まだ正式に確認されたわけではないが、どうやら北朝鮮が地下核実験をしたのは確からしい。ロシアは確認したといっているし、中国には今朝10時過ぎ、北朝鮮から通告があり、北京の米大使館を通じて米国にも伝えられた。韓国は、核実験が行われたとして、国家安全保障会議で警戒レベルを引き上げ、厳戒態勢に入っている。
ではなぜ北朝鮮はこの時期に国際社会の反対を押し切って核実験を強行したのか。
考えうる理由は三つある。
1、米国との二国間交渉をしたい
2、米国に対する抑止力を持ちたい。
※テポドンなどの長距離ミサイルを完成させ、核を小型化しミサイルに搭載可能にすれば、ある程度の抑止力になる。
3、最大の目的は体制の維持である。核保有国は攻撃されないという国際的通念に基づいて核保有をしたのだろう。
しかし、北朝鮮が国際社会のデッドライン(核を持たない)を超えてしまった今、それが可能だろうか。実は、ここに北朝鮮の強かな計算があると思われる。
1、まず核を持ったという既成事実の強み
2、当然、国際社会の制裁は予想できる。しかし、それを回避できると踏んでいる。そのための切り札として【六カ国協議復帰】をするのではないか。中国・韓国も現在はきわめて強硬な声明を出しているが、北朝鮮が無条件で【六カ国協議復帰】すれば、その姿勢は変化する可能性がある。
3、無条件に【六カ国協議復帰】しても、核保有国として北朝鮮の立場は強化されている。つまり、交渉カードが増えている結果になる。
4、こうなると、米国も二国間協議に応じざるを得なくなる。(※北朝鮮の暴発を恐れる中国・韓国などの圧力が増加する)
北朝鮮は、おおよそ上記のような読みをしたのではないかと推測できる。
軍事評論家の小川氏や田岡氏、神浦氏などが共通して推定しているのは、核弾頭を軽量化し、ミサイル搭載可能にしたのであろうということである。日本の安全からいえば、日本人の生命が人質に取られたということであろう。
こういう事実を踏まえて、日本の安全保障政策を組み立てる必要がある。現実的には、北朝鮮の核を封印させ、暴発をさせない国際的包囲網の形成と北朝鮮体制のソフトランデイングをどのようにして実現させるか、というきわめて困難な課題を実現させなければならない。
間違っても、日本も核兵器を持つとか軍備状況をするとかという議論をするべきではない。
「護憲+BBS」「安倍晋三自民党総裁の誕生 」より
流水
ではなぜ北朝鮮はこの時期に国際社会の反対を押し切って核実験を強行したのか。
考えうる理由は三つある。
1、米国との二国間交渉をしたい
2、米国に対する抑止力を持ちたい。
※テポドンなどの長距離ミサイルを完成させ、核を小型化しミサイルに搭載可能にすれば、ある程度の抑止力になる。
3、最大の目的は体制の維持である。核保有国は攻撃されないという国際的通念に基づいて核保有をしたのだろう。
しかし、北朝鮮が国際社会のデッドライン(核を持たない)を超えてしまった今、それが可能だろうか。実は、ここに北朝鮮の強かな計算があると思われる。
1、まず核を持ったという既成事実の強み
2、当然、国際社会の制裁は予想できる。しかし、それを回避できると踏んでいる。そのための切り札として【六カ国協議復帰】をするのではないか。中国・韓国も現在はきわめて強硬な声明を出しているが、北朝鮮が無条件で【六カ国協議復帰】すれば、その姿勢は変化する可能性がある。
3、無条件に【六カ国協議復帰】しても、核保有国として北朝鮮の立場は強化されている。つまり、交渉カードが増えている結果になる。
4、こうなると、米国も二国間協議に応じざるを得なくなる。(※北朝鮮の暴発を恐れる中国・韓国などの圧力が増加する)
北朝鮮は、おおよそ上記のような読みをしたのではないかと推測できる。
軍事評論家の小川氏や田岡氏、神浦氏などが共通して推定しているのは、核弾頭を軽量化し、ミサイル搭載可能にしたのであろうということである。日本の安全からいえば、日本人の生命が人質に取られたということであろう。
こういう事実を踏まえて、日本の安全保障政策を組み立てる必要がある。現実的には、北朝鮮の核を封印させ、暴発をさせない国際的包囲網の形成と北朝鮮体制のソフトランデイングをどのようにして実現させるか、というきわめて困難な課題を実現させなければならない。
間違っても、日本も核兵器を持つとか軍備状況をするとかという議論をするべきではない。
「護憲+BBS」「安倍晋三自民党総裁の誕生 」より
流水