老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

イベント情報のご紹介(10/22)

2006-10-21 14:30:44 | 安倍内閣
10月22日に行われるイベント・集会を3つご紹介します。
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☆STOP戦争!10.22 WORLD PEACE NOW 緊急アクション
《北朝鮮核実験》 武力によらない解決を http://www.worldpeacenow.jp/
◎北朝鮮の核実験反対
◎戦争につながる制裁反対
◎東北アジアを非核の地域に
◎世界から核兵器の廃絶を

■日時:10月22日(日)集合13:30 パレード出発14:30
■集合場所:常盤橋公園(東京駅そば/交通:地下鉄三越前駅、地下鉄大手町駅、
地 下鉄日本橋駅、JR東京駅) 地図
■パレードコース:常盤橋公園→銀座→数寄屋橋→築地川千代橋公園(解散地点)

●主催:WPN http://www.worldpeacenow.jp/
●電話連絡先:許すな!憲法改悪・市民連絡会03(3221)4668/アジア太平洋平和
フォーラム(APPF)03(3252)7651/日本消費者連盟03(5155)4765/ピースボート
03(3363)8047/平和をつくり出す宗教者ネット03(3461)9363
●住所連絡先:東京都千代田区三崎町2-21-6-302市民連絡会気付 FAX
03(3221)2558
メール:worldpeace@give-peace-a-chance.jp
【転送・転載歓迎】
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☆集会「美しい国ってどんな国?」語ろう聞こう車座で   
  
●日時:10月22日(日) 午後1時半~4時
●場所:杉並産業商工会館地下 第一、第二集会室  03-3393-1501
●主催:<戦争体験者杉並100人の声>の会
 イラク派兵に「もう黙っていられない!」と活動開始した平均年齢83歳のグループです。反戦の思いを後世に伝えるためにしばしば桜井さんと街頭に立ちます。
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☆共謀罪反対 ”チンドン仮装パレード”

●10/22(日) 銀座歩行者天国にて  14:30時スタート!  
≪雨天の場合、新宿西口地下≫集合14:00時  銀座4丁目交差点、三越前  
≪雨天の場合、新宿西口地下、JR改札前≫
終了後、17時からの新宿での「1億2千万人共謀の日」 新宿jointデモに合流。
●必要なもの:変わった格好(恥ずかしかったら変装)、鳴り物(小鍋にスプーンでもなんでもOK。

☆インドカレーを食べて共謀罪を廃案にしよう!

●日時:2006年10月22日(日) 14時~17時
*このイベントでは「欧米の共謀罪と参加罪」「ロシア、チェチェン情勢と共謀罪」「警察と共謀罪」「袴田事件と共謀罪」などの講演もあります。(トークは14時15分から)
●場所:カトリック清瀬教会
〒204-0022 清瀬市松山1-21-12
http://www.mmjp.or.jp/kiyose-church/ 
西武池袋線清瀬駅南口より徒歩7分

★企画・実行:共謀罪に反対する表現者たちの会
http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/
★当日、インターネット中継ができるかもしれない!!共謀罪ブログに注目を!!!http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/
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「護憲+BBS」「イベントの紹介」から
笹井明子
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格差の怒り 政府を倒す

2006-10-20 16:31:35 | 社会問題
NHKの「そのとき歴史が動いた~大正デモクラシーを生んだ米騒動~」という番組をみました。

感想の1番は「いざというとき軍隊は国民を護らない。国民に銃を向ける」でした。そして今とすごく共通するものがあると感じました。

「一揆」と「米騒動」の大きな違いは、一揆は凶作で米が無かった、米騒動はたくさんの米が、裕福な人(戦争でもうけた成金)の投機の対象となって値上がりを続け、庶民の手に入りづらくなったと説明されていました。

お母(おかか)と呼ばれる米を荷車で運ぶ仕事をしている富山の主婦たちの、「こんなに多くの米があるのに値上がりして家族に食べさせる米が買えない」ということへの疑問が発端だったのだそうです。

