http://www8.ocn.ne.jp/~yozan/rekisi/wagatuma.html
民法学者・文化勲章受賞者 我妻 栄
***
>日米安保条約が批准された昭和35年6月7日、朝日新聞紙上に「岸信介君に与える」という我妻の手記が発表された。かつての学友の岸は、敗戦で戦犯となり巣鴨刑務所に入ったが、その時我妻は、友人として釈放の嘆願書に名前を連ねた。が、安保条約の是非で二人の意見は完全に分かれてしまった。
>「君は定めし、いまの外交路線を強めていくことが、わが国の発展のための最も正しい道だと確信しておられるでしょう。その信念を疑いはいたしません。しかし、戦前君はドイツと組んで、中国と英米を敵として大東亜戦争を断行することが、わが国の発展のための最も正しい道だと確信しておられた。それはとんでもないあやまりだったのです。君はまた同じあやまりを繰り返しているように、私には思われてりつ然とします。今日君に残された道は、ただ一つ、それは政界を退いて、魚釣りの日を送ることです。」
>真の良識と勇気の言言句句である。岸信介は安保条約が成立すると政界を去った。一国の首相も、賢哲の英知の前にはシャッポを脱がざる得なかったのである。
>昭和46年4月には、裁判官の新・再任拒否、修習生の罷免という最高裁がとった一連の処分について、我妻は、「最高裁に望む」という論説を発表し、その血も涙もない形式論理をつき、「最高裁は、せめて再任拒否と不採用の理由を明示すべき」ことを訴えた。
***
成程、正論。情と理とで訴える論も間違いなく、大事に、或いは重宝されるべきでしょう。そして、それは、個人でも出来ることです。しかし、今、安倍コベ政権に最高法規が蹂躙され、周辺諸国と軋轢を増す中、どうしてこんな事態を迎えたのか、思わずにはいられません。
此の侭では良くない。脱原発は勿論支持しますが、我らの主権、権利・自由を確保する仕組み、システム、保険のようなものを、益々人口減少社会になる前に、少子高齢化が進む前に、間に合うように、想像し、創造し、我らの末裔に、残すべきではありませんか? 人口は、今、1億3千万人程度おりますが、いづれ、半減!?するかもしれないのです。 非正規雇用や格差身分ばかりでは、この任には相応しくないでしょう。余裕のある、我らの側が、仕組まないと。
逆に、これまでの政治・社会状況を思い返すと、嘗て中曽根政権は、国鉄分割民営化、ある意味、国労潰しを、同日選をテコに、人気をテコに政権についたら、我利我利やりました。こういうことは、阻止しないと。こういう時、我らは、目前の争点(多くは、政府の設定した)にのみ拘泥して、投票行動していたのではないでしょうか?
自民党らの支配の段取りは、ある意味、見易くなったのでは? 確かに、政権についてないと、主導権は難しいかもしれません。しかし、何か、手立てを探さないと。 …むざむざ、人権を否定され、最高法規が改竄される事態など、見たくありませんよね。如何です? 護憲勢力を温存する砦を、仕組みを考えましょう。人権保存の途を創造しましょう。是非。
◎ご参考迄
http://homepage3.nifty.com/constitution/materials/sengo.html
戦後憲法史
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%B5%E3%82%8A%E8%A7%A3%E6%95%A3
死んだふり解散 - Wikipedia
⇒1986.5.22 公職選挙法改正(「8増7減案」)案参院で可決 // 7. 6 衆参同日選挙(第38回総選挙、第14回参院選: この総選挙では、高い内閣支持率や十分な選挙対策などにより、与党自由民主党が圧勝した。
http://www.ne.jp/asahi/nru/takasaki/keika.htm
国鉄「分割・民営化」に至る経過とその後
http://blogos.com/article/70887/
JR北海道の危機の根源は労働組合潰し
「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
民法学者・文化勲章受賞者 我妻 栄
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>日米安保条約が批准された昭和35年6月7日、朝日新聞紙上に「岸信介君に与える」という我妻の手記が発表された。かつての学友の岸は、敗戦で戦犯となり巣鴨刑務所に入ったが、その時我妻は、友人として釈放の嘆願書に名前を連ねた。が、安保条約の是非で二人の意見は完全に分かれてしまった。
>「君は定めし、いまの外交路線を強めていくことが、わが国の発展のための最も正しい道だと確信しておられるでしょう。その信念を疑いはいたしません。しかし、戦前君はドイツと組んで、中国と英米を敵として大東亜戦争を断行することが、わが国の発展のための最も正しい道だと確信しておられた。それはとんでもないあやまりだったのです。君はまた同じあやまりを繰り返しているように、私には思われてりつ然とします。今日君に残された道は、ただ一つ、それは政界を退いて、魚釣りの日を送ることです。」
>真の良識と勇気の言言句句である。岸信介は安保条約が成立すると政界を去った。一国の首相も、賢哲の英知の前にはシャッポを脱がざる得なかったのである。
>昭和46年4月には、裁判官の新・再任拒否、修習生の罷免という最高裁がとった一連の処分について、我妻は、「最高裁に望む」という論説を発表し、その血も涙もない形式論理をつき、「最高裁は、せめて再任拒否と不採用の理由を明示すべき」ことを訴えた。
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成程、正論。情と理とで訴える論も間違いなく、大事に、或いは重宝されるべきでしょう。そして、それは、個人でも出来ることです。しかし、今、安倍コベ政権に最高法規が蹂躙され、周辺諸国と軋轢を増す中、どうしてこんな事態を迎えたのか、思わずにはいられません。
此の侭では良くない。脱原発は勿論支持しますが、我らの主権、権利・自由を確保する仕組み、システム、保険のようなものを、益々人口減少社会になる前に、少子高齢化が進む前に、間に合うように、想像し、創造し、我らの末裔に、残すべきではありませんか? 人口は、今、1億3千万人程度おりますが、いづれ、半減!?するかもしれないのです。 非正規雇用や格差身分ばかりでは、この任には相応しくないでしょう。余裕のある、我らの側が、仕組まないと。
逆に、これまでの政治・社会状況を思い返すと、嘗て中曽根政権は、国鉄分割民営化、ある意味、国労潰しを、同日選をテコに、人気をテコに政権についたら、我利我利やりました。こういうことは、阻止しないと。こういう時、我らは、目前の争点(多くは、政府の設定した)にのみ拘泥して、投票行動していたのではないでしょうか?
自民党らの支配の段取りは、ある意味、見易くなったのでは? 確かに、政権についてないと、主導権は難しいかもしれません。しかし、何か、手立てを探さないと。 …むざむざ、人権を否定され、最高法規が改竄される事態など、見たくありませんよね。如何です? 護憲勢力を温存する砦を、仕組みを考えましょう。人権保存の途を創造しましょう。是非。
◎ご参考迄
http://homepage3.nifty.com/constitution/materials/sengo.html
戦後憲法史
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%B5%E3%82%8A%E8%A7%A3%E6%95%A3
死んだふり解散 - Wikipedia
⇒1986.5.22 公職選挙法改正(「8増7減案」)案参院で可決 // 7. 6 衆参同日選挙(第38回総選挙、第14回参院選: この総選挙では、高い内閣支持率や十分な選挙対策などにより、与党自由民主党が圧勝した。
http://www.ne.jp/asahi/nru/takasaki/keika.htm
国鉄「分割・民営化」に至る経過とその後
http://blogos.com/article/70887/
JR北海道の危機の根源は労働組合潰し
「護憲+コラム」より
蔵龍隠士