老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

格差の怒り 政府を倒す

2006-10-20 16:31:35 | 社会問題
NHKの「そのとき歴史が動いた~大正デモクラシーを生んだ米騒動~」という番組をみました。

感想の1番は「いざというとき軍隊は国民を護らない。国民に銃を向ける」でした。そして今とすごく共通するものがあると感じました。

「一揆」と「米騒動」の大きな違いは、一揆は凶作で米が無かった、米騒動はたくさんの米が、裕福な人(戦争でもうけた成金)の投機の対象となって値上がりを続け、庶民の手に入りづらくなったと説明されていました。

お母(おかか)と呼ばれる米を荷車で運ぶ仕事をしている富山の主婦たちの、「こんなに多くの米があるのに値上がりして家族に食べさせる米が買えない」ということへの疑問が発端だったのだそうです。

それを伝える一人のジャーナリストの記事が各地へ飛び火して、同じ思いの労働者が立ち上がる。その数100万人!政府は軍隊の出動を要請。軍隊は国民に銃を向ける。死者14人、けが人多数。逮捕者多数。逮捕者の職業はほとんどが貧しい労働者だったそうです。

寺内内閣が総辞職してそれから少しの間大正デモクラシーの時代があり、その後戦争に向かって次第に庶民が物をいえない時代になっていった、とのこと。発端はおかかたちの「おかしい」という気づきだった、と解説の内橋克人さんが言っていました。

今も「空前の好景気」なんておかしいですよね!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ
コメント (4)
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いじめについて

2006-10-20 12:07:08 | 教育
いじめは日本の教育制度の問題でなく、日本社会の問題でなく、国籍に関係なく、人間の問題として考えることが大切だと私は思っています。いじめは近現代の日本で生まれたものではなく、大変古くからある普遍的な問題点だと思っているからです。そういう見方で考えて行かなくては、人の見ていないところで行われがちないじめという暗闇の核心を手でさわって本質を確認するのは難しい気がします。

9月にカナダ人のジョエル・アソグバさんのいじめに対する心の教育のための絵本朗読会のご紹介と報告をしましたが、外国人と日本人の間の子供がいじめにあっても、社会はあんまり関心がないのか、ニュースにもなりません。福音館や偕成社などの編集者さんはいらしていました。http://www2.saganet.ne.jp/joel/index.html

ジョエルさんの「にじのこどもたち」など、いくつかの本は同じページの中に日本語と英語とフランス語で書かれいてます。それは少なくともいじめが日本語を使う場所、英語圏、フランス語圏でも同じようにあることだからだと思います。本当に社会が、いじめを考えて解決の糸口をさがすなら、こういう人たちのことも分け隔て無く考えて行かなくて嘘だと思います。

この子たちも日本の国籍を持っている日本人なのに、日本人と日本人の間に生まれた子供のことは考えられるけど、親のうちひとりが外国人だと問題も違ってくる、というのでは、それこそ社会の差別であり、そんな風にしか考えられない社会自体の物のとらえ方が貧しく、いじめの温床になりうることを、国家も社会も気がついて欲しい。

私の中学生の頃(25年くらい前)の知っているいじめは、いじめられっ子をトイレに呼んで、みんなで制服のネクタイを取って水洗トイレに投げ捨てて、それを拾えと言ったり、生意気な子がいると、大人の目の届かないところに呼び出してリンチをして、まつげをライターで焼く、というような事件もありました。泣き虫の男の子はいやな掃除などを毎日押しつけられて、鞄などは蹴飛ばされ、それが毎日続いてもただ泣くだけ。

いじめは学校だけの問題として考えず、子供が学校と家を行き来する間に触れる地域の社会でだれかが話を聞いてくれるとか、子供にホッとできる居場所、あらたまったものでなくても、お茶を飲んでおせんべいなどを食べて地域の人とお話しできるような場所があるだけでずいぶん結果が違うのではないかな。

そんなところがあれば、人間への失望で孤独になって死にたいと思うような子供は減るのじゃないかなとも思いました。そんなことに色々と目を配り日常の生活で気をつけたいです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
桃李
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