それを伝える一人のジャーナリストの記事が各地へ飛び火して、同じ思いの労働者が立ち上がる。その数100万人!政府は軍隊の出動を要請。軍隊は国民に銃を向ける。死者14人、けが人多数。逮捕者多数。逮捕者の職業はほとんどが貧しい労働者だったそうです。

寺内内閣が総辞職してそれから少しの間大正デモクラシーの時代があり、その後戦争に向かって次第に庶民が物をいえない時代になっていった、とのこと。発端はおかかたちの「おかしい」という気づきだった、と解説の内橋克人さんが言っていました。

今も「空前の好景気」なんておかしいですよね!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ
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いじめについて

2006-10-20 12:07:08 | 教育
いじめは日本の教育制度の問題でなく、日本社会の問題でなく、国籍に関係なく、人間の問題として考えることが大切だと私は思っています。いじめは近現代の日本で生まれたものではなく、大変古くからある普遍的な問題点だと思っているからです。そういう見方で考えて行かなくては、人の見ていないところで行われがちないじめという暗闇の核心を手でさわって本質を確認するのは難しい気がします。

9月にカナダ人のジョエル・アソグバさんのいじめに対する心の教育のための絵本朗読会のご紹介と報告をしましたが、外国人と日本人の間の子供がいじめにあっても、社会はあんまり関心がないのか、ニュースにもなりません。福音館や偕成社などの編集者さんはいらしていました。http://www2.saganet.ne.jp/joel/index.html

ジョエルさんの「にじのこどもたち」など、いくつかの本は同じページの中に日本語と英語とフランス語で書かれいてます。それは少なくともいじめが日本語を使う場所、英語圏、フランス語圏でも同じようにあることだからだと思います。本当に社会が、いじめを考えて解決の糸口をさがすなら、こういう人たちのことも分け隔て無く考えて行かなくて嘘だと思います。

この子たちも日本の国籍を持っている日本人なのに、日本人と日本人の間に生まれた子供のことは考えられるけど、親のうちひとりが外国人だと問題も違ってくる、というのでは、それこそ社会の差別であり、そんな風にしか考えられない社会自体の物のとらえ方が貧しく、いじめの温床になりうることを、国家も社会も気がついて欲しい。

私の中学生の頃(25年くらい前)の知っているいじめは、いじめられっ子をトイレに呼んで、みんなで制服のネクタイを取って水洗トイレに投げ捨てて、それを拾えと言ったり、生意気な子がいると、大人の目の届かないところに呼び出してリンチをして、まつげをライターで焼く、というような事件もありました。泣き虫の男の子はいやな掃除などを毎日押しつけられて、鞄などは蹴飛ばされ、それが毎日続いてもただ泣くだけ。

いじめは学校だけの問題として考えず、子供が学校と家を行き来する間に触れる地域の社会でだれかが話を聞いてくれるとか、子供にホッとできる居場所、あらたまったものでなくても、お茶を飲んでおせんべいなどを食べて地域の人とお話しできるような場所があるだけでずいぶん結果が違うのではないかな。

そんなところがあれば、人間への失望で孤独になって死にたいと思うような子供は減るのじゃないかなとも思いました。そんなことに色々と目を配り日常の生活で気をつけたいです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
桃李
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安倍政権の危険な性格を読む

2006-10-19 16:49:36 | 安倍内閣
平和を破るは易し、平和を復(かえ)すは難し。愚者も容易にこれを破るをうべし、賢者も容易にこれを復すあたわず。平和の貴きはその回復し難きに存す。
衆愚の声を聴いて濫(みだ)りにこれを破り怨恨を千載に遺す者は禍なるかな。
『内村鑑三所感集』岩波文庫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日の党首討論で安倍首相は、持論である憲法改正論を展開していた。北朝鮮の地下核実験を絶好の機会として捉えていることは間違いない。麻生外務大臣は、ライス国務長官との会談で、核兵器の議論をすることは必要だという認識を語った。先日、中川自民党政調会長も、核兵器保有の議論をすることは必要だという認識を語っている。

昨日の党首討論で小沢一郎民主党党首が、国連安保理決議と周辺事態法適用との原理的違いについて、安倍総理に質したのは、上記のような無原則な姿勢に対する強い危惧感の表明である。

