老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「核不拡散」議論をしっかりと

2010-02-21 19:49:55 | 民主党政権
岡田外相が、オーストラリアのスミス外相と会談し、両国が核兵器の廃絶・核拡散の防止について連携して推進する、との共同宣言を発表したとのことである。

核兵器の最初で最後の被害国となるべき日本が、核兵器の不拡散条約提案主体国の一員にもならず、成立に当たって、核開発・利用の権利留保の視点を前面に置く談話で臨んだことに忸怩たる思いを抱いてきた一人として、言いっ放しで終らないことをの注文をつけつつも、やっとここまで言えるようになったかと素直に喜びたい。

普天間基地問題で「ベターでなくベストを」の首相の腹の内は依然として霧の中ではあるが、普通であれば着地点は県外がベター、国外がベストということであろう。

沖縄に限らず、米軍基地問題は、米国(軍?)の世界戦略なるもの抜きには論じられぬ。これに踏み込もうとすれば、そこには「軍事上の機密」なる壁に突き当たる。この「軍事上の機密」なるもの、純然たる「戦争ごっこ」の枠内では決して収まらない「背景」を包含していることを糊塗する、重宝な言葉だ。これは、軍備なるものに固執する国々に共通して存する「暗部」といってよい。この世界では、公金支出に付きまとう「費用対効果」の検証は、そもそもそういった観点になじまないか、あったとしも無いに等しかろう。

そういう現実を乗り越えて、鳩山首相はアメリカに対して「世界戦略」なるものについての腹蔵ない話し合いを、なしうるだろうか。このレベルの内容は、担当大臣レベルでの話し合いになじまぬ。ましてや、現防衛大臣のグァム基地視察時のテレビ映像を見たその瞬間、???に包まれた。
 
上空からヘリで基地の全容を俯瞰するのであろう。ヘルメットに風防メガネ、嬉々としているような表情。しかし、彼は「文民」である。スーツ姿で搭乗することを厭う必要は皆無である。物見遊山ではないのだ。またとない(?)経験にまるで有頂天の様子。
 
このような人物(小人!)では、全権を受任したとしても、世界の軍事バランスに関する大事の議論はできまい。(乗務員には服装等の規定はあろうが、要員以外に及ぶものではない。ブッシュ前大統領がイラクを電撃訪問した際も、スーツ姿でヘリから降り立った。私事ながら、小生の視察搭乗時も、スーツで否やはなかった。)

核不拡散の裾野に広がる軍備。これをしっかり視野に入れての「世界の中の日本」でありたいと、心から思う。

「護憲+BBS]「 あらまほしの交差点」より
百山

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