老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

北朝鮮地下核実験をどう読む

2006-10-09 20:03:07 | 北朝鮮問題
まだ正式に確認されたわけではないが、どうやら北朝鮮が地下核実験をしたのは確からしい。ロシアは確認したといっているし、中国には今朝10時過ぎ、北朝鮮から通告があり、北京の米大使館を通じて米国にも伝えられた。韓国は、核実験が行われたとして、国家安全保障会議で警戒レベルを引き上げ、厳戒態勢に入っている。

ではなぜ北朝鮮はこの時期に国際社会の反対を押し切って核実験を強行したのか。
考えうる理由は三つある。
1、米国との二国間交渉をしたい
2、米国に対する抑止力を持ちたい。
※テポドンなどの長距離ミサイルを完成させ、核を小型化しミサイルに搭載可能にすれば、ある程度の抑止力になる。
3、最大の目的は体制の維持である。核保有国は攻撃されないという国際的通念に基づいて核保有をしたのだろう。

しかし、北朝鮮が国際社会のデッドライン(核を持たない)を超えてしまった今、それが可能だろうか。実は、ここに北朝鮮の強かな計算があると思われる。

1、まず核を持ったという既成事実の強み
2、当然、国際社会の制裁は予想できる。しかし、それを回避できると踏んでいる。そのための切り札として【六カ国協議復帰】をするのではないか。中国・韓国も現在はきわめて強硬な声明を出しているが、北朝鮮が無条件で【六カ国協議復帰】すれば、その姿勢は変化する可能性がある。
3、無条件に【六カ国協議復帰】しても、核保有国として北朝鮮の立場は強化されている。つまり、交渉カードが増えている結果になる。
4、こうなると、米国も二国間協議に応じざるを得なくなる。(※北朝鮮の暴発を恐れる中国・韓国などの圧力が増加する)

北朝鮮は、おおよそ上記のような読みをしたのではないかと推測できる。

軍事評論家の小川氏や田岡氏、神浦氏などが共通して推定しているのは、核弾頭を軽量化し、ミサイル搭載可能にしたのであろうということである。日本の安全からいえば、日本人の生命が人質に取られたということであろう。

こういう事実を踏まえて、日本の安全保障政策を組み立てる必要がある。現実的には、北朝鮮の核を封印させ、暴発をさせない国際的包囲網の形成と北朝鮮体制のソフトランデイングをどのようにして実現させるか、というきわめて困難な課題を実現させなければならない。

間違っても、日本も核兵器を持つとか軍備状況をするとかという議論をするべきではない。

「護憲+BBS」「安倍晋三自民党総裁の誕生 」より
流水
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隠ぺい体質

2006-10-09 10:03:43 | 社会問題
先日、北海道の滝川で小学校6年生の児童が自殺しました。合掌。昔は子供の自殺は聞いたことがありません。日本の社会はどうなったのでしょう。滝川市の教育委員、事が大きくなると自分達の責任になるので世間が静まるのを待っていたとしか考えられなく、隠ぺい体質の見本のようなものです。

建前論者の日本は、昔から隠し事は好きなようです。最近の日本列島は、不正や悪でも見つからなければそれで良しという風潮が蔓延してしまい、都合の悪いことや自分の不正や悪を隠そうとします。澄み切った社会の話を探すのが難しくなったのと比例して、地球の汚れが目立つようになった気がします。

ご存じ私はテレビ人間なのでテレビは一日怒鳴りっぱなし。政治に関する放送で、野党議員が「政府(担当省庁の官僚)に資料を請求すると、ひどい時は半数黒塗りにした資料をもってくる」と見せていました。政治家に渡すものが黒塗りと言うことは、政治家にも見せられない物があること、と言うことは国民に隠していることはもっと多く有ると断言できます。

政治の中では国民に隠さなければならないものは有ると思います。外交には国民に判ったら具合の悪いことも有ると思いますが、完全に秘密にしなければならないとすれば軍事のことでしょう。軍事では何でも公表しては戦など出来ないことは、私たち年代のものは知っていますから、このようなことを書けるのです。

日本が軍備を持つということは、それだけ隠し事が多くなるので、日本で一番隠し事の多い所は防衛庁でしょう。国民に分かれば大騒がせになる様な机上演習はしていると思っています。

わが国を見回すと、民間では企業の脱税、修正申告、建築設計の偽造、粉飾決算。国家も地方も今まで隠ぺいしていた不正が彼方こちらで噴出しています。

酔っ払い運転でも、事故を起こさず見つからなければよいと堂々と運転していると言うことは、これも隠ぺいの一種と思います。

身の保全を考えるから隠し事をする。それが社会にどう影響するか、政治家やキャリア族、国民の模範とならなくてはいけない社会の上に立つ人々は、隠し事は絶対にしてほしくないのです。

親殺し、子殺し、殺人事件、この荒れた日本を正常に戻すには、隠し事のない政治の見本を国民に見せることから始まらなければと思う今日この頃です。しかし当の政治家さんはどうなのでしょう。

「護憲+コラム」より
ごまめの翁
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