現在進行形の格差問題、教育問題もそうであるが、長年積み重ねたきた雇用システムや教育システムを壊すのは簡単だが、これを再構築するには一世代(約30年)はかかると思わなければならない。内村の語るように、如何な賢者といえども、簡単に再構築することはできない。現実主義を標榜する連中は、この再構築の難しさにつけ込んで、理想論では駄目だというのである。

教育改革と耳障りの良い言葉を吐くけれど、戦後教育を意図的に壊したのは文部科学省であり、自分で壊してその責任を組合になすりつける、というマッチポンプのやり方をする。雇用の問題も同様である。戦後の雇用システムを壊したのは、資本の側であり、その結果が現在の惨状である。その責任を労働組合になすりつける論理は、腐った大根の言い草を見ていればよく分かる。

平和もそうである。一度平和をなくしたら、その回復に何十年もかかる。愚者は現実主義の名の下で、平気でその愚を犯す。だからこそ、現実に流されない強固な理念が必要になる。強固な理念なしに現実追随主義の政策を取るならば、悔いを千載に残す。

安倍首相が持論を封印したのは、明白な理由がある。米国の日本の右派に対する強い懸念である。靖国神社戦争観の変更もその文脈で読まなくてはならない。

先の大戦認識論議で欠落していたのは、1941年ルーズベルトとチャーチルが調印した【大西洋憲章】の意義である。その内容は以下の通り。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●八項目からなり、その内容は要約すると以下になる。

1、合衆国と英国の領土拡大意図の否定
2、領土変更における関係国の人民の意思の尊重
3、政府形態を選択する人民の権利
4、自由貿易の拡大
5、経済協力の発展
6、恐怖と欠乏からの自由の必要性
7、航海の自由の必要性
8、一般的安全保障のための仕組みの必要
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E6%86%B2%E7%AB%A0(ウエブベキア )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
日本は、この憲章を【英米の利益追求に過ぎない】と一蹴、戦争に突入した。しかし、戦後日本は、この大西洋憲章の延長線上で国づくりをしてきた。安倍首相が「価値観を同じくする国」と何度も答弁しているが、この【価値観】とは、上の大西洋憲章で示された理念である。

ところが、戦後体制を見直すという右派勢力の理念(安倍首相の理念でもある)は、これと明らかに違う。日米戦争は自衛戦争である。欧米も帝国主義的政策をとってきたではないか。日本だけなぜ責められなければならないのか、という理屈は、日本が一蹴した大西洋憲章の理念とは明らかに異なる。

しかし、戦後日本は対外的にはこのことを封印し、完全な【二重基準】を使い分けてきた。つまり、★戦争を対外的には建前として反省する★国内的には、国旗国歌法案のように明らかに戦前型国家権力拡大の方向性 という二重基準である。

しかし、米国国内でも靖国神社に代表される歴史認識に憂慮の声が高まり始めた。その背景には、中国・韓国とのアジア外交の行き詰まりがある。イラク戦争の反省から、国家戦略としての一国主義を捨て、明らかに多国間主義へ舵を切り、中国重視に傾き始めた米国にとってこの事態は非常に都合が悪い。同時に、米国内における中国・韓国の政治的影響力の増大がある。特に、ロビー活動での中国の存在感は、非常に増大している。

この文脈から、今回の北朝鮮地下核実験を見てみると、異なる景色が見えてくる。

1、なぜ、安倍首相の中国・韓国訪問時に実験が行われたか。
評論家田中宇は、中国が実験時期をコントロールしていたと見ている。つまり、安倍首相は、中国・韓国訪問時に外には出ずとも、靖国参拝を止めるというニュアンスを伝えていたはず。これが大きく騒がれると、安倍首相の国内基盤が危うくなる。それが北朝鮮の地下核実験で吹き飛ぶという仕掛け。これで安倍首相は中国に対して大きな借りができたということである。

