやか」詐欺も目に余るものがある。
響奏キュア:
「届け!二人の組曲!」
「スイートプリキュア!!」
宣言・「二人の」組曲。
追加戦士枠をあからさまに否定しているのが大変に妖しいです。
「組曲」なのに。名前が「北」「南」で「東」「西」の存在を暗示してるのに。
何から何まで疑念を抱かせたまま、血塗られた戦いの幕が上がりました。
メイジャーVSマイナー。
疑問符を浮かべる人類なんて蚊帳の外のまま、楽器たちの戦争が始まる…。
(左画像) スイートプリキュア プリキュアマスコット BOX (食玩) (右画像) スイートプリキュア♪ キュアドール! キュアリズム 今年の玩具は「キュアモジューレ」。うっかり「キュアモ」と略すと夢原さんから拷問されるので注意。 |
「マイナーランドにもプリキュアがいる」に50桃園かけてみる。当たったら10花咲ください。
大穴は「七音分で、7人プリキュアがいる」。こっちが正解だったら、追徴金として30檸檬払おう。
[追記]
髪の毛の色がおかしい娘さんがいることには気づいていました。
ですが「この異次元学校ならこれが標準なんだろう」と終わるころには忘れてました。
ちゃんとEDテロップも確認しておくべきだった。こうなったら罠だと警戒しよう。
…あと「おひろめカーニバル」が開催されなかったことも踏まえ、流布するネタバレは無視することにする。
【今年の印象】
個人的には「5」に通じるイメージがとても強かった。
同じ道を歩んでいるわけではない北条さんと南野さん。
北条さんの「昔は良かった」と懐古する様子は、パルミエ王国の単純な復興を夢見てたココナツを彷彿する。
現状に問題を抱えている人たちが、過去を確立して未来に向き合うようになるお話だとしたら熱い。
相性ばっちりだけどバラバラ。そこに「マイナー」も含まれるのかどうかが焦点な気がする。
【今年のアイキャッチ】
格調高い…!そして下劣過ぎる…!
クラシカルなBGMの中、謎生物と北条さんの連携が邪悪の域です。
これは良いアイキャッチだ。
【今年の変身バンク】
サビ(?)で流れる音声らしき音が熱い。
ハートキャッチさんの「あしたのうた」は、関係各社の女性社員がコーラスに参加して話題になりました。
それと通じる何かがある。スイートさんのバックには、最初からコーラス隊がついている。
【今年の学校】
聖アリア中学校さんのレベルの高さが素晴らしい。
どこの国だここは。
この学校なら、サンクルミエールにも勝負を挑めると思う。何かで。
【今年のOP】
例年に比べると格調高いです。
さすがは「組曲」さん。
例年が頭のネジが飛びすぎだっただけですが。
個人的には「オクターブを飛び越えて」の歌詞が好き。
一瞬すんなりと受け入れたものの、すぐに謎感が。オクターブ飛び越えて、それが何だと言うのか。
全く分かりませんが、得体のしれない勢いは分かる。
【今年のED】
狂った線の多さとフリルの数々。
これを3D化しろとか残虐非道にも程があると思ってたのに、きっちりダンスにしてきました。
恐ろしい。東映デジタルセンターの人たちが恐ろしい。
ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪/ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!(DVD付)
【今年のくどまゆ】
祝・OP。そして祝・レギュラー出演。
展開する くどまゆの群れ。
一人7役。基本的に「ド」「レ」「ミ」とそれだけを喋るらしい。
うっかり音を外したらどうするんだ。演技力とは違う緊迫感がそこにある。
やばい、くどまゆのくどまゆっぷりが更に加速しました。
収録光景を想像するだけで、物凄い愉快な何かが。工藤真由さんを応援してて良かった!
【今年の戦い】
北条さん:
「もうあの頃には戻れないのかな…?」
誰もいない古ぼけた場所で、一人ぼそりと呟いてみる。
メイジャーVSマイナー
ハミィVSセイレーン
荒ぶるVSたおやか
みんな対立してるけど、みんな昔は仲良しさんに見える。
どうしてこうなった。どうして長調と短調で戦わないといけないのか。
古ぼけた場所で、子供の頃の思い出のレコードを取り戻すため、クラシカルな曲に乗せて変身する北条さんたち。
怖いくらいに「未来」が絡んできていません。
「過去」を取り戻すための戦いにしか、今のところ見えていない。
「プリキュア」さんでこういうことをやる以上、例年の経験からするとテーマと絡んでると予想。
出演者が「ナージャ」さん・「セーラームーン」さんというのもメタ的に響いてくる。
見えそうで見えないですが、博打で連想すると「プリキュア」外との連携を考えてるとか。
ナージャVSプリキュア。セーラームーンVSプリキュア。
どうしてこうなった。どうして同僚同士で戦わないといけないのか。
北条さん:
「もうあの頃には戻れないのかな…?」
その答えが、1年後には分かるのかもしれない。