老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

栗東市長選

2006-10-23 23:19:01 | 選挙
毎日新聞の朝刊に『「新駅推進」現職が再選』という記事がありました。

東海道新幹線の新駅建設を、「もったいない」で当選した嘉田由紀子知事のお膝元、栗東市の市長選挙で、推進派の現市長が再選されたという記事です。

再選そのものも大変ですが、確定得票数をみてください。

国松正一   無現(自)   12082
田村隆光   無新(民,社)  11053
杉田聡司   無新(共)    5992

つまり野党側は、共闘すれば楽に勝てた戦いで負けたのです。共産党が、すべての選挙区に立候補者を立てるという戦術を考え直さない限り、参院選でもこういうことが繰り返されるでしょう。 

それぞれの地域での自党の勢力を確認するために全選挙区に立候補者をたてるのだ、ときいたことがありますが、まさに国民のための政治を考えない視野狭窄的な態度だと思います。

大政党を相手に難問ですが、ここを何とかしたい、何かできることがあるか、の思いで書きました。

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
松林
コメント (8)
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清宮の挑戦に学べ (民主党への提言)

2006-10-23 16:26:49 | 選挙
今回の補選、結果はまことに残念。絶望感に襲われるのはよく分かりますが、結果は結果、受け入れるしかありません。

選挙であろうと、スポーツであろうと、【戦い】というものは、勝者と敗者しかありません。「Winners take all」の世界なのです。だからこそ、人々は【戦い】が好きなのです。自分の全知全能を傾けて相手に勝利する。勝敗もしかりですが、その過程の痺れるような充足感が人々を魅了してやまないのです。その意味で選挙はスポーツだともいえるのです。

早稲田大学のラグビー部に清宮監督というカリスマ監督がいました。低迷を続けていた早稲田ラグビーを建て直し、5年間で学生の頂点にたつこと2回、早稲田の属しているリーグ戦では5年間無敗の常勝チームに変身させました。今年から、日本ラグビー界の頂点のリーグであるトップリーグのサントリーの監督に就任しています。

ここ数年低迷を続けているサントリーラグビー部が、常勝チーム東芝を押さえて、現在リーグのトップに立っています。NHKTVの「情熱大陸」でその秘密を探っていましたが、さすがと思わせる内容でした。

彼はまずここ数年のチームの低迷の原因を徹底的に分析することからはじめます。あらゆるデータ、とりわけビデオ分析を徹底的に行うのです。そして、選手一人一人がゲームの中で「考えていない」「生きていない」という点に着目します。どの競技でもそうですが、一つ一つのプレーには意味があります。ところが、選手は競技に慣れると惰性でプレーをこなしがちになります。このラグビーに対する「慣れ、惰性」が積み重なると、一つ一つのプレーが雑になります。これがチーム全体に蔓延し、知らず知らずのうちにチーム全体が低迷するのです。野球で言えば、ジャイアンツの長期低迷に似ています。民主党で言えば、細野議員の女性スキャンダルというわけです。

彼は、まずこの選手間に蔓延しているラグビーに対する「慣れ(狎れといってもよい)」を一掃することからチーム改革をはじめました。格好よい言葉で言えば、【意識改革】とでもいうのでしょう。

実は、「意識改革」というのは簡単ですが、これが一番難しいのです。「意識改革」を選手に迫るには、ラグビーのプレー一つ一つを理論的整合性を持って解析し、選手がなるほどと納得させなければ、変らないのです。まして、トップリーグの選手たちは、ラグビーのエリートの集まりです。いわば、ラグビーのプロです。それぞれ自分のプレーに自信を持っているのです。それを納得させ、変容させるのは、口で言うほど簡単なことではないのです。

彼は、それをビデオを使って具体的に視覚的に行いました。試合の中での選手の動きを一つ一つ具体的に指摘し、自分はどう考えて動いたかを考えさせます。そして、この場合どう動いたらベストかということを一つ一つ具体的に指摘し、解析したのです。さらに、練習の動きを逐一ビデオにとり、練習終了後、その中で問題になる動きを取り出して指摘しました。文字通り、「鉄は熱いうちに打て」を実践したのです。選手たちは、ビデオの中の自分の動きを見せられるのですから、反論しようにも反論のしようがありません。つまり、【客観的・科学的事実】を持って、意識の変容を迫ったのです。

もちろん、清宮監督は、その前に練習のビデオを自分自身で点検し、その中から必要なものをピックアップするのですが、この選別作業に監督としての目、ラグビー観が凝縮されているのです。※これが非常に重要な点で、この選択がチームや選手の意識変革の帰趨を決定するのです。

彼はこう語ります。「選手に指示を与える以上、監督は選手をはるかに超える情報をもたなければなりません。同時にその情報を絞って選手に与えなければなりません。全ての情報を選手に与えたら、選手はパニックになります。トップリーグのように短い期間で何かを成し遂げようと思えば、リーダーの軸がぶれてはいけません。どんなときでも、軸がぶれないようにするためには、あらゆる情報を集めなければならないのです。」

上記のような考え方を軸として、今期「アライブ」と「自分で考える」という二つの目標を設定し、浸透させたのです。アライブとは、「自分が生き生きとしているか」という一人一人に対する問いなのでしょう。