2、以前書いたように、中国が金体制の打倒を決意したということである。これには、中国に大きな利権を持つ米国国内の国際派の後押しがあったと想像できる。唐家璇の訪米・訪ロ・訪朝という精力的な動きは、北朝鮮の体制崩壊を軟着陸させるための地ならしと読まなければならない。

つまり、新た北東アジアの新秩序建設が始まりかけているのである。明らかにこの動きは、中国と米国の連携で行われている。その中で、日本の右傾化はその阻害要因とみなされているのである。

安倍首相の先の大戦の歴史認識豹変には、このような事情がある。しかし、彼は完全に戦後民主主義論者に変身したわけではない。彼は過去の自民党政権と同じ【二重基準】を選択したということだが、日本を取り巻く諸条件が変化していることを理由に、一気に彼なりの持論を実現させようとするに違いない。

では、諸条件の変化とは、何を指すか。今回の問題で明らかになったように、米国は北東アジアでの覇権を中国にじょじょに移譲し始めている。米軍再編といえば聞こえが良いが、有体にいえば米軍縮小である。つまり、米国の要求は、日本の自立である。これは日本にとって都合が悪い。小泉首相が靖国訪問を繰り返して中国関係を悪化させたのも、自立は厭だ、という表現だと読めば、ある程度納得できる。

しかし、安倍首相は、米国の要求に屈した。麻生、中川両氏の核保有議論を始めようという意見は、日本が自立するためには核武装が必要だという認識の表明である。つまり、右派的発想による日本自立論の表明だと読まなければならない。

しかし、これで中国・韓国との蜜月が続くはずがない。いずれ、先に書いた【二重基準】の矛盾が露呈するはずである。中国も安倍首相への貸しの代償をどこかで払わせる可能性がある。そのとき、安倍応援団の右派たちは、彼をどう評価すれば良いか困るはずである。土下座外交といって批判したことが自分たちに跳ね返るはず。

だから、安倍応援団の右派たちは焦っている。教育基本法の改正、共謀罪、国民投票法案などの重要法案を強行採決しようというのも、この焦りの表れであろう。恐らく、二つの補選結果で二つとも自民党が勝利すれば、強行採決が行われるはずである。メッキの剥げる前にできるものはやってしまえ、ということであろう。この補選の意味は大きい。

わたしたちは、内村の【衆愚の声を聴いて濫(みだ)りにこれを破り怨恨を千載に遺す者は禍なるかな】という声をもう一度真摯に耳を傾ける必要がある。

「護憲+BBS」「安倍晋三自民党総裁の誕生」より
流水
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共謀罪10/24強行採決か?

2006-10-19 14:40:10 | 共謀罪
このようなブログを見ました。心配です。

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/d/20061019

『【転載歓迎】重大情報!共謀罪は10月24日法務委員会法案審議冒頭に強行採決か!?(海渡弁護士)

本日18日、日弁連主催の共謀罪反対集会が開催されました。私はパネルディスカッションのコーディネーターをつとめたのですが、次のような情報を総合すると、共謀罪は10月24日法務委員会の法案審議冒頭に強行採決される可能性が高いと結論づけるに至りました。
みなさん、直ちに、強行採決を許さないという声をあらゆるところから上げて下さい。まだ、時間は残されています。(以下略)』

「護憲+BBS」「共謀罪について」より
コナシ
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朝の散歩の中で考える

2006-10-18 07:09:07 | 安倍内閣
朝の散歩、とくに晴れた日はゆっくり昇る真っ赤な太陽に向かって歩く気分が実にさわやか。そしてたまに行き交う見知らぬ人と挨拶を交わすのも朝なればこそであり、生きている喜びをかみしめる一瞬でもあります。

広大な宇宙の中のほんの限られた空間に与えられたつかの間の生、それゆえにこそたとえようもなく尊い命を、利害や面子のためにやり取りする戦争はとても正気の沙汰とは思えません。

その意味で勝者による一方的なものとはいえ、はじめて戦争犯罪を裁いたニューレンベルグと東京の裁判は、人類が狂気から甦った貴重な一歩といえるでしょう。

にもかかわらずこの国ではそれを否定する人々が次第に勢いを増して安倍首相もその一人。中韓両国との関係改善や選挙対策もあってかその主張を目下封印していますが、いずれ持ち出すのは必定です。

