老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

戦争絶滅請合法案

2006-10-17 06:14:42 | 戦争・平和
デンマーク陸軍大将フリッツ・ホルムが冗談で起草した「戦争絶滅請合法案」というものを、日本で長谷川如是閑さんが1929年に紹介したそうです。

そのことを丸山眞男さんが語っています。
「憲法第九条をめぐる若干の考察(丸山眞男)」(「世界」憲法論文選 (井上ひさし、樋口陽一 編)

・・・・・<ここから>・・・・・
「各国政府は、宣戦布告後または戦争開始後の10時間以内に次の所置をとる」として、
「左の各項に該当するものは最前線において実戦に従事させる」という順序が書いてあります。
第1.第一に国家の元首、ただし男子に限る。
第2.元首の男子親族、
第3.総理大臣、各国務大臣、次官、
第4.国会議員、(ただし戦争に反対した議員は除く)
第5.それから宗教家で戦争を煽ったもの、

こういう順序で宣戦開始後10時間以内に、第一線に送り出す。
こういう法案が通れば戦争を絶滅することは請合いと言うわけであります。
如是閑さんはそこで最後に、これが実行されるためには、戦争絶滅請合法案の採用請合法律案をさらに起草しなければいけないと結んでおりますが、この冗談な「法案」のなかに含められた真実――戦争が誰によって起こされ、しかも被害を受けるものは誰であるかということについてのむごい真実を何人も否定できないでしょう。
・・・・・<ここまで>・・・・・

検索してみたら、いろいろな方が取り上げていました。

http://mojabieda.jugem.jp/?eid=187
Mojabieda Blog:戦争絶滅請合法案
http://home.384.jp/kashi/9jowaka/kikansi/kikansi7.htm
「九条の会・わかやま」7号を発行(2006年9月30日)
http://www.9joren.net/publication/9jou-news/kantougen/9jou-news-kantougen115.htm
憲法9条ー世界へ未来へ連絡会:丸山真男さんが語り継ぐこと
http://critic3.exblog.jp/4561262/
世に倦む日日:丸山真男 「憲法第九条をめぐる若干の考察」(64年)を読み返す

ぜひこの名案を広めたい!

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
コナシ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「核兵器保有の議論を」中川... | トップ | 夢からさめたゆめ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

戦争・平和」カテゴリの最新記事