さらにもう一つ、清宮は、ラグビーのような身体をぶつけ合う格闘技的要素の強い競技には、選手の熱い思い、「熱」が必要だと考えているのです。東芝の薫田監督は、同じ事を【どのチームより痛い練習をしたという自信が必要だ】と語っています。ラグビーを観戦されれば一目瞭然ですが、2m・100kg近い大男がぶつかり合うのです。一瞬でもひるんだら、負けてしまうのです。どんなに恐ろしくても、前に出て相手に正面からぶつかる勇気が必要なのです。そういう勇気を奮い起こす「熱」をかもし出すために、彼は、あえて非科学的、非論理的練習を課す事もあります。雨が降っている日、暑さで倒れそうな日、前日試合で選手が疲労困憊している日などにあえて厳しい練習を課したりするのです。

これはスポーツ(特に団体競技)をしたことがある人なら誰でも経験があるのですが、勝負には【勢い】という摩訶不思議な要素が非常に大切なのです。冷静に見れば、絶対負けるはずがない相手に負けてしまう、というケースがよくあります。これは相手チームの目には見えない【勢い」に飲みこまれたた結果、こういう現象がおこるのです。

清宮の新しさは、科学的合理的発想を徹底的に追求しながら、過去の日本のスポーツ界の主流だった上記のような非科学的、非合理主義的な【根性主義】の長所も取り入れるというきわめて柔軟な発想の持ち主だというところにあるのです。

さて、それでは清宮監督の発想から見ると、今回の選挙の敗北はどのように映ずるかという問題です。

1、まず【政権交代】を目指すという軸がぶれてはいけません。

2、選挙の敗因分析は徹底的に行わなければいけません。しかし、清宮監督がビデオ映像を選択するように、きちんとした意図に基づいた分析でなければなりません。そうしないと、焦点がぼけてしまいます。

自民党は政権与党です。外交・内政あらゆるものを選挙対策に使えます。安倍首相の中国訪問、北朝鮮の地下核実験など全てを選挙対策に使えたのです。これが、選挙(スポーツで言えば試合)の摩訶不思議な【勢い】になったのです。今の選挙は、この【勢い】をどのようにして醸成するか、という視点での分析がきわめて重要になります。※この視点が、読売新聞の社説だと思います。http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061022ig90.htm

3、選挙で言う【どぶ板】は、スポーツでいう【根性主義】に当たります。これは戦う人間に【熱】を生み出す原動力になる重要なものですが、同時にその熱は、強固な【理念】に基づいていなければなりません。

宗教団体が強いのは、一人一人の支援者にこの強固な理念(どんなに間違っていても)があるからです。民主党が一番弱いのはこの点です。支援者の理念はばらばらなので、【熱】を生み出し辛い体質なのです。だから、どうしても【風】頼みになるのです。これを指摘したいるのが、朝日の社説でしょう。http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu1

それに勝つためには、強固な理念に基づいた細部にわたる科学的合理的方策が必要になります。政党で言うならば、【政策】なのです。この点がまだまだ不足だと思います。

この欠点を克服するためには、参議院の候補者全ての演説などをビデオにとり、一人一人の長所・欠点を洗い出し、具体的な指導を行わなければなりません。また、TV出演する民主党代議士の録画を仔細に点検し、発言時間、発言内容、TVうつりその他をプロの目(TVに関係している人間)で洗い出す必要があります。

4、【政治は生活】というキャッチフレーズは良いのですが、参議院選挙までに人心を昂揚させるもう一つのキャッチフレーズを考える必要があります。選挙は【勢い】なのです。【勢い】という摩訶不思議なものを味方につけたほうが勝つのです。論理的・合理的思考を突き詰め、それに加えるサムシングが【勢い】なのです。今回の選挙は、この【勢い】が希薄だったと思います。

たかがスポーツと馬鹿にするのではなく、選挙はスポーツというくらいの割り切りで見ると、非常に多くの教訓が得られると思います。

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
流水
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衆院補選の結果を受けて(2題)

2006-10-23 16:13:03 | 選挙
きのうの補選の結果(自民2勝)を見て、がっかりしています。しかし、がっかりしている場合じゃないですよね。私たちができることを考えていきませんか?共謀罪や、憲法改悪・教育基本法改悪を見過ごすわけにはいきませんよね・・・

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
コナシ

何かやるにあたっては現状分析が大事との考えで、昨日の結果を「社説」をもとに振り返ってみると、自民2勝の要因は以下のようになります。

〔自民党勝利の要因〕
(1)タカ派的歴史認識を封印し中韓訪問を実現させた。
(2)北朝鮮の核実験への「毅然とした対応」が評価されている。
(3)公明党の集票活動が後押しした。
(4)自民党前職議員の死去に伴う補選だった。
(5)「テレビ政治」の広がりで「考える政治」が影をひそめている。

〔民主党敗北の要因〕
(1)北朝鮮ショックで「格差問題」を争点にできなかった。
(2)安全保障に関する基本政策が党内で統一されていない。

〔低投票率〕(神奈川16区:47.16%、大阪9区:52.15%)
(1)明確な争点がなく「無党派層」の関心を引き付けられなかった。

以上を踏まえ、有権者としての私たちに何ができ、どこに焦点をあて、何をすべきかを考える必要があると思います。

「護憲+BBS」「2007年参議院選挙に向けて」より
笹井明子
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『安倍首相の歴史認識は甘い』立花隆氏

2006-10-23 07:15:53 | 安倍内閣
以下のURLで外国特派員協会(プレスクラブ)で行われた講演のビデオが見られます。その中の9月27日立花隆さんのスピーチは安倍晋三総理の性格や力量をとても上手く説明していて、一見の価値があります。(安倍氏は思っている以上に手ごわそうです。)

プレスクラブ・ビデオニュース
http://www.videonews.com/press-club/

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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