戦争犯罪の否定は憲法改悪や教育基本法改悪とともに、歴史に逆行し戦争への道を開くもの。断じて許してはならないと思います。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
宮天狗
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進行しつつある学校の退廃現象

2006-10-17 08:57:03 | 教育
北海道の滝川市での小学生のいじめ自殺事件、福岡の三輪中学のいじめ自殺事件などで、教育委員会、校長、教師などが厳しく指弾されています。しかし、マスコミ報道は問題の一端しか明らかにしていない。一体、今学校で何が起こりつつあるのか。少し、長文になりますが、説明してみます。

今朝の朝日新聞に注目される記事が掲載されていた。

「校長のパワハラ」と題された記事はこう伝えています。

「千葉市立中学校の50代の男性教諭が9月に自殺し、原因を調査していた同市教育委員会は、校長による行き過ぎた指導が背景にあったと認定し、近く校長を処分する方針を固めた。教務主任だったこの教諭は職場で、校長から繰り返し怒号を浴びせられるなどしていたといい、市教委はパワーハラスメント(職権を背景とした嫌がらせ)に当たると判断した。 ・・・」
http://www.asahi.com/national/update/1017/TKY200610160380.html

さらに、文部科学省の統計で、子供たちの自殺は毎年100名を超えているが、99年からいじめ自殺は一名もいないという数値が報告されています。

これらの事実を総合的に判断すれば、学校の倫理的退廃が深く浸透しつつあるのが見て取れます。

まず、ゆとり教育ばかり話題になりますが、その改革の時、文部科学省は、【職員会議は伝達機関】として位置づけたのです。その結果、職員会議が形骸化し、教師間の論議がなくなりました。わたしの現役時代、職員会議は議論の場でした。子供の現状を見ながら、指導をどうするかという教師の教育観が問われる場だったのです。

しかし、現在は、校長⇒教頭⇒教務主任⇒生徒指導主事・学年主任⇒一般教員というヒエラルヒィーが確立し、上意下達が徹底しています。教師たちは、自分のクラスにいじめがあると、自分の指導力不足の証明になるため、できるだけ隠そうとします。まして、出世したいと願う教師はなおさらです。

当然ながら、問題児と呼ばれる子供を担任すると、問題を起こす確率が高くなります。問題が起きると自分の評価に響くので、できれば問題児を担任したくないという心理が働きます。ですから、問題を起こした子供をうとましく思う心理が働くのです。「お前のお陰で俺の評価が下がる」というわけです。福岡の三輪中学の教師はこの典型だと推測できます。

同じ心理メカニズムが校長にも働きます。自分の学校でいじめがあるとそれは校長の評価に響きます。だから、明白な「いじめ」を「いじめ」と認めないのです。ですから報告にはいじめは0となるのです。また、いじめを防げなかった教師は指導力のない駄目教師と断罪します。【俺の立場はどうなるんだ】というわけです。そうやって、部下の教師を責めるのです。千葉県の事件の場合、この校長権力が異様に強くなった象徴なのです。

マスコミが指摘しないのは、こういう学校体制それ自体が【いじめの構造】そのものだということです。教師が恒常的にいじめ体質の中にいて、子供のいじめがなくなるはずがないのです。

「いじめ」の心理の根底にあるのは、セルフエステイームの感情です。【自尊心】は人間を成長もさせるし、退廃もさせる諸刃の剣の感情です。【自尊心】を失った人間は生きる意欲を失います。しかし、【自尊心】が異様に強いと、他者を傷つけます。この諸刃の剣の感情をコントロールできる人間関係や環境をどのようにして創出できるかに、「いじめ」をなくす鍵があるのです。

その意味では、現在の学校環境は、いじめを再生産することはできても、いじめをなくすことはできないシステムになっているのです。世間の目には見えないのですが、学校・教師の倫理的退廃は確実に進行していると言って良い、と思います。

「護憲+コラム」より
流水
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夢からさめたゆめ

2006-10-17 08:51:40 | 安倍内閣
昨年9月の国政選挙で「小泉劇場」という夢をご覧になったみなさま、如何お過ごしですか?

