老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

2024年の元旦の朝にフト思ったこと。今夜初夢として見たい夢のこと。

2024-01-01 20:06:15 | 環境問題

皆さん、あけましておめでとうございます。
2024年の年明けの今年最初の食事をしながら、フト思ったことを簡単に記しておきます。
正にこうなったら、うれしいな、の夢の話になります。

昨年年末のCOP28に関する話題の提供を現在進めており、年末もいろいろと材料集めを行っております。

その過程で、世界のエネルギー調達課題において、極めて大きな二つの潮流の激突が我々の現前に明瞭に立ち現われたのが、今回のCOP28の一つの見方だと思っております。

世界各国が自己申告で設定した目標の棚卸しとか、ロス&ダメージの資金調達の問題とか、いろいろな観点が今回のCOP28で討議され、進展を見てきているとは思います。

新年の朝の話題として、ここでは、一方では100数十カ国が署名した2030年までに再生可能エネルギー発電量を3倍化するという宣言案がCOP28の場で提示されたのに対して、片や米国やフランス・英国・日本・韓国等22カ国が署名宣言した、2050年までに原子力エネルギー発電量を3倍にする案が、同じくCOP28の場に提供されている、という話に限定して見たいと思います。

両方の宣言の目標は全く同じで、現在世界が苦しみの中に入り込んでいる気候変動問題・異常気象にどのように順応していくか、GHG排出を如何に緩和していくか、そしてその資金的裏付けをどう担保していくか、という我々世界が抱えている課題への対策作りになります。

一方は風力やソーラー等の再生可能エネルギーで、もう一方は原子力エネルギーでその実現を推進していこうとしています。正にこの2つが、我々が現在目にしている大きな潮流と言えます。

この辺りの話の詳細な紹介は、次回の世界沸騰時代の記事に譲るとして、ここでは簡単に端折った形、夢の話の形で論を進めたいと思います。

この二つの大潮流の状況を、極めて大づかみに捉えてみると、次のようになるのでは、と思っております。

22カ国の支持・署名という数の上では劣っているが、GDP的には世界の半分程は占める有力国が、原子力3倍化案の後ろ盾になっている。
一方の再生エネルギー3倍化案には、100数十カ国という数の上では世界の半数以上を占める後ろ盾を持つものの、GDP的には極めて劣勢な状況が見て取れる。

ここで興味深い情報を一つ提供すると、既に2022年1月時点でEU域内の有力者が今回のCOP28の原発3倍化案を先取りする形で、2050年までの期間、毎年200億ユーロの資金調達が原発促進の為に必要だと発言している(Thierry Breton氏、Guardian TV、2022.1.10)。
正に2050年までという期間設定も同じで、既にほぼ2年前には今回のCOP28での宣言がスケジュール化されていたのではないか、と思う位の手際の良さを原発推進派に対して感じる所です。

一方の再生エネルギー推進により異常気象を乗り越えていこうとする再生エネルギー3倍化案の方は、チェルノブイリや福島の事案を拠り所に極めて大きな潮流を形成してきていることは事実です。

しかしながら、原発推進派は“人もの金”の3つを持っている一方で再生可能エネルギー派は"人“はさておき、“ものと金”は原発派に比べて劣り、しかも今回のCOP28を契機として、原発3倍化が彼らの思惑通りに動き始めて行けば、この“ものと金”における両者の格差は更に極めて大きな差へと開いていく恐れを、実は持っております。

即ち、権力を持ち資金調達の権限をもつ各国の支配層のかなりの部分は、原発業界の意向になびいていくのではないかと予想しております。

そこで、夢の話です。

世界には、権限や権力はないが普通に暮らしている市民が、80億人は存在しているのです。
正に原発3倍化の22カ国に対して、再生エネルギー派は100カ国をはるかに超えている状況と同じ構造が、“人の数”の点として、ここに存在しているのです。

市民が再生エネルギーの推進を力に異常気象を乗り越えていこう、その為に我々市民は再生エネルギー推進のための資金調達の一翼を担おうではないか。こんな運動を世界に巻き起こすことが出来ないものか。とこんな夢です。

例えば、「我々市民の、我々市民の為の再生エネルギー推進で異常気象に打ち勝とう」
こんなキャッチフレーズでしょうか。

80億人が、例えば年100円を寄付すれば8000億円。この一人100円という金額でもEU有力者の希望資金の年3兆円の1/4強に達するのです。

こんな夢を今夜の初夢で見てみたいものです。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年忘れてはいけません | トップ | 災害対応能力を疎かにする自... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

環境問題」カテゴリの最新記事