どうやら主役は舞台を降りて、重要な脇役もアメリカへお引越しなされたようですね。テレビのワイドショーなどはいまだにあの方の映像を映し「夢」の再来をうわさいたしております。

さて、主役が去った舞台には新しい役者が顔を並べております。これからどんな「夢」を見させてくれるのか。2007年の国政選挙という大舞台が待っております。
怠りなく、着々と準備を進めているのでしょうか。

郵政民営化と自分の事しか興味がなかった先の主役でしたが、今回の主役は憲法改定と自分の事しか興味がないのでしょうか。

「夢」からさめた人達は次の「夢」を見る為に高い木戸銭を払って面白くもない
日常を、ため息をつきながら続けていくのでしょうか。

「夢」からさめた「ゆめ」はにがいですか。
働く事は楽しくはないですか。
生きていることはつまらないですか。
そんなことを考える暇もないほど辛くて苦しい毎日を送っていますか。

だからせめて、「夢」をみたのですか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ
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戦争絶滅請合法案

2006-10-17 06:14:42 | 戦争・平和
デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが冗談で起草した「戦争絶滅請合法案」というものを、日本で長谷川如是閑さんが1929年に紹介したそうです。

そのことを丸山眞男さんが語っています。
「憲法第九条をめぐる若干の考察(丸山眞男)」(「世界」憲法論文選 (井上ひさし、樋口陽一 編)

・・・・・<ここから>・・・・・
「各国政府は、宣戦布告後または戦争開始後の10時間以内に次の所置をとる」として、
「左の各項に該当するものは最前線において実戦に従事させる」という順序が書いてあります。
第1.第一に国家の元首、ただし男子に限る。
第2.元首の男子親族、
第3.総理大臣、各国務大臣、次官、
第4.国会議員、(ただし戦争に反対した議員は除く)
第5.それから宗教家で戦争を煽ったもの、

こういう順序で宣戦開始後10時間以内に、第一線に送り出す。
こういう法案が通れば戦争を絶滅することは請合いと言うわけであります。
如是閑さんはそこで最後に、これが実行されるためには、戦争絶滅請合法案の採用請合法律案をさらに起草しなければいけないと結んでおりますが、この冗談な「法案」のなかに含められた真実――戦争が誰によって起こされ、しかも被害を受けるものは誰であるかということについてのむごい真実を何人も否定できないでしょう。
・・・・・<ここまで>・・・・・

検索してみたら、いろいろな方が取り上げていました。

http://mojabieda.jugem.jp/?eid=187
Mojabieda Blog:戦争絶滅請合法案
http://home.384.jp/kashi/9jowaka/kikansi/kikansi7.htm
「九条の会・わかやま」7号を発行(2006年9月30日)
http://www.9joren.net/publication/9jou-news/kantougen/9jou-news-kantougen115.htm
憲法9条ー世界へ未来へ連絡会:丸山真男さんが語り継ぐこと
http://critic3.exblog.jp/4561262/
世に倦む日日:丸山真男 「憲法第九条をめぐる若干の考察」(64年)を読み返す

ぜひこの名案を広めたい!

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
コナシ
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「核兵器保有の議論を」中川政調会長

2006-10-16 14:49:19 | 安倍内閣
麻生太郎氏あたりが失言するかと思いきや、中川昭一政調会長が「核兵器保有」議論を発言。ついに、アンタも言ったか~!という感じです。

新聞によれば、「議論は当然あってもよい。憲法でも核保有は禁止していない。(核兵器の保有で)攻められる可能性は低い、あるいはない。やればやり返すという議論はある」とのことで、「核兵器保有を前提に議論するものではない」という付け加えが空々しいですね。

どうせ議論するなら、「核兵器の恐ろしさを被爆国として世界にアピールする方法」とか「核兵器を使わせない(持たせない)外交努力」とかを議論してください!

勇ましいだけのアホ政治家は、即刻退場!

「護憲+BBS」「ふざけるな!」より
猫家五六助
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